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『いのちの政治学』「いのち」と「コトバ」が軽んじられている今、私たちはどんなリーダーを選ぶべきなのか?

中島岳志さん・若松英輔さん著『いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている』

中島岳志さん・若松英輔さん著『いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている』

集英社ウェブイミダスの人気連載を書籍化した、中島岳志さん・若松英輔さん著『いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている』が、集英社クリエイティブより刊行されました。

 

政治学者と批評家は、コロナ禍が広がった春に対話を始めた・・・

なぜ日本の政治家は、ペーパーを読み上げるだけで、表層的な政策論しか語れないのか。誰もが「いのち」の危機に瀕している今こそ、態度や存在から湧き出る「コトバ」によって人々に平穏をもたらすリーダーが、「いのちの政治」の実践が、必要なのではないか――。

 
コロナ危機のさなかに、政治学者・中島岳志さんと批評家・若松英輔さんはこの問題意識をもって対話を始めました。

聖武天皇、空海、ガンディー、教皇フランシスコ、大平正芳――5人の足跡を追い、その功績や振舞い、残した「コトバ」を読み解きます。

さらに芸術家、文学者、現代の政治家たちとの比較や分析を行いながら、縦横無尽に語り尽くす、新しい次元の政治を拓くための徹底対談です。

 

本書の構成

序章 二〇二〇年春、危機の時代を迎えて

1 聖武天皇は疫病と天災にどう向き合ったのか

2 空海の世界観が教える「参与する」ことの大切さ

3 隣人と分かち合う。ともに飢え、ともに祈る。ガンディーの姿が伝えたこと

4 教皇フランシスコは宗教の壁を超え、声を上げられない人々の「器」になる

5 大平正芳の思想にみる 今の政治が失ったものとは?

終章 二〇二一年秋、「コトバ」を失った時代に

 

著者プロフィール

 
■中島岳志(なかじま・たけし)さん

政治学者。1975年生まれ。大阪府出身。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、未来の人類研究センター教授を兼任。専門は南アジア地域研究、近代日本政治思想。

2005年『中村屋のボースーインド独立運動と近代日本のアジア主義』にて第5回大佛次郎論壇賞を受賞。著書に『パール判事 東京裁判批判と絶対平和主義』『「リベラル保守」宣言』『親鸞と日本主義』など多数。

 
■若松英輔(わかまつ・えいすけ)さん

批評家・随筆家。1968年生まれ。新潟県出身。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授、未来の人類研究センター教授を兼任。

2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選。1016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて第2回西脇順三郎学術賞を受賞。2018年『詩集 見えない涙』にて第33回詩歌文学館賞を受賞、同年『小林秀雄 美しい花』にて第16回角川財団学芸賞及び、2019年に第16回蓮如賞を受賞。

著書に『内村鑑三 悲しみの使徒』『詩と出会う 詩と生きる』『霧の彼方 須賀敦子』など多数。

 

 


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