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【第33回詩歌文学館賞】若松英輔さん『見えない涙』、伊藤一彦さん『遠音よし遠見よし』、岩淵喜代子さん『穀象』が受賞

日本現代詩歌文学館は3月8日、第33回詩歌文学館賞の受賞作品を発表しました。

 

第33回詩歌文学館賞 受賞作品

第33回詩歌文学館賞が、次の通り決定しました。

 
■詩:若松英輔さん『見えない涙』(亜紀書房)

■短歌:伊藤一彦さん『遠音よし遠見よし』(現代短歌社)

■俳句:岩淵喜代子さん『穀象』(ふらんす堂)

 
選考委員は、「詩」が以倉紘平さん、中本道代さん、野村喜和夫さん、「短歌」が栗木京子さん、内藤明さん、松坂弘さん、「俳句」が岩岡中正さん、大峯あきらさん、加藤瑠璃子さん。

受賞者には、正賞として鬼剣舞手彫り面が、副賞として賞金100万円が贈られます。贈賞式は2018年5月26日(土)15:00から日本現代詩歌文学館講堂にて開催。

 

詩歌文学館賞について

詩歌文学館賞は、現代詩歌文学の振興に寄与すべく設立された「日本現代詩歌文学館」を記念して、優れた詩歌作品集を各ジャンルから選んで顕彰するもので、井上靖初代名誉館長の提唱によって設けられた文学賞。1年間に刊行された詩、短歌、俳句作品集の中から、それぞれ最も優れたものに贈られます。

選考は、同館の振興会役員・評議員をはじめとする主要詩歌人、文芸誌編集者など約1,000名からのアンケートを参考に、各分野3名の選考委員が行います。選考結果は集英社が発行する文芸誌『すばる』6月号に掲載されます。

 

見えない涙
泣くことも忘れてしまった人たちへ。若松英輔、初の詩集。

「活字から声が聞こえる、若松さんの詩には体温がある。」谷川俊太郎

「この詩集を読む者は、まず詩情のきよらかさに搏たれる。それはただの純情ではなく、ぎりぎりまでものを考える知性で裏打ちされている。まるで奥深い天上の光が差しこんで来るかのようだ。」石牟礼道子

 
歌集 遠音よし遠見よし
見通しのきかない時代に、牧水の心をたずさえて各地を旅する著者。世界を肯いたいと願う著者の、牧水の、日本人の心の声が、遠くこだまする第十四歌集。

 
穀象
◆第六句集
穀象に或る日母船のやうな影

米の害虫だという小さな虫に穀象と名付けたことこそが俳味であり、俳諧です。それにあやかって句集名を『穀象』と名付けました。(著者)

 
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