【第16回蓮如賞】若松英輔さん『小林秀雄 美しい花』が受賞
本願寺文化興隆財団は、日本の精神文化の深淵を探るノンフィクション作品に贈られる「第16回蓮如賞」の受賞作を発表しました。
第16回蓮如賞が決定!
第16回蓮如賞の選考会が10月7日に京都市内で開催され、次の通り受賞作が決定しました。
<第16回蓮如賞 受賞作>
若松英輔(わかまつ・えいすけ)さん
『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)
受賞者の若松英輔さんには、記念品と賞状、賞金100万円が贈呈されます。
蓮如賞について
蓮如賞は、蓮如上人の五百回忌を記念し、その遺徳を顕彰する願いを込めて、1994年に本願寺維持財団(現:一般財団法人本願寺文化興隆財団)が創設した文学賞です。
日本人の精神文化(宗教、思想、倫理等)に深く根差したノンフィクション文学(評伝、エッセイ、評論を含む)の最も優れた作品に贈られます。
選考委員は、柳田邦男さん(作家)、山折哲雄さん(宗教学者)。
「第16回蓮如賞」授賞式および記念シンポジウムについて
第16回蓮如賞の授賞式および記念シンポジウムが、12月9日に開催されます。参加無料。ただし、参加希望者は事前予約のこと。
授賞式後のシンポジウムでは、受賞者の若松英輔さんもパネラーとして参加されます。
【授賞式・記念シンポジウム 概要】
■日時:12月9日(月)15:00~17:00
■場所:東山浄苑東本願寺 嘉枝堂本堂(京都市山科区上花山旭山町8-1)
■内容
◎第1部:授賞式
◎第2部:記念シンポジウム「「蓮如賞」のこころと日本文化」
・基調講演 一般財団法人本願寺文化興隆財団 大谷暢順 理事長
・シンポジウム <パネラー>柳田邦男さん、山折哲雄さん、若松英輔さん
■主催:一般財団法人本願寺文化興隆財団
※詳細は、http://www.honganjifoundation.org/culture/rennyo/index.html をご覧ください。
小林秀雄 美しい花 若松 英輔 (著) 小林秀雄は月の人である。中原中也、堀辰雄、ドストエフスキー、ランボー、ボードレール。小林は彼らに太陽を見た。歴史の中にその実像を浮かび上がらせる傑作評伝。『ランボオ』『Xへの手紙』『ドストエフスキイの生活』から『モオツァルト』まで。小林秀雄の著作を生き直すように読み、言葉の向こうへ広がる世界へと誘う。 |
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