『もやだるさんのリセットスイッチ』イライラ・もやもやを断ち切る!禅僧が教える3秒でできるプチリセット法
伊藤東凌さん著『もやだるさんのリセットスイッチ』がディスカヴァー・トゥエンティワンより刊行されました。
「もやだるさん」のもやもやが続いてしまうのはなぜ?
ストレスフルな毎日にへとへと…
人間関係にもやもやしがち…
なにかとイライラ、やる気がでない…
心がもやもや、体もだるい、そんな「もやだるさん」は多いのではないでしょうか。
神経科学の観点からみると、人間はポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意を向けやすい認知システムを備えており、無意識にネガティブになってしまいがちだといわれています。イヤなことや不安なことが、目につきやすかったり、記憶に残りやすいのも、それが理由のようです。
とはいえ、イライラ、もやもや、体がだるいといった、ネガティブな状態は、常に続いているわけではありません。
好きなアイドルの声に耳を傾けたり、心の中で一緒に歌ってみたり、カフェで念願のスイーツを口にしたり、友人のことを思い出したりしているときには、イライラ・もやもやはどこかに行ってしまっているはず。
つまり、ネガティブな感情は一過性のものなのです。
それなのに、もやだるさんの気分が晴れないのは、ネガティブな感情のかたまりが心に残ってしまっているからです。
もやだるさんと、いつもごきげんで元気な人との違いは、切り替えが上手いか、下手かということ。
私たちの感情は、ポジティブに振れたり、ネガティブに振れたりしています。
ネガティブに振れたときに、できるだけ早く心をリセットできるか。
それが、もやだるさんから抜け出す方法なのです。
3秒でできる!「リセットスイッチ」
ネガティブな感情を断ち切って心をリセットするために、本書で紹介されているのが「リセットスイッチ」です。
中でも、「3秒リセット」は、もやだるの原因となる出来事が起きたときに、ネガティブに振れた感情がだらだらと続かないように、スパッと断ち切って「今」に戻れるスイッチです。
3秒リセットのポイントは、体を動かして五感を刺激すること。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚のいずれかを刺激して、意識を「今」に戻します。刺激する感覚器はひとつでも、ふたつでもかまいません。それを3秒くらいでできる簡単な動作で行います。
もやだるさんに必要なことは、もやだるの火種をできるだけ早く消すこと。だからこそ3秒くらいの短い時間でのリセットスイッチが必要になります。
<本書で紹介するリセットスイッチ例>
(1) 手拍子パチン
「3秒リセット」の「手拍子パチン」は、一丁締めと同じく、パチンと1回打ち鳴らすだけです。それだけで、パチンと耳に響く音が、ネガティブに振れた感情を「今」に戻してくれます。
(2) 合掌
「合掌」も、「3秒リセット」のひとつ。
注意点は、両手のひらが触れ合っている部分に意識を向けること。右手で左手を、左手で右手を感じることがポイントになります。
私たちは、ふだん自分の体を感じることはあまりないと思います。それだけに、手のひらに意識を集中することで「今」に戻りやすくなるのです。
(3) 指ろうそく
ろうそくに見立てた1本の指先に、イメージで火をつけ、息を吹きかけて消す。指先をしっかり見つめて炎をイメージし、ゆっくり息を吹きかける。指先で吹きかけた息を感じることも大切です。
指先にイメージした炎を消すまで3秒くらいで十分ですが、少し時間があるときは、息を吐ききるくらいまで吹きかけると、より意識を集中できて、「今」に戻ることができます。
人気禅寺の禅僧が教えるオリジナルメソッド
本書の著者である伊藤東凌さんは、座禅体験が人気の禅寺「両足院」の副住職です。
伊藤さん自身もムカッとしたり、落ち込んだりすることはありながら、それでも気持ちを切り替えられるようになったのは、お寺での毎日にリセットスイッチがたくさんあったからだと語ります。
部屋に入るときはいったん足をそろえる、手を合わせる、ろうそくに火をつける、お線香をたく……など、お寺の作法の一つひとつが、いったん気持ちに区切りをつけるスイッチになっていたのです。
つまり、お寺の作法を繰り返すことで、気持ちを切り替え、心をリセットすることが習慣になり、その習慣がもやだるを遠ざけていたのです。
本書では、そんな伊藤さんが、「リセットスイッチ」として、ネガティブな気分を瞬時に切り替える「3秒リセット」と、心のざわつきをすっと整える「プチ瞑想」を、それぞれバリエーション豊かに紹介します。
本書の構成
第1章 「もやだるさん」はリセット下手
第2章 いつでも、どこでも「もやだる3秒リセット」
すぐに使える、誰にでもできる「もやだる5秒リセット」
3秒リセット:手拍子パチン/合掌/指ろうそく/足揃えてトントン/見上げてごらん など
第3章 自分でつくる「オリジナルもやだるリセット」
切り替え上手になるためのヒント
第4章 「もやだるさん」を遠ざけ、ごきげんな毎日にするヒント
ちょっと長めのプチ瞑想で日頃から心を整える
プチ瞑想:お茶リセット/コーヒーリセット/靴ひもリセット/眺めるリセット/お掃除リセット/千切りリセット など
著者プロフィール
著者の伊藤東凌(いとう・とうりょう)さんは、1980年生まれ。臨済宗建仁寺派 両足院副住職。
建仁寺派専門道場にて修行後、15年にわたり両足院での坐禅指導を担当。現代アートを中心に領域の壁を超え、伝統と繋ぐ試みを続けている。アメリカFacebook本社での禅セミナーの開催や、フランス、ドイツ、デンマークでの禅指導など、インターナショナルな活動も。2020年グローバルメディテーションコミュニティ「雲是」、禅を暮らしに取り入れるアプリ「InTrip」をリリース。海外企業のウェルビーイングメンターや国内企業のエグゼクティブコーチも複数担当する。
もやだるさんのリセットスイッチ 伊藤 東凌 (著) 「やる気がでなくてだらだらしがち」 相手の反応が気になって、いつも心がもやもや、気持ちが休まらなくて、何となく体がだるい―。 もやだるさんは、気遣い屋さんで、頑張り屋さんです。 気持ちを切り替えましょう、と言っても、「言うは易く行うは難し」。 お寺でもやっている気分を瞬時に切り替える「3秒リセット」。 例えば、「手拍子パチン」や「指ろうそく」「足そろえてトントン」など、子どもから大人まで楽しみながらできます。 そして、心のざわつきをすーっと整える「プチ瞑想」。 「お茶リセット」や「お掃除リセット」など、ライフスタイルにすぐに取り入れられるので、いつもの家事時間が心を整える瞑想時間に早変わり。ひと時の癒しの時間ともなります。 禅僧もやっているイライラもやもや撃退メソッドを一挙ご紹介します。是非お試しください! |
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