『悩む力』メンタリストDaiGoさんが「昔からもっとも重要視している」と語る考え方とは?
メンタリストDaiGoさん著『悩む力 天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」』が、きずな出版より発売中です。
YouTubeチャンネル登録者数230万人超、累計400万部を超える作家でもあるメンタリストDaiGoさんが「昔からもっとも重要視している」と語るクリティカル・シンキングを紹介した一冊です。
メンタリストDaiGoさんの原点となった究極の思考法!
「集中力」や「勉強法」など、これまで多岐にわたるジャンルで数多くのベストセラー書籍を出し、さまざまな考え方や知識を動画などでも紹介してきたメンタリストDaiGoさんが、なかでも、もっとも重要視している考え方が「クリティカル・シンキング」です。
「クリティカル・シンキング」とは、あえてひと言で表現すると、すべての物事や情報を鵜呑みにせず、「本当にそれでいいのだろうか? 他にはないのだろうか?」と自問自答する行為と、その考え方のこと。
そして、それは自分の「思い込み」に気づかせてくれる、という大きな特徴を持っています。
なぜ「思い込み」に気づくことが重要なのか?
それは、私たち人間が「思い込み」に弱い生き物だからです。
ここで「思い込み」について興味深いクイズがあります。
以下のクイズで、あなたが“思い込みの罠”に強いかどうか試してみましょう。
【問題1】
「清掃人が高い建物の窓を拭いていたところ、20 メートルのハシゴから足をすべらせてしまい、コンクリートの歩道に叩きつけられました。しかし、奇跡的に彼はケガひとつ負っていませんでした。なぜでしょうか?」
【問題2】
「古代に生まれたもので、いまも使われており、壁の向こう側を透かして見ることができる発明品とはなんでしょうか?」
【問題3】
「ある手品師が言います。『このピンポン玉を投げると、ちょっと進んでから自動的にもどってくるんです。もちろん、壁に当てて反動を利用するわけでもなく、坂を転がすわけでもありませんし、なにか糸がつながっているわけでもありません』。手品師はどのようにピンポン玉をもどすのでしょうか?」
さて、すぐに正しい答えを出せたでしょうか?
これらの問題は、心理学の実験で「思い込みのレベル」を判断するために使われるものです。どれも無意識の「思い込み」をかき立てるように設計されており、知性の高さと正答率にはほとんど関係がないことがわかっています。
このような “思い込みの罠”から抜け出すには、生まれもった知性ではなく、クリティカル・シンキングこそが必要なのです。
ちなみに、それぞれの答えは次のとおりです。
問題1→「ハシゴの1段目から落ちた」
問題2→「窓」
問題3→「ピンポン玉を上にほうり投げる」
では、このクリティカル・シンキングを使うことで、他には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
これからの時代の必須スキル「クリティカル・シンキング」
クリティカル・シンキングの具体的なメリットとして、
「思考力や判断力が磨かれ、鍛えられる」
「仕事や勉強面だけでなく、家族や友人関係も好転する」
「キャリアの成功に役立つ」
「ものごとを決めるのがうまくなる」
「未来を予測しやすくなる」
「コミュニケーションがうまくなる」
「嫌な気分を軽くしてくれる」
… など、さまざまな点が挙げられますが、なかでも特徴的なのが「ダマされにくくなる」こと。現代のように多くのフェイクニュースが溢れるなかでも、情報を鵜呑みにせず、誤りだと気づくことができます。
また、クリティカル・シンキングで「思い込み」から自由になり、慣例やルールに囚われることなく自分の思考を深めることは、先の読めない今のような時代だからこそ威力を発揮します。
実際、全世界的にクリティカル・シンキングは重要視されてきており、FYA(若者の学習改善に取り組む非営利組織)が2016年に出したレポートによれば、過去3年で世界中の企業がもっとも求めるようになったスキルの第2位がクリティカル・シンキングでした。
また、世界経済フォーラムによるレポートでも、クリティカル・シンキングは「第四次産業革命に必要な能力トップ10」の2位に入っています。
それほど現在、クリティカル・シンキングは重要なスキルとして目されており、事実、メンタリストDaiGoさんは、動画ビジネスをスタートさせた際、クリティカル・シンキングを活用し、ゼロから日本一の「ニコニコ動画」配信者 となりました。
ビジネスリーダーからそうでない人まで、あらゆる人にとっての必須スキルがこの一冊に詰まっています。
本書の構成
第1章 凡人が天才に勝つ唯一の思考法
第2章 クリティカル・シンキングで得られる8つのメリット
第3章 「ソクラテス問答法」をマスターしよう
第4章 正しく考える力を養う5つのトレーニング
第5章 “悪いヤツら”にダマされないための8つのクリティカル・シンキング
第6章 頭ひとつ抜けた説得力が手に入る「欠陥論理」の8パターン
第7章 他人を操作できる9つのクリティカル・シンキング
著者プロフィール
著者のメンタリストDaiGoさんは、慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心をつくることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。
英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動。
趣味は1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、ニコニコ動画、ジム通いなど。
ビジネスや話術、恋愛、子育てまで幅広いジャンルで人間心理をテーマにした著書は累計400万部を超える。
主な著書に、『自分を操る超集中力』『知識を操る超読書術』(かんき出版)、『自分を操り、不安をなくす究極のマインドフルネス』(PHP研究所)などがある。
悩む力ー天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」 メンタリストDaiGo (著) 「これまでに何冊もの本を出してきた私が、昔からもっとも重要視しているのも、他ならぬこのクリティカル・シンキングの考え方です」(はじめに より) れからの時代の必須スキルと言われている「クリティカル・シンキング」。 ●どれだけ知性が高くても、思い込みには勝てない |
◆『あらゆる悩みを自分で解決! 因数分解思考』難しい数式は一切出てこない! 悩みを細かく分解して、どこをどうすれば解決できるのかを具体的にする思考法を公開! | 本のページ
◆『シンプル思考』楽しく生きるための「サトザキ式」思考術! 里崎智也さんが結果を出すための「悩まない力」を説く! | 本のページ
◆『見えないときに、見る力。』「世界は《論理》とちゃうで。《抽象》や! ! !」大阪弁のピタゴラスが語る、視点が変わる打開の思考法 | 本のページ
◆『図解 影響力の心理学 海外の心理実験で証明された「相手にYES!と言わせる技術」』悪用厳禁! 世界のビジネスで行われている“キケンな心理操作”の仕組みを解説! | 本のページ