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『まんが 子どものいない私たちの生き方』微妙なタブー感のある「子どものいない」女性の生き方に、当事者が直球で向き合う!

『まんが 子どものいない私たちの生き方 おひとりさまでも、結婚してても。』(まんが:森下えみこさん/まんが原案・コラム:くどうみやこさん)

『まんが 子どものいない私たちの生き方 おひとりさまでも、結婚してても。』(まんが:森下えみこさん/まんが原案・コラム:くどうみやこさん)

『まんが 子どものいない私たちの生き方 おひとりさまでも、結婚してても。』(まんが:森下えみこさん/まんが原案・コラム:くどうみやこさん)が、小学館より発売中です。

設定やセリフの元になったのは、くどうみやこさんが集めた500人の取材データ。それを、『40歳になったことだし』などのヒット作をもつ森下えみこさんがコミカライズしました。

 

センターに立つのは母親たち――“私たち”は目立たず、ひっそりと……

これまで微妙なタブー感があった「子どものいない生き方」。くどうみやこさんもその道を歩くひとりです。40代で病気を患い、出産できる可能性がゼロに。

 
「少子化が問題視されているなか、時代のセンターに立っていたのはママたちで、キラキラと輝いて見えました。なんとなく肩身が狭くて、ひっそりと、目立たないようにしていたけれど、出生率の低下は裏を返せば、子どもをもたない人たちが増えていることを意味します。これから、子どものいない人生は『新たな大人のライフコース』になる。まだ情報やデータが少ないからこそこれについて掘り下げてみよう、と取材を始めました」(以下、カギカッコ内はくどうさん)

 

口にしないだけで、じつは共有している肩身の狭さや生きづらさ

くどうさんの本業はPRウーマン。ひとりずつ、ていねいに、活動を通して取材を進めていきます。すると、「とてもつらい」「いままで誰にも(理由や心情を)話したことがない」と、涙ながらに打ち明ける人が続出。

くどうさんは、子どもがいないことで苦しんでいる人が多数いることを、初めて認識したといいます。

 
不妊治療の末に断念した、病気など身体の問題、タイミングを逃した、仕事を優先した、経済的なこと、自ら選択した……など、理由やそこに至るまでの過程は、十人十色。さらに、全く気にしていない人もいれば、子どものいない人生なんて考えられないと、個々の気持ちには温度差もあります。

 
「そのため、女性たちを単純にひと括りにしづらい部分はあるのですが、同じ子どもがいない人生を歩む者同士。口にしないだけで、子どもがいない肩身の狭さや共通感情をもっていることを実感したんです」

 
くどうさんは500人以上のリアルな声を聞き、心情や傾向などを自分なりに分析・データ化してきました。それをコミック(まんが)に仕上げたのが、森下えみこさんとの共著『まんが 子どものいない私たちの生き方 おひとりさまでも、結婚してても。』です。

 

6人の主人公たちが、それぞれの立場から発する本音と覚悟

本書では、年齢や立場が異なる6人のキャラクターが登場します。

 
◆不妊治療歴4年のミホさん。望んで努力もしたのに授からなかったことを引きずっています。

◆40歳で結婚したマユミさん。まだ年齢的に子どもをもてる夫には、じんわり罪悪感が・・・・。

◆シングルのリョウコさん。目の前の仕事を頑張っているうちに、婚期・産期を逃してしまった氷河期世代。

◆子どもをもつよう勧められるたびにイラッとするミサキさん。そこには理解してもらいにくい理由が・・・・・。

◆夫に原因があると判明したカオリさん。

◆62歳の先輩「グランマダネ」。同じ立場の女性たちが本音で話せる会を主宰。

そして、各まんがには、くどうさんによる、“私たち”が知っておかなければいけない知識や、元気がわくアドバイスに満ちたコラム付き。

 
これって、ほぼ、私・・・・!? と思えるほど、共感たっぷりのエピソードが満載。リアルな哀しみもトホホな現実も受け入れられる生き方のヒントが、きっと見つかります。

 

著者プロフィール

 
■まんが:森下えみこ(もりした・えみこ)さん(イラストレーター/まんが家)

静岡県出身。コミックエッセイのほか、書籍や広告、雑誌などのイラスト、まんがなどを手がけ幅広く活躍中。

単著に『あしたの、のぞみ』(日本文芸社)、『40歳になったことだし』(幻冬舎)、『今日も朝からたまご焼き』、『独りでできるもん』シリーズ(ともにKADOKAWA)、共著に『えみこ、開運中!』(日本文芸社)、『マンガでわかる「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法』(すばる舎)など多数。

★note:https://note.com/a35room

 
■まんが原案・コラム:くどうみやこさん(大人ライフプロデューサー/トレンドウォッチャー)

東京都出身。大人世代のライフスタイルからマーケティングまで、時流やトレンドをとらえた独自の視点で情報を発信。近年は、自身の体験から子どもをもたない大人のマーケットに着目。子どものいない女性を応援する「マダネ プロジェクト」を主宰。

著書に『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』『誰も教えてくれなかった 子どものいない女性の生き方』(ともに主婦の友社)など。

★ホームページ:https://www.kudo-miyako.com/
★マダネ プロジェクト:https://madane.jp/

 

まんが 子どものいない私たちの生き方: おひとりさまでも、結婚してても。
森下 えみこ (著, イラスト), くどう みやこ (著)

子どものいない女性共感必至のあるある満載

“子どものいない人生”を歩く女性は、いま6人にひとり。
近い将来、全女性の3人にひとりになるといわれています。
理由は不妊、病気、仕事、お金、介護、時機を逸してなど人それぞれ。
でもちょっとした生きづらさや気まずさを抱えているのは、おひとりさまも、既婚者も、同じです。
本書では、そんな子どものいない人生を生きることになった6人の、本音と迷いと覚悟(のようなもの)が描かれます。
4年間の不妊治療を終えて自分の存在意義に悩むミホさん。
気付いたらタイムリミットを迎えていたマユミさん。
後輩ワーママの活躍と昇進にモヤる独身のリョウコさん。
「欲しくないから産みません」が言い出せないミサキさん。
じつは夫に原因アリ。だからか「もしも」を捨て切れないカオリさん。
そして62歳の先輩が包み隠さず教えてくれた、「今」の受け入れ方、乗り越え方。
原案の元になったのは、著者のくどうみやこさんが聞いて歩いた400人の取材データ。
リアルな“子どもいないあるある”エピソードの連続に、笑って泣けること必至!
読んだらきっと「“キラキラ”も“活躍”もない人生、でもそれでいい」と思える自分に出会えるはずです。

 


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