気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『薩摩の郷中教育に学ぶ 最強の後継者育成』島津義久、西郷隆盛、大久保利通…名だたる英傑たちを生み出した薩摩藩独自の教育法とは?

塩野時雄さん著『薩摩の郷中教育に学ぶ 最強の後継者育成』

塩野時雄さん著『薩摩の郷中教育に学ぶ 最強の後継者育成』

塩野時雄さん著『薩摩の郷中教育に学ぶ 最強の後継者育成』が幻冬舎メディアコンサルティングより刊行されました。

 

この教育法を現代に応用することで、思考力や発想力、実践力などリーダーに必要不可欠な能力を高め、優れた後継者を育てることができる!

社会で活躍するリーダー人材には、複数の視点から物事を考える「思考力」、常識にとらわれない自由な「発想力」、そして思考を現実化する「実践力」が求められますが、日本の学校教育ではこれらの力を養うことができておらず、リーダー人材不足による後継者不在問題は日本全体の課題となっています。

 
後継者不在問題を解決する糸口となるのが、薩摩で生まれた「郷中教育(ごじゅうきょういく)」です。郷中教育は鎌倉時代から700年近く薩摩を統治してきた島津家に受け継がれてきた教育システムで、「僉議(想定問答)」と呼ばれる独自の教育メソッドを通じ、先輩が先生から学んだことを後輩に教え、後輩は先輩から教わったことをまた自分の後輩に教えていきます。

 
僉議は常に正解のない問題・課題を出し合い、それについて先輩・後輩と議論して自分の頭で考える力を身に付けるという方法です。郷中教育を行うことによって状況に応じて複数の選択肢を想定する思考力や発想力、そのなかから臨機応変に最適解を選んで行動する実践力が身に付くため、後継者育成方法として最適であるといえるのです。

本書では、薩摩の郷中教育をもとにした後継者育成方法について解説しています。

 

本書の構成

はじめに

第1章 後継者育成に悩む中小企業の経営者たち 後継者にとって必要な資質・能力とは――
なぜ後継者を育てられないのか?
・コロナ禍で顕在化する著しい後継者不足
・企業は人なり
過去の「成功体験」を否定できるか?
・現在の経営者像
・経営者の劣化
・郷中教育による「負けない経営者」
・人材育成の困難さ~企業ブランドの観点から
・ブランドプロミス
・理念は不変
・「理念継承」の成功例

第2章 後継者育成のカギは薩摩の教育システムにあった!数々の英傑たちを輩出した「郷中教育」とは――
薩摩藩の企業理念「いろは歌」
・日常的に諳んじる「いろは歌=理念」
島津家の歴史
・藩としての行動規範
・忠良とは何者か?
郷中の人材教育
・郷中教育とは
・異学年教育
・師を自ら選ぶ
・郷中教育の実態
・幕末に発揮された郷中教育
・先生(常識)を否定する
・学校教育との違い

第3章 島津義久・西郷隆盛・大久保利通……薩摩の英傑たちに学ぶ実践的、郷中教育のポイント
郷中教育の「僉議」による人材育成
囚人のジレンマ
「僉議」の成果~島津VS徳川300年人材戦争
・島津義久VS秀吉~勝たなくても負けない、家を守る戦い
・関ケ原からの脱出
・理念が一致した軍団「捨て奸(がまり)戦法」
・義久VS家康~戦わずして引き分けに持ち込む戦法
・明を巡る攻防
薩摩藩、徳川幕府を倒す
・生麦事件(1862年9月14日)
・薩長同盟(1866年3月7日)
・第2回パリ万博(1867年4月1日~10月1日)
西郷隆盛の決断~徳川を賊軍にする
・大政奉還(1867年11月9日)
・王政復古の大号令、小御所会議(1868年1月3日)
・西郷隆盛のミッション=統一国家の実現
・「西南の役」というミッションの場~西郷自死による、統一国家実現
・士族らの不満
・大久保利通の西郷隆盛への戦法~西南の役
・もし西郷隆盛が現在の首相だったら
・大山 巌 国歌制定
・東郷平八郎と日露戦争
・日本海海戦(1905年5月27日)
・川上操六 陸軍中野学校のモデル

第4章 郷中教育を現代に活かす 自身を超える後継者を育てるには――
経営理念の設定
・はじめに経営理念ありき
・経営理念の作成法
・JAL再生物語
情熱~「天職」とは何か?
・18歳までのインパクト体験こそ情熱の源泉
・祖父の死が契機となった「再生」
・経営理念の自覚から学校再生へ
学校再生がミッション
・適職の決め方――天職で「社長」する!
・社長の教養 日本の国家理念・「天皇制・和の精神」
後継者に必要な3つの学力
〈後継者の学力1〉国語力〈200字1分間スピーチ〉
〈後継者の学力2〉複数思考実践力
〈後継者の学力3〉数学的僉議〈新フェルミ推定〉
5段階組織論
・第1段階 最悪の人生だ
・第2段階 最低の人生だ
・第3段階 オレだけが素晴らしい
・第4段階 私たちは素晴らしい
・第5段階 人生は素晴らしい
後継者リーダーの条件

おわりに
ようやく政府も腰を上げた後継者育成
・運の量

参考文献

 

著者プロフィール

著者の塩野時雄(しおの・ときお)さんは、1956年生まれ 埼玉県川越市出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。一般財団法人 日本学力検定協会理事長/株式会社 学検 代表取締役。

雑誌社に就職するも将来の独立に向け、営業力を身に付けるために3年で退職。飛び込み、ルート、談合(非公式)等で武者修行し営業力を鍛える。36歳で旺文社販売代理店(塾経営含む)として、念願の独立を果たす。
学校内で予備校講師のライブ授業を行うという画期的な手法により、学校再生を実現。大宮開成高校に導入時、大学合格実績ほぼゼロ状態(過去・法政大学1名)から毎年東大に複数合格者を出すまでに躍進させる等、リアル『ドラゴン桜』を実現し、再生コンサルティングの地位を築く。

著書に『なぜ貴方の子は就職できないのか』(ユーフォーブックス)、『必ず内定が獲れる情報数量Q.100』(ごきげんビジネス出版)、『エンターテイメント小説・創作の基本』(スクール・エンドレス)等。

 

薩摩の郷中教育に学ぶ 最強の後継者育成
塩野 時雄 (著)

「息子に会社を継がせたいが素質がない」
「社内に優秀なリーダーがおらず後継者が決まらない」等、
中小企業の多くがリーダー人材不足による後継者不在問題に直面しています。
そこで解決策となるのが数々の偉人を育てた薩摩藩の郷中教育です。
この教育法を現代に応用することで、思考力や発想力、実践力などリーダーに必要不可欠な能力を高め、優れた後継者を育てることができるのです。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です