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『スポーツの世界から暴力をなくす30の方法』もう暴言もパワハラもがまんしない!

土井香苗さん・杉山翔一さん・島沢優子さん編著『スポーツの世界から暴力をなくす30の方法 もう暴言もパワハラもがまんしない!』 (監修:セーフスポーツ・プロジェクト)

土井香苗さん・杉山翔一さん・島沢優子さん編著『スポーツの世界から暴力をなくす30の方法 もう暴言もパワハラもがまんしない!』 (監修:セーフスポーツ・プロジェクト)

土井香苗さん・杉山翔一さん・島沢優子さん編著『スポーツの世界から暴力をなくす30の方法 もう暴言もパワハラもがまんしない!』 (監修:セーフスポーツ・プロジェクト)が、合同出版より刊行されました。

 

スポーツの世界から暴力をなくすにはどうしたらいい? スポーツに関わるすべての人に向けてスポーツ界の暴言・暴力をなくす「30の方法」を提案

「数えきれないほど叩かれました
集合の際に呼ばれて、
みんなの目の前で顔を。
血が出ていたんですけど、
監督が殴るのは止まらなかった……」

「練習中に水を飲ませてもらえませんでした。
……なんでその練習をしているか分からないようなことをさせられました。」

(ヒューマン・ライツ・ウォッチのアンケートに寄せられた体験談)

 
ミスをしたから、試合に負けたから、弱気なプレーだったから……
叩いたり、げんこつを食らわしたり、髪を引っ張ったりする。
「へたくそ」「バカ」と言う。

 
暴力は一種の指導方法として日本のスポーツ界に深く根付いています。本書では、悪しき慣習をなくし、子どもの権利・安全・健康を守る方法を提案します。

 
◆元アスリートが経験を伝える

「監督がおこってはいけない大会」代表理事 益子直美さんも寄稿!

◆指導者・保護者の意識を変える

指導者だけではなく、保護者などスポーツに関わるすべての人たちに問題提起!

◆スポーツ基本法に「スポーツ虐待の防止」を盛り込む

法や制度についてもわかりやすく解説しています。

 

本書の構成

 
この本を手にしてくれた子どもたち・アスリートのみなさんへ

1 スポーツの指導環境を変える
1 被害者が声を上げる
2 元アスリートが経験を伝える
3 ハラスメントを我慢しない
4 被害者の声を社会に届ける
5 セクシュアル・ハラスメントとは何かを知る
6 女性コーチを増やす
7 メンタルコーチがコミットする
8 大学生が環境改善のために活動する

2 啓発し、サポートする
9 保護者の意識を変える
10 不適切な指導者への対処法を知る
11 パワハラ指導を変える方法を提供する
12 結果ではなくプロセスに注目する
13 スポーツマンシップを理解する
14 現役選手がコミットする
15 オリンピアン議員がコミットする

3 法・制度・システムを改善する
16 スポーツ基本法に「スポーツ虐待の防止」を定める
17 スポーツ基本計画にも「虐待防止の施策」を盛り込む
18 スポーツ現場の暴力を「刑罰法令」で摘発する
19 児童虐待防止法の定義を改正する
20 スポーツにおける虐待の通報を義務づける
21 匿名の相談を認める
22 独立した通報・相談窓口を設置する
23 相談窓口の利用対象者を広げる

4 日本セーフスポーツ・センターを設ける
24 独立した第三者専門機関による調査を行う
25 加害者に対する処分制度の統一を図る
26 相談や処分の統計を集め公表する
27 セーフスポーツについて知ってもらう

5 競技団体側の制度を変える
28 独立した第三者専門機関による調査を行う
29 セーフガード担当官の設置をクラブライセンスの要件に
30 競技団体のガバナンスコードを改定する

スポーツにかかわる大人のみなさまへ

 

著者プロフィール

 
■土井香苗(どい・かなえ)さん

国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)日本代表。

1998年、東京大学法学部卒業。大学4年生の時、アフリカ・エリトリアにて1年間ボランティア。2000-2016年弁護士。弁護士業務の傍ら、日本の難民の法的支援や難民認定法改正に関わった。2006年にHRWニューヨーク本部のフェロー、2008年から現職。

日本外交を通じた世界各地の人権の保護・促進、そして、日本国内における人権問題の解決に向けて活動している。

 
■杉山翔一(すぎやま・しょういち)さん

2012年12月弁護士登録。Field-R法律事務所所属。セーフスポーツ・プロジェクトの代表兼事務局。2014年4月から日本スポーツ仲裁機構の専門員として、競技者等と競技団体との間のトラブルを解決するための仲裁調停制度の事務運営に従事。2020年7月公表のヒューマン・ライツ・ウォッチのレポートの翻訳監修。

近年は、「スポーツと人権」をテーマに講演するなど、セーフスポーツ実現のための活動を行っている。2021年9月より「IOC Certificate Safeguarding Officer in Sport」を受講中。

 
■島沢優子(しまざわ・ゆうこ)さん

スポーツジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学等を経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年フリーに。

『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実』(朝日新聞出版)、『部活があぶない』(講談社現代新書)、『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)等著書多数。『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子さん/小学館新書)を企画構成。

「東洋経済オンラインアワード2020」MVP受賞。日本バスケットボール協会インテグリティ委員。沖縄県部活動等の在り方に関する方針検討委員会アドバイザー。

 

スポーツの世界から暴力をなくす30の方法: もう暴言もパワハラもがまんしない!
土井香苗 (編集), 杉山翔一 (編集), 島沢優子 (編集), セーフスポーツ・プロジェクト (監修)

バレーが嫌いだったけれど、バレーがなければ成長できなかった。だからこそスポーツを本気で変えたい。暴力暴言なしでも絶対強くなれる。「監督が怒ってはいけない大会」代表理事・益子直美)
―――――
数えきれないほど叩かれました。
集合の際に呼ばれて、みんなの目の前で顔を。
血が出てたんですけれど、監督が殴るのは止まらなかった……
(ヒューマン・ライツ・ウォッチのアンケートから)

・殴る、はたく、蹴る、物でたたく
・過剰な食事の強要、水や食事の制限
・罰としての行き過ぎたトレーニング
・罰としての短髪、坊主頭
・上級生からの暴力・暴言
・性虐待
・暴言

暴力は、一種の指導方法として日本のスポーツ界に深く根付いている。
日本の悪しき危険な慣習をなくし、子どもの権利・安全・健康をまもる社会のしくみ・方法を、子どものスポーツ指導に関わる第一線の執筆陣が提案します。

 


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