気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『言い返せない人の聴き方・伝え方』3ステップで職場の理不尽から自分を守る!

船見敏子さん著『言い返せない人の聴き方・伝え方』

船見敏子さん著『言い返せない人の聴き方・伝え方』

船見敏子さん著『言い返せない人の聴き方・伝え方』が日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)より刊行されました。

 

”いい人すぎる”あなたでもできる「戦わない」会話術!

働く人の悩みナンバー1、職場の人間関係。人間関係でストレスを感じない人はいませんが、メンタル不調になるほど悩みを抱え込む人も少なくありません。

 
「上司や同僚から攻撃的な物言いをされる」「相談しても応えてくれない」「無理難題を要求される」など、ハラスメントや嫌み、マウント、クレームといった理不尽な目に逢いながら、「言いたいことを言いにくい」「言い返せない」と感じ、ガマンを重ねている人は思いのほか多く、著者のもとにも多数相談が寄せられています。

彼らはガマンの限界にいながらも、決して言い返したり喧嘩したいとは思っていません。ただただ波風立てず、職場で平和にやっていきたいのです。

 
そこで本書では、「闘わずして平和な未来を相手と一緒に作っていく」ための会話術を紹介しています。

(1) 言われっぱなしにならないように聴き、
(2) 自分の心を整理して問題を未来の理想像をイメージし、
(3) 未来形の言葉で伝える。

…この3ステップのベースになっているのは、「ポジティブ心理学」「アサーション」「解決志向」。いずれも、カウンセリングでよく用いられる手法ですが、組み合わせると相手との関係性が変わり、人間関係のストレスが軽減するといいます。

 
著者は研修やカウンセリングで3ステップを教えていますが、実践した受講者からは、「相手がすんなりと提案を受け入れてくれた」「相手の態度が変わったので驚いた」「自分自身がラクに伝えられた」などの感想が続々と寄せられています。
テレワーク拡大でコミュニケーションが取りにくくなっている今こそ、身につけたい聴き方・伝え方です。

 

本書の構成

はじめに

第1章 本当に言いたいことは、戦わなくても伝えられる
・言い返せずもやもやしているのは、あなただけじゃない
・なぜあなたは言い返せないのか
・ガマン、言いなり、あきらめ。その対応が攻撃をエスカレートさせている
・ガマンの中に、現状を好転させる種がある
・言いにくいことを伝えると、人間関係が変わる
・攻撃的な人は、不安を抱えている。不安をとりのぞいてあげよう
・言いにくいことを伝える、戦わない3ステップ会話術
・どうしても伝わらない相手とは距離を取る
・ラクにコミュニケーションを取ることを目指そう

第2章 言われっぱなしにならない「聴き方」を身につける
・「聴く」姿勢が、関係性を変える
・苦手だと感じるのは、相手を知らないから
・「あいさつ」で敵ではないと認識してもらう
・対立を避けるゴールデンポジションを取る
・「一生懸命聴きます」という態度が、相手の心を動かす
・基本の「型」を身につける
・「4つのうなずき」を使い分け、自分の理解を伝える
・会話をリードしているのは聴き手である
・「あいづち50音」で会話にリズムを作る
・「伝え返し」で誤解を防ぎ、話を深堀する
・「要約」で相手の要求や思いを受け止める
・「サバイバルクエスチョン」で自尊心をくすぐる
・あなたの未来は真っ白なキャンバス

第3章 今の問題を未来の理想像に変える
・あなたを苦しめる心のクセ
・クセを緩めるには、視点を増やす
・「私はどうしたい?」自分の心を整理する
・「解決志向」で未来はガラリと変わる
・「未来づくりシート」で、今の問題を未来の理想像に変える
・主体的に人生の選択をしよう

第4章 未来系のことばで提案を伝える
・「主張」ではなく「対話」する
・相手に選択権を与える
・未来をイメージすることばを使う
・相談をもちかけて未来を一緒に創る
・反論しない、否定しない
・提案は「ほめ」でサンドイッチする
・「私」「私たち」を主語にする
・未来形で伝える「セリフ作成シート」
・緊張がほぐれ話しやすくなる10秒呼吸
・語尾をはっきりと。それだけで意思が伝わる
・相手の立場に立つことが何より大事

第5章 どんな場面でも困らない! シーン別会話術
・プラスではなくゼロを目指そう
・パワハラすれすれ上司。きつい言い方をやめてほしい
・権利ばかり主張し成果を上げない部下。やるべきことをやってほしい
・初めてリーダーになったが、人に指摘や注意をするのが苦手で……
・他部署と対立している。無理難題を押し付けてくる人にイラッ
・気難しい顧客が次々にダメ出ししてくる。どうしたら納得してくれる?
・転職、転勤、異動……。新しい環境に入るときに意識することは?
・ベテランが若手に嫌がらせをしている。上司としてどう注意すべき?
・同僚と長年、ギスギスしている。関係は修復不可能?
・話が長い人の話を切り上げたい。どんな会話術が効果的?
・伝え方ひとつで関係性は変化する

第6章 頑張る自分をストレスから守るセルフメンテナンス術
・セルフメンテナンスをして自分を守ろう
・マイナス感情は書き出して吐き出す
・できていること、できるようになったこと、頑張っている自分に〇をつける
・「ハピネス日記」で自己肯定感を高める
・過去の体験を思い出し自己効力感を高める
・プチストレス解消法を10個作る
・ぐっすり眠るための筋肉ゆるゆる体操
・サポーターリストを作る
・職場と自宅以外の場所を作る
・心と体の充電をしよう

おわりに

 

著者プロフィール

著者の船見敏子(ふなみ・としこ)さんは、栃木県宇都宮市出身。青山学院大学文学部英米文学科卒業。株式会社ハピネスワーキング代表取締役。公認心理師、産業カウンセラー。1級キャリアコンサルティング技能士。

大手出版社で雑誌編集に携わり、経営者、俳優、ミュージシャンなど1000名超の著名人を取材。インタビューが下手なことに悩み、カウンセリングを学び始めるや、その意義や奥深さにたちまち魅了され、職業にすることを決意。2005年にカウンセラーに転向。
以後、全国の企業等で研修、コンサルティング、カウンセリングを通じ、メンタルヘルス支援・組織活性化支援を行う。幸せに働く人、幸せな職場を増やすことに情熱を傾けており、研修・講演実績も含め約1000社・約10万人のメンタルケアに携わってきた。ある企業のカウンセリングは予約が取れないほど人気で、リピーターも多数。メンタル不調者を6割減らした実績もある。

著書に『幸せなチームのリーダーがしていること』(方丈社)、『職場がイキイキと動き出す 課長のほめ方の教科書』(左右社)、『「聴く力」磨けば人生うまくいく!』(マガジンハウス)、『愛される聴き方』(インプレス)など。

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です