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『読解力の強化書』人生は「読解力」で決まる! 仕事、人間関係、人生で「読む力」と「解く力」がもっと必要になる

佐藤優さん著『未来を生きるための 読解力の強化書』

佐藤優さん著『未来を生きるための 読解力の強化書』

佐藤優さん著『未来を生きるための 読解力の強化書』が、クロスメディア・パブリッシングより刊行されました。本書は元外交官として、作家として「読解力」を磨き続けてきた著者が「読解力の核心」について解説した書籍です。

 

本を読むほど、情報を集めるほど、思考が偏ってしまう

日本人の「読解力」が落ちているのではないか?

著者の佐藤優さんは、最近とくに強い危機感を感じています。
本をたくさん読んでいる人が、読解力が高いかというと、必ずしもそうではありません。
インターネットを駆使してたくさん情報に触れているのが、読解力が高いか?
これもまた、そうとは言えないのです。

 
佐藤さんは言います。

(本文より)
情報や知識はたくさん触れているのに、自分の考えや先入観に凝り固まり、他人の意見や自分とは異なる考え方を聞き入れようとしない人が増えているように感じます。
素直にテキストを読まない、素直に人の言うことを聞かない。自分の考えが先にあって、異質なものを受け入れない。たくさん本を読んでも、情報に触れても、自分に都合のいいものだけを受け入れ、都合の悪い情報は捨ててしまうのです。

 
これでは本を読むほど、情報を集めるほど、思考が偏ってしまいます。
「読解力」とは、できる限り偏見なく情報を受け入れ、対象を認識し理解することです。

 

資格やスキルよりも「読解力」が大事!

読解力の豊かな人と仕事をすると、こちらの意図を素早く察知して先回りしてくれ、できるだけ楽しく軽やかに仕事ができます。

 
反対に、読解力の乏しい人と仕事をすると、説明したはずのことが伝わっていなくてもう一度説明し直したり、仕事が増えてしまいます。一緒に仕事をする人に、読解力の高い人物を選ぶのは当然のことでしょう。

 
厳しい時代を乗り切るために、さまざまな資格やスキルを身につけたり、能力を高めようと努力している人がたくさんいます。

 
しかし、著者の佐藤優さんによると、まずは「読解力」を身につけることこそが大事だと言います。

 

読解力とは「相手を正しく理解し、適切に対応する力」

「読解力」とは一般的にはテキストを読み解く力と考えられています。しかし、著者の佐藤優さんは「読解力」はもっと広い概念であると考えています。

 
(本文より)
相手の言葉の裏や、テキストの行間にある意図を読めないと、仕事や対人関係はスムーズに進みません。
これらを読み取る力を「読解力」と定義します。
ひと言で言うならば、「相手を正しく理解し、適切に対応する力」とでも言えるでしょうか。

 
本書では、読解力が今後ますます重要になる理由と、その磨き方を伝えます。

 

本書「はじめに」より

「読解力」とは一般的にはテキストを読み解く力と考えられていますが、私としてはもっと広い概念で考えています。その「読解力」の詳しい内容は、本書で明らかにするとして、とりあえずこの場で、ひと言で言うならば、「相手を正しく理解し、適切に対応する力」とでも言えるでしょうか。

読解力の豊かな人と仕事をすると、一を聞いて十を知るまでいかずとも、こちらの意図を素早く察知して先回りしてくれます。読解力の乏しい人と仕事をすると、説明したはずのことが伝わっていなくてもう一度説明し直したり、誤解や曲解によってトラブルが起きるなど、一の仕事が二にも三にも増えてしまいます。
一緒に仕事をするのに、「読解力」の高い人物、できるだけ楽しく軽やかに仕事ができる人を選ぶというのは、しごく当然のことではないでしょうか。

厳しい時代を乗り切るために、さまざまな資格やスキルを身につけたり、能力を高めようと努力している人がたくさんいます。しかし、私から言わせれば、まず「読解力」を身につけることこそが大事だ、ということになります。

 

佐藤優さんによる「未来を読み解く感動の授業」収録!

大人だけではなく、子どもたちの読解力も落ちていると言われています。
早くから正しい本の読み方、行間の読み取り方を身につけたい──。

 
今年、佐藤優さんが青山学院横浜英和中学高等学校の中学3年生に全3回の集中講義を行いました。
講義の目的は、作家・三浦綾子さんの小説『塩狩峠』を通して、「読解力」を身につけること。

 
本書では、この特別講義の模様を収録しています。

 

本書の構成

第1章 人生は読解力で決まる

第2章 読解力とは行間を読む力

第3章 【特別講義】小説を通して読解力を身につける

第4章 違和感を大事にする

第5章 未来を読み解く力

 

著者プロフィール

著者の佐藤優(さとう・まさる)さんは、1960年生まれ。東京都出身。作家。元外務省主任分析官。

同志社大学神学部卒業。同大大学院神学研究科修了後、1985年外務省に入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。北方領土問題など対ロシア外交で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。2009年、最高裁上告棄却。2013年、執行猶予期間を満了し刑の言い渡しが効力を失う。

著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞)など多数。

 

未来を生きるための読解力の強化書
佐藤 優 (著)

仕事、人間関係、人生で「行間を読む力」がもっと必要になる!
本を読み、人間を読む。読解力を磨くレッスン

 


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