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『大学で何を学ぶか』巨大企業を築き大学経営にも乗り出したカリスマ経営者が語る、これからの時代に必要な「学び」

永守重信さん著『大学で何を学ぶか』

永守重信さん著『大学で何を学ぶか』

売上高1兆9千億円を誇る日本電産を創業した永守重信さんによる「偏差値や知名度で選ばない」新しい大学論『大学で何を学ぶか』が小学館より刊行されました。

 

有名大学に入るより、ずっと大切なことがある!

日本電産を創業し幾多の経営危機を乗り越え1兆円企業に築きあげたカリスマ経営者、永守重信さん。彼はいま若手人材育成の一環として大学改革に着手しています。その理由はこれまで自らの会社で1万2千人以上を採用してきた中で、日本の大学教育では即戦力が育たないことに気づいたからです。

 
«あるとき私は「社員の出身大学と仕事の成果に、どのくらい相関関係があるのだろうか」と疑問に思い、直近十数年で採用した新卒社員一人ずつについて、仕事の成果のデータをとってみた。すると、一流と呼ばれる大学を出た社員も、世間では三流と呼ばれる大学を出た社員も、入社後10年ほどの時点では仕事の成果に大きな差がないことがわかった。
しかし、それは以前からうすうす感じていたことだった。»
(本文より)

 
「教育を変えれば素晴らしい人材が育つ」ことを証明したいと考えた永守氏は、2018年に京都学園大学を運営する学校法人の理事長となり、名前を京都先端科学大学に変更。ロボットやAIの時代に活躍できる人材を育てるために工学部を開設し、設備も中身も一新しました。
また、教える側である教員の改革にも取り組みます。

 
«私は教員たちに、スマートフォンですぐに調べられることは教えないでほしい。20年前の資料でいつも同じような内容を教えてはいけないと言い続けた。
すると一生懸命工夫し始める教員も出てきて、授業は改善されていった。
しかし、依然として変わろうとしない教員もいた。
教育というのは学生を教えて育てることがだが、「教える」ことはできても「育てる」という意識がない教員もいる。こうした教員は学生に対しても無関心だ。結果的に教員の半分が替わった。»

 
近い将来「THE世界大学ランキング」で、東京大学や京都大学を抜くと公言する永守氏が考える理想の大学とは?
本書では、大学選びから大学での学び、友達づくり、仕事についての考え方、社会に出てから伸びる人材についてまで、充実した大学生活を送るアドバイスを多数収録。夢や目標が見つからない人にはその見つけ方も、伝授します。

 
【本書の主な内容】

◎大学を変えなければ、日本は変わらない
◎世界の大学ランキングに偏差値は使われていない
◎生きていく上で重要なお金の知識
◎「一番」の価値は大きい
◎一日も早く英語を習得しよう
◎若いうちに雑談力を鍛えよ
◎「知的ハードワーキング」の勧め
◎社会人に必要な3つのP
◎AI時代に生き残る人材とは
◎リーダーの条件は失敗を経験しているかどうか

 

本書の構成

はじめに

第1章 なぜこのままでは世界に勝てないのか――偏差値教育とブランド主義から抜け出せ

第2章 大学をどう選ぶか――間違いだらけの大学選び

第3章 大学で何を学ぶか――世界で戦う実力を身につけよ

第4章 どうしたら社会で活躍できるのか――成功するために必要なものとは

第5章 変化の時代をどう生きるか――AI時代の生き方

おわりに

 

著者プロフィール

著者の永守重信(ながもり・しげのぶ)さんは、1944年生まれ、京都出身。職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)卒業。1973年、28歳で従業員3人と共に日本電産株式会社を設立、代表取締役社長に就任(現在は会長兼CEO)。あらゆる種類のモーターと周辺機器を扱う世界No.1のモーターメーカーに育てあげた。

2018年、京都にて大学及び幼稚園を運営する学校法人の理事長に就任。直ちに学校法人名を京都先端科学大学に変更。2020年、同大学に工学部を開設。2021年、法人合併により京都学園中学高等学校を傘下に収め、京都先端大学附属中学校高等学校とした。また、2022年、ビジネススクール(経営大学院)を開設するなど、世界で通用する即戦力人材の育成に情熱を注いでいる。

 

大学で何を学ぶか (小学館新書)
永守 重信 (著)

大学で学ぶべき4つのことを熱く語る!

「有名大学だから」「偏差値が高いから」「親や先生が勧めるから」という理由で大学や学部を選んではいけない! これまで1万2千人以上を採用してきた日本電産のトップである著者は警鐘を鳴らす。

そうした理由で大学や学部を選ぶと、大学に入ってもやる気が起きずに何も学ばずに卒業、深く考えずに企業を選び、入社後は五月病になりかねないという。

では、大学をどう選べばよいのか。大学に入る前に、自分が就きたい職業や、やりたい仕事を見極め、その夢に合致する学部、大学を選べばよい。夢や目標が見つからない人にはその見つけ方も、著者が伝授する。

また、大学では何を学べばいいのかについても詳しく解説。専攻分野に磨きをかけることに加えて、英語力、雑談力、ディベート力を身につける必要があると述べる。もちろん、身につけ方のヒントも掲載。

大学選びから大学での学び、友達づくり、仕事についての考え方、社会に出てから伸びる人材についてまで、充実した大学生活を送るアドバイスを多数収録。
受験を控える高校生はもちろん、大学に入ったばかりの一年生から就活生、将来を考える中学生にも役立つ1冊です!

【編集担当からのおすすめ情報】
著者の永守重信氏は売上高1兆9千億円を誇る企業・日本電産の創業者にして経営トップ。この永守氏が今一番力を入れているのが、若手人材の育成、具体的には大学経営です。まず京都にある大学の理事長となり、名前も京都先端科学大学に変更。設備も中身も一新しました。この改革に私財200億円を投じています。なぜ、そこまでやるのか。それは日本電産に入社してくる有名大学卒業生の中に、商学部卒業でもバランスシートは読めない、工学部卒でも基本的なモーターの知識がないなど、即戦力にほど遠い人材を多数見てきたから。諸外国の一流大学出身者はそんなことはないとのこと。
この本では、永守氏が考える、大学の選び方、大学で必要な学びに加えて、
夢を持つことの大切さまで力説しています。読めば、誰でも勇気づけられ、前向きになれること、請け合いです!

 


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