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赤川次郎さん×小池真理子さん×新津きよみさん×松本清張さん×宮部みゆきさん×矢樹純さん〈家族ミステリ〉アンソロジー 『偽りの家』が刊行

様々な家族の歪みを描く、赤川次郎さん・小池真理子さん・新津きよみさん・松本清張さん・宮部みゆきさん・矢樹純さんによるミステリアンソロジー『偽りの家』(編:若林踏さん)が角川文庫より刊行されました。

 

人気作家が集結!様々な家族の歪みを描く、極上のミステリアンソロジー

 
【あらすじ】

印刷所の職人・宗吉は、ある日、愛人との間にできた3人の子供の存在を妻に知られてしまう。激怒した妻から子供を愛人のもとに返してくるよう命じられるが……(「鬼畜」)。

仕事ができず、辞職を迫られる捜査一課の刑事。夫の窮地を救うため、妻は隣人夫婦のトラブルからある恐ろしい計画を思いつく(「本末顛倒殺人事件」)。

――家族の抱える秘密が、時として背筋が凍る結末を呼ぶ。豪華執筆陣が集結。様々な家族の歪みを描く、傑作アンソロジー。

 
〈もくじ〉

松本清張「鬼畜」
赤川次郎「本末顛倒殺人事件」
宮部みゆき「不文律」
小池真理子「花ざかりの家」
新津きよみ「おばあちゃんの家」
矢樹純「裂けた繭」

解説 若林踏

 

著者プロフィール

 
■赤川次郎(あかがわ・じろう)さん
1948年生まれ、福岡県出身。1976年『幽霊列車』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以後続々とベストセラーを刊行。「三毛猫ホームズ」シリーズ、「天使と悪魔」シリーズ、「鼠」シリーズ、『ふたり』『怪談人恋坂』『幽霊の径』『記念写真』他、著書多数。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞、2016年『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞。

 
■小池真理子(こいけ・まりこ)さん
1952年生まれ、東京都出身。成蹊大学文学部卒業。1978年、エッセイ集『知的悪女のすすめ』で作家デビュー。1989年『妻の女友達』で日本推理作家協会賞(短編部門)、1996年『恋』で直木賞、1998年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、2012年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞、2021年に第25回日本ミステリー文学大賞を受賞。作品に『異形のものたち』『死の島』『神よ憐れみたまえ』ほか多数。2021年に刊行したエッセイ『月夜の森の梟』も大きな話題となった。

 
■新津きよみ(にいつ・きよみ)さん
長野県出身。1988年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。2018年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』『なまえは語る』など。

 
■松本清張(まつもと・せいちょう)さん
1909年生まれ、福岡県出身。1992年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。1952年『或る『小倉日記』伝』で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に『砂の器』『昭和史発掘』など多数。

 
■宮部みゆき(みやべ・みゆき)さん
1960年生まれ、東京都出身。法律事務所等に勤務の後、1987年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。1992年『龍は眠る』で第45回日本推理作家協会賞長編部門、同年『本所深川ふしぎ草紙』で第13回吉川英治文学新人賞、1993年『火車』で第6回山本周五郎賞、1997年『蒲生邸事件』で第18回日本SF大賞、1999年『理由』で第120回直木賞、2001年『模倣犯』で第55回毎日出版文化賞特別賞、第5回司馬遼太郎賞、第52回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、2007年『名もなき毒』で第41回吉川英治文学賞、2008年英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award、2022年に第70回菊池寛賞を受賞。

 
■矢樹純(やぎ・じゅん)さん
小説家、漫画原作者。1976年生まれ、青森県出身。実妹とコンビを組み、加藤山羊の合同ペンネームで2002年「ビッグコミックスピリッツ増刊号」にてデビュー。『あいの結婚相談所』『バカレイドッグス』などの原作を担う。2012年「このミステリーがすごい!」大賞に応募した『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家としてデビュー。2019年に上梓した短編集『夫の骨』が注目を集め、2020年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。他の著書に『がらくた少女と人喰い煙突』『妻は忘れない』『マザー・マーダー』『残星を抱く』『不知火判事の比類なき被告人質問』、初の青春ミステリ『幸せの国殺人事件』など。

 

偽りの家 家族ミステリアンソロジー (角川文庫)
若林 踏 (編集), 赤川 次郎 (著), 小池 真理子 (著), 新津 きよみ (著), 松本 清張 (著), 宮部 みゆき (著), 矢樹 純 (著)

 


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