安楽死のない国で私たちは……山本将寛さん『最期を選ぶ』が刊行
安楽死を望む人々と家族、医師の選択と葛藤を描いたノンフィクション、フジテレビディレクター・山本将寛さん著『最期を選ぶ 命と向き合う人々、その家族の記録』がマガジンハウスより刊行されました。
「安楽死」とは何か――TVディレクターが見た、命と向き合う人々の生き方と逝き方
「ニューヨーク・フェスティバル2024/ヒューマンライツ部門」銅賞、「第32回FNSドキュメンタリー大賞」優秀賞など、国内外の賞を数々受賞した「最期を選ぶ~安楽死のない国で私たちは~」と、TVerの「報道・ドキュメンタリー」ジャンルで歴代最高の再生数を記録した「私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~」――大反響のドキュメンタリー番組が書籍化されました。
スイス行きを望む人々と、その家族、医師の葛藤……フジテレビディレクターが至近距離で見た、1000日超の取材記です。本書では、番組では放送できなかった“安楽死”の深部に迫ります。
著者の言葉
「本書には、私がディレクターを務めた『最期を選ぶ~安楽死のない国で私たちは~』と『私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~』の映像には入れてない出来事や会話をはじめ、特に私自身の“あの時、この時”の思いを込めました。
本書もまた、多くの方の「自分はどう生きたいのか」という大きな問いを考えるきっかけとなることを願っています」
本書の構成
プロローグ ――安楽死を認めている国・スイス
第1部 スイス行きを求める人々
第1章 究極の“安心”を手に入れたい――矢島さん
第2章 幸せだった思い出の中へ――良子さん
第3章 支援する立場を志す――日本人医師
第2部 認める国と認めない国
第4章 スイスと日本の大きな違い
第5章 スイスで立ち会った3つの「その時」
第6章 スイス人医師に教えてもらったこと
第3部 最期に寄り添う家族の物語
第7章 私のママが決めたこと
第8章 母と娘、妻と夫
第9章 ピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章
エピローグ ――ふたりのホームヘルパーの2つの視点
【項目】
・死刑を認めている国で、なぜ安楽死は認められないのか
・生命を延ばす方向にしか向かわない医療
・幸せだった思い出と闘病の絶望
・救われる人の中には家族も含まれる
・映画監督ジャン・リュック・ゴダールの最期
・できる限り生きてほしい
・こぼれ落ちるチャーハン
・娘たちに残したボイスメッセージ ……etc.
著者プロフィール
山本将寛(やまもと・まさひろ)さんは、1993年生まれ、埼玉県出身。上智大学外国語学部フランス語学科卒業後、2017年フジテレビジョンに入社。「直撃LIVE グッディ!」「Mr.サンデー」などを担当。
「禍のなかのエール~先生たちの緊急事態宣言~」(20年)、「最期を選ぶ ~安楽死のない国で 私たちは~」(23年)、「私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~」(24年)などのドキュメンタリー番組を制作し、「最期を選ぶ」では、「第32回FNSドキュメンタリー大賞」で優秀賞、フランス・パリで開催された日本ドキュメンタリー映像祭「Un petit air du Japon2024」でエクランドール賞(最優秀賞)、国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル2024」でドキュメンタリー・Human Rights(人権)部門の銅賞を受賞。また、「私のママが決めたこと」はTVer「報道・ドキュメンタリー」ジャンルの歴代最高再生数を記録した。
最期を選ぶ 命と向き合う人々、その家族の記録 (マガジンハウス新書) 山本将寛 (著) 「安楽死」とは何か―― 緊急出版!! スイス行きを望む人々と、その家族、医師の葛藤――。 「ニューヨーク・フェスティバル2024/ヒューマンライツ部門」銅賞、「FNSドキュメンタリー大賞/第32回」優秀賞などを受賞し、Tverの「報道・ドキュメンタリー」ジャンルで歴代最高の再生数を記録するなど、大反響のドキュメンタリー番組を書籍化! |
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