人間六度さん初の短編集『推しはまだ生きているか』が刊行
人間六度さん初のSF短編集『推しはまだ生きているか』が集英社より刊行されました。
注目のSF作家が祈りを込めて描く、絶望の果ての光――。
「とにかくこの世は意味不明でしんどい――だけど「それでも。」が、ここと未来を繋いでいる。」
――ダ・ヴィンチ・恐山さん(オモコロライター)
「真に正しい決意なんてわからない。これは、歪んでいても前へと進む「私たちのためのSF」だ。」
――志賀玲太さん(QuizKnockライター)
【あらすじ】
荒廃した東京で過酷なシェルター暮らしを送るあみぱん。唯一の「推し」、ポストアポカリプス系アイドルの節目おわたが配信画面から消えた日、彼女は凸ることを決意した。愛の正体を暴き出す挑戦的な“推し×ロードSF”「推しはまだ生きているか」。
29歳、タワマンとハリー・ウィンストンを夢見る藍子。ある時、謎の生命体に寄生されてから状況は一変し、ついに婚活ゴール男(港区在住、年収1000万円超、塩顔イケメンの細マッチョ)とマッチングするが……。“選ばれたい”願望の先を描く婚活SF譚「君のための淘汰」。
惑星「王球」では、人は老いれば必ず異形の怪物《老骸》と化す。老骸を殲滅する使命を担う「福祉兵器」円狗は、ある村の老骸殲滅作戦で唯一生き残った少女から「わたしのクロージング・プランに付き合ってほしい」と頼まれて――。命を巡る絶望と希望の行方を描き出す「福祉兵器309」。
など全5編を収録。最注目の新鋭が、ディストピア都市を舞台に“それでも生きていくこと”への祈りを込めて贈るSF短編集。
★『推しはまだ生きているか』刊行記念インタビュー【人間六度「みんな生きることを疑っている。そのうえで、なんとかして生きる希望を見つけてほしい」】
https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/oshiiki/
『推しはまだ生きているか』収録作品
「サステナート314」
「推しはまだ生きているか」
「完全努力主義社会」
「君のための淘汰」
「福祉兵器309」
著者プロフィール
人間六度(にんげん・ろくど)さんは、1995年生まれ、愛知県名古屋市出身。日本大学藝術学部文芸学科卒業。2021年「スター・シェイカー」で第9回ハヤカワSFコンテスト《大賞》、同年
「きみは雪を見ることができない」(「オスタハーゲンの鍵」名義)で第28回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞。
『BAMBOO GIRL』『永遠のあなたと、死ぬ私の10の掟』『過去を喰らう (I am here) beyond you.』『トンデモワンダーズ(上・下)』など著書多数。
推しはまだ生きているか 人間 六度 (著) |
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