キリスト教とイスラム教という二つの文明が交錯した歴史の分岐点とは? 小笠原弘幸さん『オスマン帝国は、いかに「中世」を終わらせたか ~コンスタンティノープル征服』が刊行
誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、現在と未来を見通すシリーズ「世界史のリテラシー」第8弾、小笠原弘幸さん著『オスマン帝国は、いかに「中世」を終わらせたか ~コンスタンティノープル征服』がNHK出版より刊行されました。
辺境の地から現れた謎の戦士集団――彼らは一千年の都を滅ぼし、新時代の幕を開いた!
「世界史のリテラシー」では、歴史的な「あの事件」を、単なる知識だけでなく、それが現代社会にどう結びついているのかまで探究し、未来を見通す力を養います。
今回のテーマは「オスマン帝国は、なぜビザンツ帝国を滅ぼすことができたのか?」。
一千年の長きにわたって君臨したビザンツ帝国の崩壊と、そこから続くオスマン帝国の興隆は、キリスト教とイスラム教という二つの文明が交錯する、その転換点であると共に、新時代へと移行する歴史の分岐点でもありました。稀代の征服者メフメト2世がもたらした一大事件の世界史的意義について考えます。
★本書の一部を「NHK出版デジタルマガジン」で公開
「辺境から現れた謎の戦士集団は、いったい何者だったのか?」
https://mag.nhk-book.co.jp/article/62553
本書の構成
[事件の全容]
第1章 メフメト二世は、いかにしてコンスタンティノープルを陥落させたのか?
[歴史的・宗教的背景]
第2章 辺境に登場した戦士集団は、宗教的混淆のなかから台頭した
[同時代へのインパクト]
第3章 メフメト二世は、オスマン帝国の礎をいかに築き上げたか?
[後世への影響]
第4章 オスマン帝国は、なぜ六百年も存続したのか?
著者プロフィール
小笠原弘幸(おがさわら・ひろゆき)さんは、1974年生まれ、北海道出身。九州大学大学院人文科学研究院イスラム文明学講座准教授。青山学院大学文学部史学科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門はオスマン帝国史およびトルコ共和国史。
著書に『イスラーム世界における王朝起源論の生成と変容』『オスマン帝国』『オスマン帝国 英傑列伝』『ハレム』『ケマル・アタテュルク』など。
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