小野寺史宜さん〈家族小説〉『日比野豆腐店』が刊行
ベストセラー『ひと』の小野寺史宜さんによる、じんわりと心に染みる家族小説『日比野豆腐店』が徳間書店より刊行されました。
ひと口。またひと口。涙がこぼれたって、豆腐なら食べられるるんだ。
【あらすじ】
東京の町なかにひっそりと佇む「日比野豆腐店」。
店主の清道を亡くした日比野家は、厳しいながらも手を取り合って店を切り盛りしていた。
店を終わらせようとしている祖母の初。
亡くなった夫の代わりに店を続けたい母の咲子。
店を継ぎたいのかどうか、将来に悩む令哉。
そして、「ある人」と一緒に三人を見守る飼い猫の福。
「日々の豆腐」という意味も込められた豆腐屋で、ひたむきに生きる人たちを描いた心揺さぶる家族小説。
小野寺史宜さん コメント
『日比野豆腐店』。僕自身の主食とも言える豆腐を扱った作品です。何というか、もう、書くこと自体が楽しい小説でした。つらいことも起きますが、それでも楽しいのだから不思議です。そしてそれは僕にとってとても大事なことです。その楽しさは読んでくださるかたがたにちゃんと伝わるでしょうから。皆好きななかで特に好きな登場人物(?)は日比野福です。家族に豆腐に福。すべてを楽しんでいただけたらうれしいです。
著者プロフィール
小野寺史宜(おのでら・ふみのり)さんは、千葉県出身。2006年「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞。2008年、ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作『ROCKER』で単行本デビュー。
『ひと』が2019年本屋大賞第2位に選出。2022年には同作で第3回宮崎本大賞を受賞・
主な著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『まち』『いえ』『うたう』など多数。
日比野豆腐店 小野寺史宜 (著) ベストセラー『ひと』の著者によるじんわりと心に染みる家族小説 装画:しらこ |
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