【第70回菊池寛賞】宮部みゆきさん、信濃毎日新聞社「五色のメビウス」取材班らが受賞
日本文学振興会は10月11日、第70回菊池寛賞の受賞者および受賞団体を発表しました。
第70回菊池寛賞が決定!
第70回菊池寛賞選考顧問会が開催され、宮部みゆきさん、信濃毎日新聞社「五色(いつついろ)のメビウス」取材班らが選出されました。
宮部みゆきさんは、「デビューから35年、社会性を持つ現代ミステリーから、時代小説、ファンタジー、SF、ホラーまで数々の優れたエンタテインメント小説を発表。物語の力によって、老若男女問わず多くの人を読書にいざなう」ことを評価され、受賞となりました。
信濃毎日新聞社「五色(いつついろ)のメビウス」取材班は、コロナ禍の地域社会において外国人労働者、住民に丹念に取材、その過酷な状況、さらには国の技能実習制度や入管制度の問題を明らかにし、彼らと共存し多様性を尊重する社会の在り方を提言したことが評価されました。
他にも、三谷幸喜さん、NHK「映像の世紀バタフライエフェクト」、羽生結弦さんが受賞しています。
受賞理由など詳細は、http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/kikuchi/index.html をご覧ください。
菊池寛賞について
菊池寛賞は、文藝春秋の創業者でもある菊池寛(明治21年~昭和23年)が日本文化の各方面に遺した功績を記念するための賞です。日本文学振興会が主催。
同賞は、文学、映画・演劇、新聞、放送、出版、その他文化活動一般において最も清新かつ創造的な業績をあげた人もしくは団体に贈られます。対象期間は、前年9月から当年8月までの1年間。
受賞者には、正賞として置時計が、副賞として100万円が贈られます。
現在の選考顧問は、阿川佐和子さん、池上彰さん、保阪正康さん、養老孟司さん。
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