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『不倫という病』怒り、悲しみ、疑心暗鬼…夫婦の信頼が崩れたとき、どうすればいいのか?

片田珠美さん著『不倫という病』

片田珠美さん著『不倫という病』

片田珠美さん著『不倫という病』が、大和書房より発売中です。

 

不倫に厳しい風潮にもかかわらず、不倫がやめられない

ここ最近でも芸能人やアスリート、政治家などの著名人の不倫が報じられました。以前にも増して有名人の不倫が袋叩きにする風潮が強まっています。

不倫が原因で家族がバラバラになるのはもちろん、仕事を失うなど社会的信用が失墜し、SNSでバッシングを受けるなど社会的制裁を受けるのは目に見えています。にもかかわらず、不倫する人が後を絶ちません。

 
精神科医として活躍する片田珠美さんのところにも、不倫が原因でうつ病を発症した患者やメンタル不全に陥った相談者が少なくないそうです。

 
本書では不倫に陥る理由、不倫を繰り返す心理、またされた側のトラウマ、そして夫婦関係修復に至るアプローチを実例と合わせて紹介。

理想の相手を伴侶とし、世間で完璧な夫婦と言われていても、予想のつかないことが起こりえるのが人生。本書は不倫を悪として叩くアプローチではなく、精神科医として不倫を分析した上で、関係修復の一助となるようめざした一冊です。

 

本書の構成

はじめに

第1章 不倫の理由
性欲を満たすため/「サチリアージス」/性的欲求不満/自分がないがしろにされているという不満/理解してもらえないという不満/自分が愛されていないという不満から〝女〟であることの再確認へ/強すぎる束縛/ガス抜き/自分の人生を取り戻したい/心身の病気/復讐のため

第2章 不倫を繰り返す心理
懲りない人/特権意識が強い芸能人/特権意識の塊のような医師/”性欲を満たす道具”として扱う人/女性を征服することに「狩り」のような快感を覚える/禁を犯す快感/他人のものを奪う勝利感/悲劇のヒロインであるがゆえの恍惚感/自分だけは大丈夫という思い込み/不倫が悪いとは思わない 

第3章 不倫に対する反応
怒りに震える/怒りから復讐願望へ/疑い深くなる/喪失感にさいなまれる/罪悪感を覚える/恥ずかしいと思う/恐怖を感じる/不倫が報じられた有名人への怒り/不倫を叩くことによって復讐願望を満たす

第4章 不倫のトラウマ
交通事故を上回るショック/強迫観念/イライラして怒りっぽくなる/子どもも親の不倫でトラウマを負う/青天の霹靂/不倫をある程度予想できていたとしても/現実逃避/自信喪失/人間不信/不倫した側がトラウマを負うことも 

第5章 再構築か離婚かの分かれ目
揺らぐ心/〈再構築を妨げる不倫した側の要因〉/不倫関係を続けたいという願望/すべてを打ち明けることへのためらい/いら立ち/失望/〈再構築を妨げる不倫された側の要因〉/恐怖/怒りと復讐願望/罰を与えたいという願望/あらわになる負の側面/焦り/再構築の助けになる要因と妨害する要因

第6章 それでも修復したいのなら
再構築のための5つのステップ/(1)何が起きたのか理解する/(2)不倫について話し合う/再構築のために不倫された側がするべき質問/(3)「夫婦一緒」を習慣化する/(4)不倫相手との絶縁/(5)許すことで”被害者”から抜け出す

第7章 不倫にはそれなりの覚悟が必要
不倫によって失うもの/「快感原則」と「現実原則」/「快感原則」によって破滅へと導かれることも/配偶者の不倫を知って自殺/昔からあった不義密通/実は「現実原則」で我慢しているだけ?
おわりに

 

著者プロフィール

著者の片田珠美(かただ・たまみ)さんは、広島県生まれ。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。精神科医。

フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から分析。

著書に『「自分が正義」の人に振り回されない方法』(だいわ文庫)、『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)など多数。

 

「不倫」という病
片田 珠美 (著)

不倫の渦に巻き込まれた人はどうなるか? 人はなぜ、タブーを犯すのか。芸能人に限らず、日常で耳目を集め続ける不倫。シタ側、サレた側両面の心理を神科医が明らかにする!

 


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