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『夫が倒れた!献身プレイが始まった』突然夫が倒れて介護の毎日!そのとき妻は? 語られることの少ない介護の現実と本音をありのままに描く!

野田敦子さん著『夫が倒れた! 献身プレイが始まった』

野田敦子さん著『夫が倒れた! 献身プレイが始まった』

野田敦子さん著『夫が倒れた! 献身プレイが始まった』が、主婦の友社より刊行されました。

 

2年前に脳内出血でご主人が倒れた日からの凄まじい実話

夫が脳内出血で倒れて植物状態に。当たり前の日常が壊されて始まった介護の日々。そのとき妻は何を思い、厳しい現実と向き合ったのか!?

 
著者の野田敦子さんが犬の散歩から戻ってみると、家で夫が倒れていました。突然のことに動揺しながらも、119番で救急車を呼び、病院へ搬送された後は何度も医師の説明を受け、手術承諾書にサインし、短時間で延命処置を決めることになりました。

お昼にはいっしょにそうめんを食べ、夕食は夫が自分が作ると言っていた。少し前まで日常がそこにあったというのに。

野田さんが発見した時、すでに意識のなかった夫は2年たった今も植物状態が続いています。

 
夫が倒れてから現在までの間に何をしたのか、何を考えてきたのか、どんなことに苦しみ迷ってきたのか。夫をどれだけ大切に思ってきたのか。まわりがどんな反応を示したのか。ここまで書いていいのかと面食らうほどのきれい事ではない介護の真実が本書には正直に書かれています。

 

自宅で看ることだけが愛情なのか? 介護の「普通」とは何だろう?

たとえば、自宅で介護はできないと告げること。夫に何度も声をかけることが「献身プレイ」のように思えてしまうこと。たくさんの見舞客の接待で疲れ果ててお断りしてしまうこと。

 
これらすべてがいけないことでしょうか。介護の「普通」と自分の行動を比較し、価値観に振り回され、いい奥さんを演じていることに疲れている人も多いのではないでしょうか。

これらと葛藤し続けた経験も赤裸々に描いた一冊です。

 

大反響の新聞連載「献身と保身のはざまで」では読めなかったエピソードを収録

野田さんが全国24紙で連載をしたコラム「献身と保身のはざまで」は、夫が倒れてからの日々を描いて、介護に悩む多くの人からの大きな反響を呼びました。

 
本書では連載では描ききれなかったエピソードやその後、コロナ禍の中で考えたことまでが読みやすい文章で綴られています。

いま介護の真っ只中で闘っている人にはもちろんのこと、圧倒的なリアリティある描写で迫ってくる本書は多くの方の共感を呼ぶでしょう。

 

本書の構成

Chapter1 人生、変わった。あっけなく

Chapter2 夫の秘密に、荒ぶる妻

Chapter3 愛と覚悟と罪悪感

Chapter4 看病は、人目との闘いでもある

Chapter5 希望は、どこにある?

Chapter6 療養病床の現実と希望

Chapter7 秘密は、愛か。裏切りか

 

著者プロフィール

著者の野田敦子(のだ・あつこ)さんは、。1961年、長崎県生まれ。同志社大学文学部卒業。コピーライター。

カリーナのウェブネームで2009年よりブログ「どうする?年齢とおしゃれ。それらすべての生き方」を開始、その後、ウェブマガジン「どうする?Over40」の代表も務める。

主催者の一人である介護トークイベント「カイゴ・デトックス」は全国の介護に悩む女性が本音を話せる貴重な場。新聞連載「献身と保身のはざまで」が大きな反響を呼ぶ。介護をはじめ、女性の人生における本音を鮮やかな言葉ですくい取る姿勢に熱烈なファン多数。

★ブログ「どうする? 年齢とファッション、それらすべての生き方」:http://proage.blog66.fc2.com/
★ウェブマガジン「 どうする? Over40」:http://dosuru40.com/

 

夫が倒れた! 献身プレイが始まった
野田敦子 (著)

突然始まった夫の介護、どこまでやれば合格なのか? 頑張ろうとすればするほどプレイのように思えてしまう。介護の本音満載。

夫が突然倒れた、姑や舅が要介護になったら、妻や嫁が自宅で介護するものだとも思われてきた。それらのまじめに介護してきた多くの方々の記録はこれまでにも本となった。でも本書では、介護をまかされる人が本当に献身的に介護する状況を何の疑問も持たず、葛藤もせずに受け入れているわけではないという、多くの介護者が抱えながらどうすることのできない、本当の気持ちをはっきりと提示した初めての本である。著者は夫が脳内出血で突然倒れて植物状態になった妻である。突然のことに立ち向かいながらも、他人の目を気にし、自分の行動が「普通」なのか「普通」から外れているのか、ちゃんとやっているように見られているのかをモニタリングして不安になっていく。献身的に見えることのまるで献身プレイをしているかのごとくふるまうことが介護であり、疑問を持ちながら介護してもいいのだと実体験を元にしながら解く、一味もふた味も違う介護の本。

 


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