『90歳の幸福論』「認知症=人生の終わり」ではない!

和田秀樹さん著『90歳の幸福論』
50万部超の大ベストセラー『80歳の壁』や『60歳からはやりたい放題』の著者・和田秀樹さん著『90歳の幸福論』が扶桑より刊行されました。
92歳の母を持つ高齢者医療の医師がいまいちばん伝えたいこと
◆「認知症=人生の終わり」ではない
【本書P111~より抜粋】
認知症の症状が進んだとしても、すべての能力が失われるわけではなく、いくつかの能力は残り続けます。なかでも、自分の身の危険性を感じる能力はもはや動物的本能なので、最後の最後まで発揮されるのではないかと思います。
認知症のひとり暮らしも危ないと考えられがちですが、実は認知症患者さんでひとり暮らしをしている方は大勢います。かなり重い人でもひとり暮らしをしています。
認知症になったからといっても、いきなり何もかもができなくなるわけではありません。
「残存機能」といって、昔から習慣づけていた行動ならば、認知症になっても変わらずにできることもたくさんあります。
「認知症=人生の終わり」だと悲観しないでほしいと思います。
◆「壁」の先にある人生最後の“ごほうび”の時間!
「人生100年時代」と言われて久しいですが、92歳の母を持つ高齢者医療の医師・和田秀樹さんが目の当たりにしてきたお年寄りたちから得た、「幸せな90代になるために必要なこと」を、「健康」「お金」「生活習慣」「介護」などさまざまな観点から紹介していきます。
60歳以上の高齢者や90代の親を持つ人は必読の一冊です。
本書の構成
1章 幸せなお年寄りの条件
・年寄りが不幸だなんて、誰が言った
・老いは人と比べられない
・要介護を避けたければ
「フレイルサイクル」に陥るな
・愛されるお年寄りと愛されないお年寄りの壁
2章 他人や道具を頼って第2の人生を楽しむ!
・補聴器で認知症の入り口を遠ざける
・2回骨折しても歩ける92歳の母
・高齢者こそ情報発信をしてほしい!
・「一足先にお世話になるね」の精神
・なぜ家族に介護をさせないほうがいいのか?
3章 医者を信じすぎず健康な高齢者に
・「個人差」が無視される現代医学
・「認知症=人生の終わり」ではない
・「きんさんぎんさん」のように幸せなお年寄りに
・見逃されがちな「高齢者のうつ病」
4章 老後のお金を心配しすぎていませんか?
・元気なうちにお金を使いまくろう!
・「終活」をおすすめしない理由とは?
・子供に財産を残してもケンカになるだけ
・介護に必要な金額とは?
・生活保護は恥ずかしくない!
・理想的だった祖母の葬式
・可能な限り、働くという選択肢も
5章 “ごほうび”の時間を最大限満喫する生活習慣
・高齢者こそ栄養価が高いものを食べるべき
・コレステロール値を上げるべき医学的な理由
・「自炊しなければいけない」に縛られるな
・「脳トレ」よりもアウトプット!
・若い異性との接点をつくろう
・「若づくり」はできるだけしたほうがいい
・「都合のよいお年寄り」にならない!
……など
著者プロフィール
著者の和田秀樹(わだ・ひでき)さんは、1960年生まれ、大阪府出身。東京大学医学部卒業。精神科医。国際医療福祉大学教授。ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表。一橋大学国際公共政策大学院特任教授。川崎幸病院精神科顧問。
東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。
『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『六十代と七十代 心と体の整え方』(バジリコ)、『老後は要領』(幻冬舎)、『バカとは何か』『感情バカ』『80歳の壁』(ともに幻冬舎新書)など著書多数。
90歳の幸福論 (扶桑社新書) 和田 秀樹 (著) |
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