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『コロナの時代の暮らしのヒント』大学教授が綴った、コロナ禍の暮らしのコツや知恵

井庭崇さん著『コロナの時代の暮らしのヒント』

井庭崇さん著『コロナの時代の暮らしのヒント』

慶應義塾大学SFC総合政策学部教授・井庭崇さん著『コロナの時代の暮らしのヒント』が、晶文社より刊行されました。

本書は、井庭崇さんがメディアプラットフォーム「note」で連載した「大変な状況のなかでの暮らしのヒント」に加筆修正、大幅に書き下ろしも加え構成したものです。

 

生活、学び、仕事に子育て――不安に揺れる日々をいつか思い出になるようなかけがえのないものにする32の知恵

いま、新型コロナウイルス感染症禍で、誰もが大きなストレスや不安を抱えながら暮らしています。この難局を乗り越えるためには、みんなが創意工夫をしながら、自分たちのよりよい暮らし、働き方、学び方をつくっていくしかありません。

 
そこで、さまざまな分野のコツを集め分析・研究してきたプロフェッショナルである井庭崇さんが、大変な状況のなかでの暮らしをよりよくするヒントを、独自の手法でまとめました。

 
生活、学び、仕事、子育てなど、ひとつひとつの知恵・工夫は、シンプルで簡単なものばかり。お子さんがいる家庭にも、一人暮らしの方にも役立つ32のヒントが収録されています。

 

著者・井庭崇さんのコメント

多くの人が、緊急事態宣言下での不自由な生活を余儀なくされているなか、自分に何ができるだろうと考え、これまで研究してきた暮らし・仕事・教育の知恵が活かせるのではと思いました。

自分自身の生活のなかで参考になった工夫やコツについて、毎日1本ずつ書いていきました。僕は連載が苦手で続きにくいのですが、今まさに多くの人が必要としているという意識と反響、そしてnoteの「〇日連続の投稿!」という表示に元気づけられながら、なんとか続けることができました。

書籍版には新しくかわいいイラストが入ります。ぜひ本書をヒントに、少しでも幸せな日々を過ごしていただければと思います。

 

本書の構成

1 いつもと違う日々を《新しい旅》だと捉え、素敵で思い出深い日々にしていく

2 《ポジティブな割り切り》で、ストレスを溜め込まない

3 《備蓄の普段使い》で、賞味期限内のものに置き換えていく

4 《ゆるやかなつながり》も大切にする

5 《学びの主人公》である子どもをサポートする名脇役になる

6 情報を得たら《でどころチェック》を心がけ、しっかり《自分で考える》ようにする

7 自宅に、世界で一番ワクワクする《自分の本棚》をつくる

8 家族が《まねぶことから》始められるように教える

9 《わくわく実行委員会》を立ち上げて、楽しい企画を実行しちゃおう!

10 《わが家専門家》として、必要な情報を取捨選択し、《自分たちのスタイル》をつくっていく

11 いろんな野菜を《家で育てる》ことで、身近な自然を味わう暮らしをつくる

12 物事は《なるべくシンプル》にし、《子どもと一緒に》取り組んだり《先回りの準備》をしたりして、時間と心に《余裕をつくる》

13 どの未来が来ても大丈夫なように、《未来を織り込む》

14 《感謝のことば》を伝えて、家族に《ことばのギフト》を贈る

15 いつか思い出になるような、そんなかけがえのない《おもいで時間》を味わい、写真に残しておく

16 できなくなったことではなく、《できることリスト》を書いてみて、前向きに暮らす

17 不可解な言動は、その人が《体験している世界》を《内側から捉える》ことで理解する

18 すべてを自分で抱え込むのではなく、家族の《活躍の機会》や《成長の機会》になると考え、任せてみる

19 《好きなことを増やす》絶好のチャンスだと捉え、自分の「世界」を広げる

20 まず親が《自分なりのおもしろポイント》で面白がることで、子どもの《面白がり力》を育んでいく

21 家族のミスや失敗には《ひと呼吸おく》ことと、《がんばりへのリスペクト》の気持ちで接することを大切にする

22 残念なリーダーだとしても、《ダメ事例の研究》によって自分の学びにしてしまおう

23 万が一のことを考え、自分の《活動の足あと》を仲間・家族と共有して、《チームごと》にしておく

24 《相手の気持ち》になって《言われてみれば欲しかったもの》を発想し、《もうひと手間》かけて《愛着が生まれる余地》のある企画にする

25 《自分の仕事から》何ができるか、《貢献の領域》がどこにあるかを考えて行動に移す

26 《ひとつの実験》として、自らの《生き方の創造》をし、《伝説をつくる》くらいの気持ちでいると、試み・挑戦が面白くなる

27 ぼーっとしたり好きなことをしたりする《自分の時間》は、元気をチャージする《充電タイム》として、きちんと取るようにする

28 ときには弱い自分も認めて《弱さの共有》をすると、それを一緒に乗り越えた《未来への仲間》をつくることになる

29 自分のスケジュールに《本との先約》を入れておくだけで、読書時間を確保できるようになる

30 すべてがオンラインに乗っているからこそ、絶好の《学びのチャンス》だと捉え、飛び込んでみる

31 写真や絵を見て感じたことを語りあい、自分の《こだわりのポイント》を探りながら、自宅で《感性を磨く》

32 最終的には、「そんな時期もあったね」と、みんなの《楽しい記憶》になるように。

 

著者プロフィール

著者の井庭崇(いば・たかし)さんは、1974年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学クリエイティブ・ラーニング・ラボ代表、株式会社クリエイティブシフト代表、パターン・ランゲージの国際学術機関 The Hillside Group 理事、および、一般社団法人みつかる+わかる理事。

専門は、創造実践学、パターン・ランゲージ。情報社会の次の社会ヴィジョンとして「創造社会」を掲げ、一人ひとりが日常的な創造性を発揮しながら「ナチュラルにクリエイティブに生きる」ことを支援する実践研究に取り組んでいる。

著書に『クリエイティブ・ラーニング』『パターン・ランゲージ』『社会システム理論』、『プレゼンテーション・ パターン』(慶應義塾大学出版会)、『対話のことば』『旅のことば』『園づくりのことば』(丸善出版)、『プロジェクト・デザイン・パターン』『おもてなしデザイン・パターン』(翔泳社)、『複雑系入門』(NTT出版)等。NHK Eテレ『スーパープレゼンテーション』では初期にレギュラー解説者を担当。

★note:https://note.com/iba
★Twitter(@takashiiba):https://twitter.com/takashiiba

 

コロナの時代の暮らしのヒント
井庭崇 (著)

今のコロナの時代を、感染症に関係を侵された時代というだけでは終わらせず、身近な人との関係を紡ぎ直した時代として過ごしていこう、そして、社会で起きた出来事をこれからも忘れないというだけでなく、忘れられないほどのかけがえのない人生の一部として生きていこう。そういう思いと希望を持って、本書を書きました。(「おわりに」より)

 
【関連】
井庭 崇の Inspiration Note|note

 


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