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『安政五年、江戸パンデミック。』吉原オーバーシュート、長屋クラスター、コレラ感染者30万人――それでも、江戸っ子はコレラをコロリと笑い飛ばした!

立川談慶さん著『安政五年、江戸パンデミック。~江戸っ子流コロナ撃退法~』

立川談慶さん著『安政五年、江戸パンデミック。~江戸っ子流コロナ撃退法~』

落語立川流真打・立川談慶さん著『安政五年、江戸パンデミック。~江戸っ子流コロナ撃退法~』が、エムオン・エンタテインメントより刊行されました。

 

ニューノーマルな時代を生きる現代人に江戸っ子が智恵と勇気を与えてくれる!

本書は、落語家・立川談慶さんが「江戸と令和」のパンデミックを比較、江戸っ子と令和東京人の共通点と相違点をあぶり出し、独特の視点で「withコロナな時代」を生きるための知恵とヒントを読み解く歴史読み物です。

 
幕末の安政五年(1858年)8月、コレラパンデミックが日本を襲い、100万都市の江戸では約30万の死者が出た町中で、庶民はいつもの日常を生きていました――落語に登場するあの江戸っ子たちが、withコロナな時代を粋にサバイブする術を教えてくれ、読後、勇気が湧いてくる一冊です。

 
<脳科学者・茂木健一郎さん 推薦コメント>

今、世界的な危機に瀕して注目される日本人の強靭さ。江戸時代にさかのぼり、落語という叡智に取材して、笑いとともに読む人の心を強くしてくれる画期的な本が誕生した。人間の脳は難しい状況に直面した時こそ底力を発揮する。今、落語家はもちろん作家としても注目される立川談慶師匠から、現代の私たちに届いた熱く愛にあふれるエール。名人、立川談志の数々の「無茶振り」に耐えて大成した談慶師匠ならではの深い人間洞察と智慧が随所にあふれる。読むだけで前向きになり、元気をもらえる本です。

 

本書の構成

第1章 「コレラ」を「コロリ」と言い換える江戸っ子のユーモア
・「安政年間」は「安倍政権年間」ではないか
・科学は進歩してもいつの時代もデマに翻弄される日本人
・コレラが増幅した江戸っ子のバランス力、調和力

第2章 「パンデミック」でも、なぜ江戸っ子は元気なのか
・長屋暮らしが、そもそもの「三密」だった!
・頻発した火事に作られた「江戸っ子のキャラクター」
・転換期には、苦肉の策から革命児が生まれる

第3章 「江戸」と「令和」に共通する、社会システムから考える
・気が短いフリーターが経済を回した「江戸の町」
・「講」は、みんなの夢を託す「クラウドファンディング」
・ウーバーイーツは現代の「棒手振り」?

第4章 こんなに楽しかった「江戸庶民の遊び」
・吉原は「会いに行けるアイドル」の街だった?
・江戸っ子は祭りが大好き! 武士も庶民も「一体感」
・浮世絵は、なぜ「浮世」なのか ~江戸のグラビア、ブロマイド

第5章 古典落語に登場する、心が折れない面々
・「笠碁」と「ソーシャルディスタンス」 ~まず相手を思う
・「百年目」と「パワハラ」 ~許容を学ぼう
・「千両みかん」と「アベノマスク」 ~モノの値打ちは希少性 他

 

著者プロフィール

著者の立川談慶さんは、1965年、長野県上田市(旧丸子町)生まれ。落語家。

慶應義塾大学経済学部を卒業後、株式会社ワコールに入社。3年間のサラリーマン生活を経て1991年に立川談志18番目の弟子として入門。前座名は「立川ワコール」。2000年に二ツ目昇進を機に、師匠談志に「立川談慶」と命名される。2005年、真打ち昇進。慶応大学卒業の初めての真打ちとなる。

著書に『大事なことはすべて立川談志に教わった』(KKベストセラーズ)、『「めんどうくさい人」の接し方、かわし方 』(PHP文庫)、『ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語』(サンマーク出版)などがある。

 

 


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