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九段理江さん〈第170回芥川賞候補作〉『東京都同情塔』が書籍化

九段理江さんの第170回芥川賞候補作『東京都同情塔』が書籍化され、選考会当日の2024年1月17日(水)に新潮社より刊行されます。

 

デビュー3年目にして受賞歴多数! 33歳の気鋭・九段理江さんの「東京都同情塔」が第170回芥川賞候補作に!

「新潮」2023年12月号に掲載された九段理江さん著「東京都同情塔」が第170回芥川賞の候補作となりました。

本作の舞台は、ザハ・ハディド設計の国立競技場が完成し、犯罪者は「同情されるべき人々」という言説が広がったもう一つの日本。生成AIや寛容論、ポリティカル・コレクトネスといった、「今」の問題を通して、日本の未来を預言する野心作です。

「新潮」12月号に掲載

「新潮」12月号に掲載

九段理江さんは2021年「悪い音楽」で第126回文學界新人賞を受賞しデビューして以降、第2作「Schoolgirl」で第73回芸術選奨新人賞を受賞(第166回芥川龍之介賞、第35回三島由紀夫賞候補)。第3作「しをかくうま」で第45回野間文芸新人賞を受賞するなど、今最も勢いのある新鋭です。

単行本『東京都同情塔』(読み:トウキョウトドウジョウトウ)は選考会当日の2024年1月17日(水)に発売です。

 
【あらすじ】

ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名は、仕事と信条の乖離に苦悩しながら、パワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。

 

著者プロフィール

九段理江さん (C)新潮社

九段理江さん (C)新潮社

九段理江(くだん・りえ)さんは、1990年生まれ、埼玉県出身。2021年「悪い音楽」で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー。

2022年1月に発表された「Schoolgirl」が第166回芥川龍之介賞、第35回三島由紀夫賞候補に。2023年3月、同作で第73回芸術選奨新人賞を受賞。11月「しをかくうま」で第45回野間文芸新人賞を受賞。12月「東京都同情塔」が第170回芥川龍之介賞候補になった。

 

東京都同情塔
九段 理江 (著)

第170回芥川賞候補作!
日本人の欺瞞をユーモラスに描いた現代版「バベルの塔」

ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名沙羅は、仕事と信条の乖離に苦悩しながらパワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と、実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。

 
【関連】
芥川龍之介賞|公益財団法人日本文学振興会

 


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