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垣谷美雨さん「老後」の先の物語『墓じまいラプソディ』が刊行

現代社会が抱える問題を真摯に、そしてコミカルに描く小説で人気の垣谷美雨さんの最新作『墓じまいラプソディ』が朝日新聞出版より刊行されました。

 

「大事なのは、今、生きてる人じゃない?」

『老後の資金がありません』『定年オヤジ改造計画』『結婚相手は抽選で』など、身近な問題を描いた作品が続々と映像化される垣谷美雨さん。本作のテーマは墓問題。少子化、夫婦別姓問題を絡めた、「老後の先」の物語です。

 
【あらすじ】

「絶対にお父さんと同じお墓には入りたくない!」四十九日の法要を目前に控え、突然明らかになった姑の遺言。いきなりの真実に黙り込む義父と、亡き母の希望を叶えるために奔走する義姉。

騒動の行方をワクワクしながら見ていた五月だが、自分の娘たちも結婚に関する厄介な問題を抱え込んでいて……。面倒なことこの上ない現代墓問題。あなたならどうする?

 
<書店員さんからのメッセージ(一部抜粋)>

◆まずタイトルで、え? 何それ? そして読み始めて、あまりの親近感に嬉しい驚き。ずいぶんと笑わせて頂きました。そして勉強にもなりました。
爽快で、タメにもなって、我々中高年にも希望を惜しみ無く与えてくれる勇気の一冊。こういうの、待っていましたよ! 最高です!
(蔦屋書店熊谷店 加藤京子さん)

◆墓じまいラプソディ、ひじょーに面白かった。夫婦別姓から結婚にともなう男親の思惑から墓問題。うぁ~キツイ(笑)これを背負わせられると思うと結婚を考えますね。簡単に問題解決とはいかないですが色んなヒントがありました。これから待ち受ける問題に真っ向勝負をかける一作、家庭に一冊常備です!
(未来屋書店入間店 佐々木知香子さん)

◆ユーモアに包みながら年代・男女による価値観の違いや現代の墓問題に鋭く斬り込み、笑いながらもさまざまなことを考えさせられました。五月と康子の丁々発止のやり取り最高でした。垣谷さんは令和の橋田壽賀子です!
(喜久屋書店豊岡店 中村美穂さん)

◆墓問題や夫婦別姓、フェミニズム問題(問われていないのにフェミニストを自称する男性ってあさましいなぁと思いながら拝読しました)、どれも読み進める中で笑いつつも「これは実際に自分がその立場にいると笑えないな」と、どこか現実に起こった家族の問題を眺めるように拝読いたしました。
明日は我が身の墓事情、「いいんだ、これで。」と言えるようにぜひ今読んでほしいと思う1冊です。
(明屋書店MEGA平田店 山崎裕也さん)

 

著者プロフィール

垣谷美雨(かきや・みう)さんは、2005年「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞してデビュー。

テレビドラマ化された『リセット』『夫のカノジョ』『結婚相手は抽選で』『定年オヤジ改造計画』や、映画化された『老後の資金がありません』のほか、『懲役病棟』『あきらめません!』『もう別れてもいいですか』『代理母、はじめました』など著作多数。

 

墓じまいラプソディ
垣谷 美雨 (著)

「夫の墓には死んでも入りたくない」義母の遺言から始まった墓問題。それは親類や子供たちを巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。「遺骨は燃えるゴミで」と言いたくなるほど面倒な、明日は我が身の墓騒動小説。

 


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