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【俳人協会賞】櫂未知子さん『カムイ』と須賀一惠さん『銀座の歩幅』が受賞 新人賞、評論賞も発表

俳人協会は、第57回俳人協会賞および第41回俳人協会新人賞、第32回俳人協会評論賞、第32回俳人協会評論新人賞を発表しました。

 

俳人協会四賞が決定

俳人協会四賞が次の通り決定しました。

 
■第57回俳人協会賞

『カムイ』 櫂 未知子さん
『銀座の歩幅』 須賀 一惠さん

 
■第41回俳人協会新人賞

『片白草』 大西 朋さん
『金魚玉』 黒澤 麻生子さん
『蝶の家』 白石 渕路さん

 
■第32回俳人協会評論賞

『言葉となればもう古しー加藤楸邨論』 今井 聖さん
『虚子散文の世界へ』 本井 英さん

 
■第32回俳人協会評論新人賞

該当者なし

 

俳人協会四賞について

俳人協会賞は、俳人協会が1961年に創設した俳句の賞です。過去1年間に刊行された協会会員の句集を対象とします。1977年に、50歳以下の協会会員の第一句集を対象とした俳人協会新人賞が創設されました。

俳人協会評論賞は、1979年に創設された俳句評論賞です。協会会員による評論的著作を対象とします。1993年より新人賞も設けられています。

 

カムイ
■著者略歴
櫂 未知子
1960年、北海道生まれ。「群青」共同代表、「銀化」同人。公益社団法人俳人協会理事。公益社団法人日本文藝家協会・国際俳句交流協会各会員。句集に『貴族』(第二回中新田俳句大賞受賞)、『蒙古斑』、著書に『季語の底力』(第18回俳人協会評論新人賞受賞)、『食の一句』『言葉の歳事記』『季語、いただきます』、共著に『第一句集を語る』などがある。

 
片白草
◆第一句集
朋さんの俳句は、言葉の一つ一つがソプラノリコーダーの音のように素直で快い。心静かに耳を傾ければ、作者のなつかしい風景が読者のなつかしい風景でもあることに気づかされるはずだ。
(序より・小川軽舟)

 
金魚玉 (未来図叢書)
◆第一句集
竹馬に乗りて日なたに出でてみよ

 
句集 蝶の家
高浜虚子の「花鳥諷詠」「客観写生」を受け継ぐ深見けん二氏のもと、のびやかに俳句を学び、感性を磨いてきた著者。心を季題に託してうたい、確かな写生の力で眼前の景を鮮明に切り取った308句を収録。「花鳥来」精鋭俳人の第一句集!

 
言葉となればもう古し―加藤楸邨論
「人間探求派」という括りが意味したものは何だったのか。ヒューマニズム、正しい生き方、箴言的表現、そんなところに楸邨の本領はない。楸邨の本質は、一回性の対象との出会いを通して「私」を刻印することに他ならない。これまでの定説を覆す、新たなる楸邨論。

 
虚子散文の世界へ

 
【関連】
公益社団法人 俳人協会・俳句文学館

 


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