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田中ひかるさん『明治のナイチンゲール 大関和物語』&深沢潮さん『李の花は散っても』刊行記念!著者オンライントークイベントを開催

ノンフィクション作家・田中ひかるさん著『明治のナイチンゲール 大関和(ちか)物語』(中央公論新社)と、小説家・深沢潮さん著『李(すもも)の花は散っても』(朝日新聞出版)の刊行を記念して、Webマガジン「Wezzy(ウェジー)」にてオンライントークイベント「教科書には出てこない、生きた女性の歴史~朝鮮王族と結婚した皇族・李方子と、明治のナイチンゲール・大関和」が6月30日(金)に開催されます。

 

〈深沢潮さん×田中ひかるさん「教科書には出てこない、生きた女性の歴史~朝鮮王族と結婚した皇族・李方子と、明治のナイチンゲール・大関和」〉開催概要

今回のイベントでは、李方子と大関和という、歴史の教科書には出てこないけれど、その時代を懸命に生き、いまを生きる私たちに多くのものを投げかけてくれるふたりの女性を描いた深沢潮さんと田中ひかるさんが、「なぜそれぞれの人物を描こうと思ったのか」「そこから何が見えてきたのか」などについて語ります。

 
■開催日時:2023年6月30日(金)19時~20時30分
※アーカイブは開催日から3週間(7月21日まで)視聴可能

■出演者:深沢潮さん、田中ひかるさん

■視聴方法:PC、スマホ、タブレットなどのブラウザで視聴

■料金:990円(税込)

★詳細&申込み:https://wezz-y.com/archives/95589

 

出演者プロフィール

 
■深沢潮(ふかざわ・うしお)さん

小説家。父は一世、母は二世の在日コリアンの両親より東京で生まれる。上智大学文学部社会学科卒業。会社勤務、日本語講師を経て、2012年「金江のおばさん」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。

2013年に「金江のおばさん」を含む、在日コリアンの家族の喜怒哀楽が詰まった連作短編集『ハンサラン愛するひとびと』を刊行(文庫で『縁を結う人』に改題/2019年に韓国にて翻訳本刊行)。以降、女性やマイノリティの生きづらさを描いた小説を描き続けている。

著書に『伴侶の偏差値』『ランチに行きましょう』『ひとかどの父へ』『緑と赤』『海を抱いて月に眠る』『かけらのかたち』『乳房のくにで』『翡翠色の海へうたう』『わたしのアグアをさがして』などがある。

 
■田中ひかる(たなか・ひかる)さん

1970年生まれ、東京都出身。学習院大学法学部卒業。予備校・高校非常勤講師などを経て、専修大学大学院文学研究科修士課程で歴史学を専攻、横浜国立大学大学院環境情報学府博士課程で社会学を専攻。博士(学術)。

著書に『明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語』『生理用品の社会史』『月経と犯罪 〝生理〟はどう語られてきたか』『「毒婦」 和歌山カレー事件20年目の真実』(ビジネス社)などがある

 

李の花は散っても
深沢 潮 (著)

かつて後の昭和天皇の最有力妃候補と言われながら、自身の李王世子・李垠との婚約を新聞の紙面で初めて知り、梨本宮方子は頽(くずお)れた――皇族でありながら政策によって李王朝に嫁いだ李方子王妃の数奇な運命を縦糸に、また半島から来た革命家と恋に落ち社会から転落していく女性・マサを横糸に、戦前・戦中・戦後の日本と朝鮮半島を舞台に描く、著者渾身の力作。

明治のナイチンゲール 大関和物語
田中 ひかる (著)

今や看護師は、社会に欠かせない職業である。所定の学校で専門知識や技能を身につけ、国家試験に受かってはじめて就くことのできる専門職であり、人の健康や命を守る尊い職業として、広く認知されている。しかしかつては、「カネのために汚い仕事も厭わず、命まで差し出す賤業」と見なされていた。
 家老の娘に生まれながら、この「賤業」につき、生涯をかけて「看護婦」の制度化と技能の向上に努めたのが、大関和(ちか)である。和は離婚して二人の子を育てる母親でもあった。和とともに看護婦となり、彼女を支え続けた鈴木雅もまた、二人の子を持つ「寡婦」であった。  これは近代日本において、看護婦という職業の礎を築いた二人のシングルマザーの物語である。

 
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【6月30日(金)】深沢潮×田中ひかる「教科書には出てこない、生きた女性の歴史?朝鮮王族と結婚した皇族・李方子と、明治のナイチンゲール・大関和」 – wezzy|ウェジー

 


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