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漫画で垣間見る金継ぎの世界――欠けた器と傷ついた人の心をつなぐ、堀道広さん『金継ぎおじさん』が刊行

漫画家であり漆作家で金継ぎのワークショップ「金継ぎ部」を主宰する堀道広さんがweb漫画サイト「SHURO」とライフスタイル誌「&Premium」webで同時連載の作品を書籍化した『金継ぎおじさん』(&Premium webの連載マンガPV数第1位)がマガジンハウスより刊行されました。

 

欠けた器と傷ついた人の心をつなぐ、じんわり滋味深いストーリーにファンが急増中!

 
<著者・堀道広さんの単行本出版に当たってのコメント>
「読んでほっこりしてもらいたい作品です。大らかな目で見てください。」

 
また、単行本の帯には女優の常盤貴子さんが推薦コメントを寄せています。常盤貴子さんは「金継ぎ部」で堀道広さんの生徒さんでもあります。

「タイトルに油断した。思いがけず…目が潤んだ。
そうか。金継ぎは、「時」をも繕ってくれるんですね。
大切な人とのほころびに…金継いでみませんか?」
――常盤貴子さん

 
「『金継ぎおじさん』~私と誰かと器のプライベート・ストーリー~」あらすじ

割れや欠け、ヒビなど、陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で仕上げる日本の伝統的な修理技法「金継ぎ」。

金継ぎ師の繕井継男(つくろい・つぎお)は娘のほつれと二人暮らし。その腕は一級品と噂されるけど、仕事へのこだわりはヒトクセあるみたい。そんな金継ぎおじさんのもとに、今日も器を持った誰かがやって来ます。

割れた皿、戻らない時間、悲しい顔。「お直し、やりますよ。」

笑えてほっこり。人と器・記憶と想いを繋ぐ、おおらか金継ぎ漫画。

 

本書の構成

プロローグ

第1話 金継ぎおじさん、登場

第2話 接着

第3話 金継ぎおじさん、ととのう

第4話 呼び継ぎ

第5話 床ユカの兄の話

第6話 器の声

第7話 急須の金継ぎ

第8話 炭研ぎ

第9話 難しい例え

第10話 漉す

第11話 型

第12話 芙蓉手の皿

第13話 含浸(前編)

第14話 含浸(後編)

エピローグ

 

著者プロフィール

堀道広(ほり・みちひろ)さんは、富山県出身。うるし漫画家。国立高岡短期大学(現・富山大学芸術文化学部)漆工芸専攻卒業。石川県立輪島漆芸技術研修所卒業。文化財修復会社を経て、漆屋で職人として働きながら2003年漫画家デビュー後、漆と漫画の分野で活動。東京(国立・西荻窪)、神奈川(葉山)、福岡(平尾)にて開催される金継ぎのワークショップ「金継ぎ部」主宰。

著書に『おうちでできるおおらか金継ぎ』(実業之日本社)、『うるしと漫画とワタシ-そのホリゾンタルな仕事』(駒草出版)、『青春うるはし!うるし部』(青林工藝舎)など。

 

金継ぎおじさん
堀道広 (著)

〈&Premium〉大人気web連載、私と誰かと器のプライベート・ストーリー。

割れちゃった。欠けちゃった。

人と物との大切な関係。
お直し、やりますよ。

金継ぎ師の繕井継男(つくろいつぐお)は娘のほつれと二人暮らし。
その腕は一級品と噂されるけど、仕事へのこだわりはヒトクセあるみたい。
ご近所さんや、仕事を通じて触れ合う町の人々とのおおらかな暮らしは、ちょっとズボラなんだけど、金継ぎおじさんなりの思いやりに満ちた、柔らかくて優しくて、しなやかさで接着しているかのような風合いです。

「金継ぎ」って何? 道具や技法やアイデアも知れる、生活の漫画。
全ページ2色印刷、漫画・イラスト・実作の写真などを多数追加収録しました。

 


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