津村記久子さん『水車小屋のネネ』が「本の雑誌が選ぶ2023年上半期エンターテインメント・ベスト10」で第1位
毎日新聞出版から刊行された芥川賞作家・津村記久子さん著『水車小屋のネネ』が、「本の雑誌が選ぶ2023年上半期エンターテインメント・ベスト10」にて、第1位を獲得しました。
本書は、毎日新聞夕刊で話題となった連載小説の書籍化で、2023年3月2日に発売。多くの読者や書評家、メディアから支持され、現在4刷となりました。
誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ
身勝手な親から逃れ、姉妹で生きることに決めた18歳の理佐と8歳の律。二人がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥・ネネ。ネネのいる水車小屋で番人として働き始める青年・聡。水車小屋に現れた中学生・研司……
ネネに見守られ、助け合い支え合う人々の40年を描く長編小説です。
【全国の書店員さんから共感の声が続々!】
◎いつまでもこの町で、この人たちの暮らしを見ていたい。思いやりの体温が伝播していく様はとても癒やされました。久しぶりに「あぁ、読み終わりたくないな」と思えた作品でした。
(紀伊國屋書店仙台店 齊藤一弥さん)
◎どうしようもないほどに激しく心が震えました。「とにかく読んで!」と叫びたい。心を鷲掴みにされる名作です!
(MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店 関咲蘭さん)
◎2人を支えてくれた人たちが本当にあたたかくて、10年後の未来では支えられてきた自分たちが、また別の誰かを支えることが恩送りのように伝わっていくのが感動的でした!
(紀伊國屋書店京橋店 坂上麻季さん)
◎姉妹2人が40年にわたり過ごしてきた心の軌跡をたどる日だまりにように温かい家族小説。優しい人と人とのつながりに心がほっこりとした気持ちで包まれました。
(紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん)
◎どうでもいいとあきらめていた人生が、人とのつながりで一緒に生きたいと思える。あぁ、なんて素敵なんだ。この物語に包まれて人っていいな、人って温かいなと心の底からぽかぽかした。愛しい物語に出会わせてもらってありがとう。この物語が大好きだ。
(ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん)
◎優しくされた人は、優しさを忘れないし、他者へも優しくなれる。優しさのお裾分け本!
(未来屋書店入間店 佐々木知香子さん)
本書の目次
第一話 一九八一年
第二話 一九九一年
第三話 二〇〇一年
第四話 二〇一一年
エピローグ 二〇二一年
著者プロフィール
著者の津村記久子(つむら・きくこ)さんは、1978年生まれ、大阪市出身。2005年『マンイーター』(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。
2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、2009年『ポトスライムの舟』で芥川賞、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、2013年『給水塔と亀』で川端康成文学賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2017年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』 でサッカー本大賞、2020年『給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)』(ポリー・バートン訳)でPEN/ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞を受賞。
近著に『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『うどん陣営の受難』などがある。
水車小屋のネネ 津村 記久子 (著) 誰かに親切にしなきゃ、 18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉 助け合い支え合う人々の 装画:北澤平祐 |
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