【訃報】漫画『ゆめ色クッキング』のくりた陸さんが死去 乳がん宣告の自伝漫画『陽だまりの家』を執筆
漫画家のくりた陸(くりた・りく=本名・岸本摩由美)さんが7月4日、乳がんのため死去しました。54歳。青森県出身。葬儀・告別式は近親者で済ませています。喪主は夫の岸本憲二郎さん。
7月10日、くりた陸さんのTwitterアカウントで岸本憲二郎さんが「長らく病気と闘ってきたくりた陸ですが、7月4日早朝に、息を引き取りました」と発表しました。
くりた陸さんは、1982年に『少女フレンド』でデビュー。『ゆめ色クッキング』『くじらの親子』『オレの子ですか?』『兄弟にゃんこ スウとクウ』などの作品があります。
2003年に乳がんの宣告を受け、2011年に漫画誌『フォアミセス』(秋田書店)に、宣告された当時の心境を描いた自伝漫画『陽だまりの家』を執筆。7月3日発売の『フォアミセス』8月号には、末期がんで左目失明のなか描き上げた、巻頭カラー100Pの読み切り漫画『娘とともに…』が掲載されています。
秋田書店『エレガンスイブ』編集部はTwitterの公式アカウントで、「漫画家くりた陸先生が永眠されました。フォアミセス8月号の巻頭カラーを描き上げた後のことでした。最後まで漫画家としての生をまっとうされたそのお姿に心よりの敬意を表すとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。」とツイート。
なお9月15日には『陽だまりの家』『娘とともに…』が併せて収録された単行本『~乳がんに襲われ余命宣告を受けた少女漫画家の家族への手記~陽だまりの家』が発売されます。
くじらの親子 1巻
あたしの家にはママはいません。妹を助けようとして事故に遭ってしまい、今はパパと妹の桃とあたし、杏の3人家族です。パパは仕事で忙しいので桃を迎えに行くのはあたしの役目。放課後に友達と遊んだりする時間はありません。ところがある日、クラスで気になっている男子の鮎川君とデュエットをする事に。ただ、放課後に練習するにも妹のお迎えもあり…。あたしだって、好きで早く帰るわけじゃないのに…。
for Mrs.(フォアミセス) 2017年 08 月号 [雑誌]
くりた陸さんの『娘とともに…』と、ショートエッセイ「『娘とともに…』を描き終えて」を掲載
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▼くりた陸さんのツイート
▼くりた陸(@kuri1018)さん | Twitter
▼デザート編集部のツイート
▼デザート編集部ツイート(承前)
▼BELOVE編集部◇講談社のツイート
▼エレガンスイブ編集部のツイート
▼フォアミセス 2017年8月号 | 秋田書店