「第40回太宰治賞」受賞作&最終候補作を収録『太宰治賞2024』が刊行
2024年5月に発表された第40回太宰治賞の受賞作、最終候補作品などを収録した『太宰治賞2024』(編:筑摩書房編集部)が筑摩書房より刊行されました。
応募作品1405編の中から第40回太宰治賞受賞作が決定!
本書には市街地ギャオさんの受賞作「メメントラブドール」と最終候補3作品をすべて収録。選評(荒川洋治さん、奥泉光さん、中島京子さん、津村記久子さん)と受賞者の言葉なども掲載されています。
【目次】
『太宰治賞2024』について
第四十回太宰治賞予選通過作品
第四十回太宰治賞発表
選評 荒川洋治/ 奥泉光/ 中島京子/ 津村記久子
受賞の言葉 市街地ギャオ
第四十回太宰治賞受賞作 メメントラブドール 市街地ギャオ
第四十回太宰治賞最終候補作
フォルムレス・ヒール 蒼生行
アニサキスと何処迄も高い月 敏伊佑季
堆積するもの 村上岳
太宰治賞受賞者一覧
第四十一回太宰治賞作品募集
市街地ギャオさん「メメントラブドール」について
【あらすじ】
──「私」にはいくつか顔がある。マッチングアプリでノンケの男を喰う「私」、男の娘コンカフェでキャストな「私」、SIer企業でダウナー院卒若手社員をつとめる「私」、高専時代は姫でいられたかつての「私」、その武器ももはや壊れ始めている「私」、それでも誰かを欲しがる「私」、幸か不幸かすべてが己と理解しつつも世界にエラーが起きていく。貼りつけられたペルソナたちがハレーションする新宿区在住20代♂の令和五年。
<市街地ギャオさん「受賞の言葉」より>
「これからメメラブを読んでくれるあなたへ。
文学ガチ勢ですか? それとも公募ガチ勢ですか? ただの物見遊山とか? 褒めたい? 腐したい? 読まなきゃわかんないよね。ナニモクでも、興味を持ってもらえて本当に嬉しいです。ことばで会いましょう。」
太宰治賞2024 筑摩書房編集部 (編集) |
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