著者全員が東大出身！結城真一郎さん、新川帆立さんら注目のミステリ作家6名による小説集『東大に名探偵はいない』が刊行

2023年1月30日 7:15 AM 本の紹介

『東大に名探偵はいない』（著：市川憂人さん、伊与原新さん、新川帆立さん、辻堂ゆめさん、結城真一郎さん、浅野皓生さん）

東大卒作家および現役東大生によるミステリ小説集『東大に名探偵はいない』（著：市川憂人さん、伊与原新さん、新川帆立さん、辻堂ゆめさん、結城真一郎さん、浅野皓生さん）がKADOKAWAより刊行されました。

結城真一郎さん、新川帆立さんら、今最も旬なミステリ作家が贈る前代未聞の「東大」小説集

『#真相をお話しします』で2023年本屋大賞ノミネートされた結城真一郎さん、『元彼の遺言状』『競争の番人』が２期連続月9ドラマ化の新川帆立さんをはじめ、注目のミステリ作家が集結しました。

執筆陣は、なんと全員が〈東大卒〉! 「東大」をテーマとした豪華書き下ろしに、現役東大生を対象としたミステリコンテストの大賞受賞作を加えた全6篇を収録しています。

【収録作品】

◆「泣きたくなるほどみじめな推理」　市川憂人さん
1995年、憧れの従姉を失った私は、彼女の痕跡を探すため東大の文芸サークルに入った。

◆「アスアサ五ジジシンアル」　伊与原新さん
地震研に突然届いた1枚のはがき。虹で地震を予知したという「ムクヒラの電報」との関連は。

◆「東大生のウンコを見たいか？」　新川帆立さん
東大卒のミステリ作家・帆立は、親友リリーとともに農学部で起きたウンコ盗難事件の犯人を探す。

◆「片面の恋」　辻堂ゆめさん
五月祭の準備中、クラスメートの熱烈な恋を一瞬にして冷めさせた「片面」の意味とは。

◆「いちおう東大です」　結城真一郎さん
美しく完璧な妻がまっさきに提示した新居の条件は、「東大が見えるところ」だった。

◆「テミスの逡巡」浅野皓生さん（東大生ミステリ小説コンテスト大賞受賞作）
卒業生の医師を取材した学生メディア「UTディスカバー」のもとに、彼は人殺しだという告発状が届く。

★作品特設サイト：https://kadobun.jp/special/todai-mystery/

著者プロフィール

■市川憂人（いちかわ・ゆうと）さん
1976年生まれ、神奈川県出身。東京大学卒業。2016年『ジェリーフィッシュは凍らない』で第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。他の著書に『ブルーローズは眠らない』『グラスバードは還らない』『ボーンヤードは語らない』『神とさざなみの密室』『揺籠のアディポクル』『断罪のネバーモア』『灰かぶりの夕海』がある。

■伊与原新（いよはら・しん）さん
1972年生まれ、大阪府出身。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。2010年『お台場アイランドベイビー』で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。2019年『月まで三キロ』で第38回新田次郎文学賞を受賞。2020年刊の『八月の銀の雪』が第164回直木三十五賞候補、第34回山本周五郎賞候補となり、2021年本屋大賞で6位に入賞する。近著に『オオルリ流星群』がある。

■新川帆立（しんかわ・ほたて）さん
1991年アメリカ合衆国テキサス州ダラス生まれ。宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業、同法科大学院修了後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい！』大賞を受賞し、2021年『元彼の遺言状』でデビュー。他の著書に『先祖探偵』、「競争の番人」シリーズなどがある。

■辻堂ゆめ（つじどう・ゆめ）さん
1992年生まれ、神奈川県出身。東京大学卒業。大学在学中の2014年に「夢のトビラは泉の中に」で第13回『このミステリーがすごい！』大賞優秀賞を受賞、2015年に『いなくなった私へ』と改題しデビュー。2021年『十の輪をくぐる』で第42回吉川英治文学新人賞候補。2022年『トリカゴ』で第24回大藪春彦賞を受賞。『卒業タイムリミット』がNHK総合で連続ドラマ化。他の著作に『あなたのいない記憶』『あの日の交換日記』『君といた日の続き』など。

■結城真一郎（ゆうき・しんいちろう）さん
1991年生まれ、神奈川県出身。東京大学法学部卒業。2018年『名もなき星の哀歌』で第5回新潮ミステリー大賞を受賞し、2019年に同作でデビュー。2020年『プロジェクト・インソムニア』を刊行。2021年「＃拡散希望」で第74回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2022年『救国ゲーム』が第22回本格ミステリ大賞の候補作に選出。近刊は『＃真相をお話しします』。

■浅野皓生（あさの・こうせい）さん
2001年生まれ、東京都出身。東京大学法学部三年。「殺人犯」（「テミスの逡巡」と改題）で東大生ミステリ小説コンテスト大賞を受賞。