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人はなぜ騙されるのか? 中野信子さん『フェイク ~ウソ、ニセに惑わされる人たちへ~』が刊行

中野信子さん著『フェイク ~ウソ、ニセに惑わされる人たちへ~』

中野信子さん著『フェイク ~ウソ、ニセに惑わされる人たちへ~』

中野信子さんが脳科学的観点からウソやニセの本質を解き明かす『フェイク ~ウソ、ニセに惑わされる人たちへ~』が小学館より刊行されました。

 

平時も有事も「フェイク」だらけの今を生きる!

フェイクニュース、マルチ商法、振り込め詐欺・・・日常生活において、ウソやニセにまつわる事件やエピソードは数知れず。「私は騙されない」と信じていても、気づいてみたら、相手の術中に陥ってしまうのは、なぜでしょうか?

 
脳科学者の中野信子さんは、「ウソのほうを心地よく感じ、フェイクのほうを美しく見てしまうのが、私たちの脳の性質」だといいます。

 
本書では、平気でウソやニセを仕掛けてくる人たちの手口や、それに騙される人間の脳内メカニズムを解説。さらに、人類がフェイクを必要とした理由を知るとともに、どうフェイクとつきあっていけばよいのかについて、脳科学的観点から分析・考察していきます。

 
≪本来、人間であれば誰しもが、フェイクをうまく使う能力をもって生まれてきています。けれども、教育の過程で、あるいは社会的な刷り込みにより、トレーニングが不足してしまうという現状があります。そのために、虚構の物語をうまく使うことができなくなってしまった人が、現代では少なからずいるように思います。虚構性を使いこなし、時には自らを害しかねないフェイクを鋭く見抜いて、現実を生き延びていく知恵を発揮できるかどうか。こうした生きるための知恵や術が試される局面で本書を思い出していただけたら嬉しく思います。≫
(本書「はじめに」より)

 
こちらは本書の内容の一部です。

◎人は10分に3回ウソをつく
◎現実だけでは脳は満足できない
◎なぜフェイクニュースに惹きつけられる?
◎ウソやニセを信じてしまう様々な認知バイアス
◎ウソへの警戒心を乱す4つの要素
◎騙されたほうが得することもある
◎細胞もウソをつき、騙される
◎愛情を悪用したウソ ~オキシトシンの働きと返報性の原理
◎サイコパスによるウソ ~意外と身近にもいるかもしれない!?
◎恋愛におけるウソ ~浮気を後悔させるには「YOU」ではなく「I」で伝える
◎子どもは褒められたいからウソをつく
◎メタ認知を高める方法 ~騙されやすい人とそうでない人の違い
◎フェイクとともに生きる ~ウソを賢く利用する方法

 
真実とフェイク、正直者とウソつき、どちらが人を幸せにするのか?
良いウソと悪いウソとは?
本書を読めば、もうウソやニセに振りまわされない――フェイクを糸口に人間社会を深く洞察した一冊です。

 

本書の構成

第1章 何のために人はウソをつくのか

第2章 人はなぜ騙されるのか?

第3章 社会性とウソ

第4章 生産的ウソの効用と活用法

第5章 悪意のあるウソ

第6章 歴史から見るフェイクの活用例

第7章 ウソとどう付き合い、生きていくのか

 

著者プロフィール

著者の中野信子(なかの・のぶこ)さんは、1975年生まれ。東京都出身。脳科学者、医学博士、認知科学者。

東京大学工学部応用化学科卒業。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピンに博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある。現在、東日本国際大学教授。

著書に『ヒトは「いじめ」をやめられない』『キレる!』『「嫌いっ!」の運用』(以上、小学館)、『人は、なぜ他人を許せないのか?』(アスコム)、『空気を読む脳』(講談社)など多数。また、テレビコメンテーターとしても活躍中。

 

フェイク: ウソ、ニセに惑わされる人たちへ (小学館新書)
中野 信子 (著)

どのようにウソと付き合うのか?

フェイクニュース、マルチ商法、振り込め詐欺・・・日常生活において、ウソやニセにまつわる事件やエピソードは数知れず。「私は騙されない」と信じていても、気付いてみたら、相手の術中に陥ってしまうのは、なぜでしょうか? 平気でウソやニセを仕掛けてくる人たちの脳内メカニズムから、騙されやすい人たちがウソやニセに振り回されずに生き抜く知恵まで、脳科学的観点から分析、考察していきます。

【編集担当からのおすすめ情報】
「ウソ」のメカニズム、「ウソ」との上手な付き合い方を分かりやすく解説します。

 


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