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李琴峰さん『透明な膜を隔てながら』刊行記念! 著者×高瀬隼子さんオンラインイベントを開催

李琴峰さん著『透明な膜を隔てながら』

李琴峰さん著『透明な膜を隔てながら』

芥川賞作家・李琴峰さんの初エッセイ『透明な膜を隔てながら』が早川書房より刊行されました。これを記念して、紀伊國屋書店では著者の李琴峰さんと高瀬隼子さんによるオンラインイベントを10月8日(土)に開催します。

 

「『透明な膜を隔てながら』(早川書房)刊行記念 著者・李琴峰さん×ゲスト・高瀬隼子さんオンラインイベント」開催概要

今回のイベントでは、言語と文化、死と出生、性と恋愛、台湾と日本などについて綴った『透明な膜を隔てながら』の著者・李琴峰さんと、以前より著者と親交があり、今年7月に『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞を受賞した高瀬隼子さんが語り合います。

 
■日時:2022年710月8日(土)16:00~17:30

■会場:Zoom(オンライン)
※案内メールを当日までにメールで連絡します(メール配信日:10月3日・10月8日の2回)

■料金
◎視聴チケット:700円
◎サイン本+視聴チケット:2,800円(書籍代2,420円+チケット代380円)
※サイン本のお届けはイベント後の予定です。
※数に限りがあります。定員に達し次第締切となります。

■参加方法:2022年10月8日(土)14:00まで、Peatixサイト(https://peatix.com/event/3362072/view)にて参加申し込みを受付中(先着)。

★詳細:https://store.kinokuniya.co.jp/event/1663069608/

 

登壇者プロフィール

 
■李琴峰(り・ことみ)さん

日中二言語作家、翻訳者。1989年生まれ、台湾出身。2013年来日、のち早稲田大学大学院修士課程修了。2017年、初めて第二言語である日本語で書いた小説『独り舞』にて、第60回群像新人文学賞優秀作を受賞し、作家デビュー。

2021年3月『ポラリスが降り注ぐ夜』で「第71回芸術選奨」文部科学大臣新人賞、同年7月『彼岸花が咲く島』で第165回芥川龍之介賞を受賞。他の著書に『星月夜(ほしつきよる)』『生を祝う』など。訳書に李屏瑤さん著『向日性植物』がある。

 
■高瀬隼子(たかせ・じゅんこ)さん

1988年生まれ、愛媛県出身。立命館大学文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞、2020年に同作で単行本デビュー。

『水たまりで息をする』で第165回芥川賞候補、今年7月に『おいしいごはんが食べられますように』で第167回芥川賞受賞

 

※以下はAmazonへのリンクです。

透明な膜を隔てながら
李 琴峰 (著)

史上初の台湾籍芥川賞作家・李琴峰による初エッセイ集
「つくられた境界を越えて、しがらみのない世界で生きるために」

台湾出身で2017年に作家デビューを果たし、2021年に芥川賞受賞。第二言語である日本語で作品を発表する李琴峰は、何を思いながら小説を書き続けているのか? 創作の源泉にあるものとは?

言語と文化、死と出生、性と恋愛、台湾と日本、読むことと書くこと……さまざまな境界を取り上げ、繊細かつ明晰な筆致で綴る、著者初となるエッセイ集。
【王谷晶、野崎歓との対談を収録】

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【本文より】
“ここに収められているのは、人間の善性を信じようとしても信じきれず、憎もうとしても求めてしまい、天才にも凡夫にもなれず、恋にも人付き合いにも不器用で、常に傷つき、躓き、希望と絶望を行き来し、裏切られながらも三十年の歳月を何とか生き延びてきた、そんなひねくれた一個の人間が、巨大過ぎる「世界」や「他者」に向き合った瞬間に飛び散ったささやかな火花を言葉で掴み取ろうとする、切実にして無謀な営為の成果だ”

“「言葉の壁」という安易な表現がある。言語同士の間に立ちはだかる何かが、もし本当に壁のようなものだったらどんなに良かっただろうか。壁なんて乗り越えれば済む話だ。しかし私と日本語の間にあるのは、壁より寧ろ透明な膜のようなものだ”
* * * * *

 
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