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【第71回芸術選奨】朝井まかてさん、上島春彦さん、細川周平さんらが文部科学大臣賞を受賞 新人賞に李琴峰さん、平野恵美子さん、吾峠呼世晴さんら

第71回芸術選奨文部科学大臣賞および同新人賞の受賞者が決定!

第71回芸術選奨文部科学大臣賞および同新人賞の受賞者が決定!

文化庁は3月3日、芸術各分野で優れた業績を挙げた方、新生面を開いた方に贈る「令和2年度(第71回)芸術選奨」文部科学大臣賞および同新人賞の受賞者を発表しました。

 

第71回芸術選奨文部科学大臣賞および同新人賞の受賞者が決定!

令和2年度(第71回)芸術選奨では、文部科学大臣賞には11部門で計18名の方が、新人賞には計11名の方が選ばれました。主な受賞者と業績は次の通りです。

 
■文部科学大臣賞

<文学>

◎朝井まかて(あさい・まてか)さん(小説家)
「類」の成果

 
<評論等>

◎上島春彦(かみじま・はるひこ)さん(映画評論家)
「鈴木清順論」の成果

◎細川周平(ほそかわ・しゅうへい)さん(国際日本文化研究センター名誉教授)
「近代日本の音楽百年」(全四巻)の成果

 
■文部科学大臣新人賞

<文学>

◎李琴峰(り・ことみ)さん
「ポラリスが降り注ぐ夜」の成果

 
<評論等>

◎平野恵美子(ひらの・えみこ)さん(神戸市外国語大学客員研究員)
「帝室劇場とバレエ・リュス」の成果

 
<メディア芸術>

◎吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さん(漫画家)
「鬼滅の刃」の成果

 
全部門の受賞者の一覧および受賞理由、選考経過など詳細は、https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/92861001_02.pdf をご覧ください。

なお、贈呈式は3月9日(火)に都内ホテルにて開催されます。

 

芸術選奨について

「芸術選奨」は、芸術各分野において、優れた業績を挙げた者、またはその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた者を選奨し、芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞を贈ることによって芸術活動の奨励と振興に資するものです。

演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等、メディア芸術の11部門にて実施され、受賞者には賞状と、大臣賞には30万円、新人賞には20万円の賞金が贈られます。

★歴代の受賞者:https://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/jutenshien/geijutsuka/sensho/index.html

 


朝井 まかて (著)

明治44年、文豪・森鴎外の末子として誕生した類。優しい父と美しい母志げ、姉の茉莉、杏奴と千駄木の大きな屋敷で何不自由なく暮らしていた。大正11年に父が亡くなり、生活は一変。大きな喪失を抱えながら、自らの道を模索する類は、杏奴とともに画業を志しパリへ遊学。帰国後に母を看取り、やがて、画家・安宅安五郎の娘と結婚。明るい未来が開けるはずが、戦争によって財産が失われ困窮していく――。
昭和26年、心機一転を図り東京・千駄木で書店を開業。忙しない日々のなか、身を削り挑んだ文筆の道で才能を認められていくが……。
明治、大正、昭和、平成。時代の荒波に大きく揺さぶられながら、自らの生と格闘し続けた生涯が鮮やかによみがえる圧巻の長編小説。

鈴木清順論: 影なき声、声なき影
上島 春彦 (著)

未映画化脚本『夢殿』を中心に据えた三本の論考から、重要キーワードを鏤めて諸作品の横断的な読み解きを試みた「事典」、清順も参加した脚本ユニット「具流八郎」をめぐる初めての批評、そして全監督作品の精緻な解説まで。多角的な視点で、日本映画の異形の巨人の全体像を解き明かす!
圧倒的スケールで打ち建てる、映画評論の金字塔!

鈴木清順と聞いて現在、人は何をイメージするだろう、あるいは彼を「何者」と人は定義するだろう。映画監督に決まっている。それはその通り。本書においてそれ以外の相貌で彼が現れることは原則ない。『けんかえれじい』を撮った、もしくは『ツィゴイネルワイゼン』を撮った、伝説的映画監督。映画ファンならそう答える。(…)しかし本書において清順は誰でも「テレビで知ってる」映画監督というその顔のレベルとは違うレベルで存在している。むしろ知らない清順の顔をそこに存在せしめるためにこの本はある。(…)『けんかえれじい』は誰をも親しませる「昔の名作」であると同時にギャップだらけのヘンな現代映画になっている。このちょっとした発見が本書『鈴木清順論 影なき声、声なき影』において清順映画を捉えるキー・コンセプトである。つまり、本書は清順映画のいくつかを伝説の名画や公認の名作でなくするために書かれたものだ。そのとき、清順もまた伝説の映画監督ではなくなっているだろう。(…)デビュー作『勝利をわが手に 港の乾杯』における「裸足」の重要性というのは私しか書いていないし、書く価値があるともそもそも思われていない。(…)同時代の評価というのはあまりにいい加減なものだが、逆に言えば今こそ発見されるべき清順映画がたくさんあるということでもある。要するに清順映画は最初から最後まで魅力的でいつでも誰でも楽しめる娯楽映画。それを皆さまと一緒に楽しみたい、というのが本書唯一の望みなのだ。
(本書「はじめに」より)

洋楽の衝撃 (近代日本の音楽百年)
細川 周平 (著)

ペリー来航から終戦までの百年間、教育、産業、テクノロジーなどの分野を含めて、「音楽」をめぐるあらゆる営みが、劇的な変容を遂げていった。第一巻では、軍楽隊の導入とその民間への広がりによって誕生した市中音楽隊、ジンタ、チンドン屋などの様相を描き、併せて学校唱歌から軍歌、壮士演歌までの展開を叙述する。

ポラリスが降り注ぐ夜
李 琴峰 (著)

冴え冴えと輝く星に手を伸ばすように、魂の、身体の、触れあいを求めて二丁目を訪れる女たちの七つの物語。気鋭の台湾人日本語作家による渾身の純恋小説!

帝室劇場とバレエ・リュス マリウス・プティパからミハイル・フォーキンへ
平野 恵美子 (著)

「プティパを殺したのは誰か?」
「食い違う証言! 作品の真実の姿は…」

史料から飛び出して語りかけてくる芸術家たち、そして作品……
ロシア・バレエの黄金期について深く知りたい一般の愛好家も、ぜひ手元に置いておきたい一冊
(長野由紀氏による跋より)

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)
吾峠 呼世晴 (著)

時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!

 
【関連】
令和2年度(第71回)芸術選奨受賞者一覧〔PDF〕
令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について | 文化庁

 


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