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宮内悠介さん「トランジスタ技術の圧縮」が「世にも奇妙な物語」でドラマ化

宮内悠介さんの短編集『超動く家にて』(創元SF文庫)に収録されている短編「トランジスタ技術の圧縮」が、11月11日(土)放送の「世にも奇妙な物語‘23 秋の特別編」(フジテレビ)にて、溝端淳平さん主演でドラマ化されます。

 

豪華キャストでドラマ化!原作ファンだけでなく、「トラ技」ファンも興奮!

「トランジスタ技術の圧縮」は実在する分厚い雑誌『トランジスタ技術』を圧縮する架空の競技に情熱を注ぐ男たちを描いた怪作です。溝端淳平さんが「世にも奇妙な物語」初出演にして初主演を務めます。他にも対戦相手役を演じる阿部亮平さんや実況役の福澤朗さんなど、多彩なキャスト陣でこの奇妙な戦いが描かれていきます。

 
今回のドラマ化決定で、雑誌『トランジスタ技術』の版元CQ出版社さんがX(旧Twitter)で「【まさかの映像化!】」とポストしたところ、原作者の宮内悠介さんも引用する形で「まさかのお知らせです」とリポスト。

反響は著者のファンにとどまらず「トラ技」ファンにも広がり、Xでは「世にも奇妙な物語 必見ですね」「「世にも奇妙な」にしかできない映像化」「あの怪作「トランジスタ技術の圧縮」が!!!!!」「どういう事やねんこれw」「爆笑した」「ちょっと意味がわかりませんが絶対に見ます!!」など多数のコメントがあがり盛り上がりを見せています。

 
◆CQ出版社【公式】 ( @CQ_connect )

https://twitter.com/CQ_connect/status/1716949976549601525

 
雑誌『トランジスタ技術』が創刊700号を迎えた際には、それを記念して「トランジスタ技術の圧縮」と、続編にあたる新作「続トランジスタ技術の圧縮 ー新たなる旅立ち」が別冊付録として収録されたことでも話題を呼びました。

 

「トランジスタ技術の圧縮」を収録した『超動く家にて』は創元SF文庫にて発売中

著者の宮内悠介さんは、日本SF大賞、吉川英治文学新人賞、三島由紀夫賞、星雲賞を受賞し、直木・芥川両賞の候補となるなど、人気と実力を兼ね備えた注目作家。その宮内さん初の自選短編集として刊行された『超動く家にて』は、今回の原作「トランジスタ技術の圧縮」の他、ヴァン・ダインの二十則が支配する世界で殺人を目論む男の話「法則」、宇宙ステーションでの野球盤対決「星間野球」など全16編と文庫版おまけ、さらにあとがき、酉島伝法さんによる解説と盛りだくさんすぎる内容になっています。

 
さらに、帯では水野良樹さん( いきものがかり / HIROBA )の推薦コメントを掲載。下記のようなコメントを寄せています。

「私は何を読まされているんだ?」
ページを捲りながら、そう呟いてください。
本を閉じる時、あなたは
「私はこれを読みたかったんだ!」
と叫ぶはずです。天才の創作遊戯、極まる。

――水野良樹さん( いきものがかり / HIROBA )

 
水野さんもまたXでのCQ出版社さんのポストを引用して驚きを表現されています。

 
◆水野良樹( いきものがかり / HIROBA )official ( @mizunoyoshiki )

 
<『超動く家にて』に収録されている16編の中で人気No.1の作品が「トランジスタ技術の圧縮」>

以前にX(旧Twitter)上で実施した、『超動く家にて』収録作品の人気投票で第1位を獲得した人気作品です。その際に読者から寄せられたコメントの一部を紹介します。

◎月刊アスキーを圧縮した身としては、トラ技を推すしかない。
◎盤外戦までが仕切られてる作り物とわかってても感動させてやまない、プロレスとバカSF。
◎予め予告されているので馬鹿な事が始まるのは自明な訳ですが、その想像の遥か斜め上を行く「トラ技」という飛び道具には笑わせて貰いました。どこか押井守「立喰師列伝」を連想させる世界観。

 
【本書の内容】

雑誌『トランジスタ技術』のページを“圧縮”する架空競技を描いた「トランジスタ技術の圧縮」、ヴァン・ダインの二十則が支配する世界で殺人を目論む男の話「法則」など16編。日本SF大賞、吉川英治文学新人賞、三島由紀夫賞、星雲賞を受賞し、直木・芥川両賞の候補となった著者の傑作快作怪作を揃えた自選短編集。あとがき、文庫版オリジナルのおまけも収録。解説=酉島伝法さん

 

土曜プレミアム「世にも奇妙な物語‘23 秋の特別編」番組概要 〔敬称略〕

■放送日時:11月11日(土) 21時~23時10分

■出演者
ストーリーテラー:タモリ
<「トランジスタ技術の圧縮」キャスト>
梶原倫夫:溝端淳平
坂田成実:阿部亮平
実況:福澤 朗

■原作:宮内悠介「トランジスタ技術の圧縮」(創元SF文庫『超動く家にて』より)
■圧縮協力:「トランジスタ技術」(CQ出版社 刊)
■脚本:相馬光
■演出:岩田和行

■制作:フジテレビ
■制作著作:共同テレビ

★公式HP:https://www.fujitv.co.jp/kimyo/
★公式Twitter:https://twitter.com/yonimo1990

 

著者プロフィール

宮内悠介(みやうち・ゆうすけ)さんは、1979年生まれ、東京都出身。1992年までニューヨークに在住。早稲田大学第一文学部卒業。在学中はワセダミステリクラブに所属。インド、アフガニスタンを放浪後、麻雀プロの試験を受け補欠合格するも、順番が来なかったためプログラマになる。

囲碁を題材とした「盤上の夜」を第1回創元SF短編賞に投じ、受賞は逸したものの選考委員特別賞たる山田正紀賞を贈られ、創元SF文庫より刊行された秀作選アンソロジー『原色の想像力』に同作が収録されデビュー。また同作を表題とする『盤上の夜』は第一作品集ながら第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞。またこの書籍収録段階で短編「盤上の夜」が第44回星雲賞日本短編部門の参考候補作となった。

さらに第二作品集『ヨハネスブルグの天使たち』も第149回直木賞候補となり、2013年に第34回日本SF大賞特別賞、(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。2017年『彼女がエスパーだったころ』で第38回吉川英治文学新人賞、2017年『カブールの園』で第30回三島由紀夫賞、2018年『あとは野となれ大和撫子』で第49回星雲賞(日本長編部門)、2020年『遠い他国でひょんと死ぬるや』で第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

 

超動く家にて (創元SF文庫)
宮内 悠介 (著)

分厚い雑誌を圧縮する架空競技
「トランジスタ技術の圧縮」
宇宙ステーションでの野球盤対決
「星間野球」など、着想の時点からとても不思議な16編を自選。
解説 酉島伝法

「深刻に、ぼくはくだらない話を書く必要に迫られていた」――雑誌『トランジスタ技術』を“圧縮”する謎競技をめぐる「トランジスタ技術の圧縮」、〈ヴァン・ダインの二十則〉が支配する世界で殺人を企てる男の話「法則」など著者自ら精選した16編を収録した傑作集、ついに文庫化。吉川英治文学新人賞・三島由紀夫賞受賞、直木・芥川両賞候補など活躍めざましい著者のもう一つの顔。解説:酉島伝法

■目次
「トランジスタ技術の圧縮」
「文学部のこと」
「アニマとエーファ」
「今日泥棒」
「エターナル・レガシー」
「超動く家にて」
「夜間飛行」
「弥生の鯨(くじら)」
「法則」
「ゲーマーズ・ゴースト」
「犬か猫か?」
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」
「エラリー・クイーン数」
「かぎ括弧のようなもの」
「クローム再襲撃」
「星間野球」

 
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