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「2022年 Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート作品が決定! 鮫島浩さん、鈴木忠平さん、小林元喜さん、平井美帆さん、永田豊隆さん、川内有緒さんの6作品

「2022年 Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート作品が決定

「2022年 Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート作品が決定

「2022年(第5回)Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」は、2021年7月1日から2022年6月30日の間に日本語で出版されたノンフィクション作品全般(海外作品の翻訳本は除く)を対象に書店員による一次投票が行われ、ノミネート作品が決定しました。

 

「2022年 Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート作品

第5回となる「2022年ノンフィクション本大賞」は、一次投票が5月20日より6月30日まで行われ、集計の結果、上位6作品がノミネート作品に決定しました。

なお、7月26日から9月20日まで二次投票が行われ、11月上旬に最終結果が発表される予定です。

 
【ノミネート作品】

◎『朝日新聞政治部』(鮫島浩さん/講談社)

◎『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』(鈴木忠平さん/文藝春秋)

◎『さよなら、野口健』(小林元喜さん/集英社インターナショナル)

◎『ソ連兵へ差し出された娘たち』(平井美帆さん/集英社)

◎『妻はサバイバー』(永田豊隆さん/朝日新聞出版)

◎『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(川内有緒さん/集英社インターナショナル)

 
<今回のノミネート作品について>

元朝日新聞社記者の著者が登場人物をすべて実名で生々しく描いた『朝日新聞政治部』、摂食障害、アルコール依存症の妻の介護と仕事の両立に悩んだ約20年をつづった『妻はサバイバー』、全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんとアート作品を鑑賞することによって浮かびあがってくる社会や人間の真実、アートの力を描いた『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』、そのほか、18年間で3度、野口健事務所を辞めた元マネージャーが、決別を覚悟して素顔を描いた『さよなら、野口健』、第19回開高健ノンフィクション賞を受賞した『ソ連兵へ差し出された娘たち』、第53回大宅壮一ノンフィクション賞第44回講談社 本田靖春ノンフィクション賞を受賞した『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』など、今年も多彩なテーマがノミネートされました。

 

「Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」について

ノンフィクション本大賞は、2018年にヤフー株式会社が運営する日本最大級のインターネットニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」と、全国の書店員がお客様に薦めたい本を投票して大賞を決定する「本屋大賞」が創設。より多くの読者が良質なノンフィクション作品に触れ、世界で起きている事象についての考えを深めてもらうことを目的としています。

 
過去1年間に日本語で出版されているノンフィクション作品全般(新書、海外作品の翻訳本は除く)を対象に、全国の書店で働く書店員の投票で大賞を決定します。受賞者には、賞金(取材支援費)として100万円が贈られます。

選考は、一次投票で一人3作品を選んでコメント付きで投票、その集計結果、上位6作品をノミネート本として発表。二次投票はノミネート作品をすべて読んだ上で、全作品に感想コメントを書き、ベスト3に順位をつけて投票。二次投票の集計結果により大賞作品を決定します。

 
なお、「ノンフィクション本大賞」特設サイトでは、5回目の開催を記念して、歴代の受賞作を贈賞式でのスピーチとともに振り返る「プレイバック 2018年-2021年」や、前回大賞を受賞した『海をあげる』著者・上間陽子さんに受賞後の変化を伺ったインタビュー記事、“読書芸人”として知られるゾフィーの上田航平さんと3人の書店員さんの座談会などのコンテンツを公開しています。

★ノンフィクション本大賞」特設サイト:https://news.yahoo.co.jp/nonfiction/

 

朝日新聞政治部
鮫島 浩 (著)

地方支局から本社政治部に異動した日、政治部長が言った言葉は「権力と付き合え」だった。
経世会、宏池会と清和会の自民党内覇権争い、政権交代などを通して永田町と政治家の裏側を目の当たりにする。
東日本大震災と原発事故で、「新聞報道の限界」をつくづく思い知らされた。
2014年、朝日新聞を次々と大トラブルが襲う。
「慰安婦報道取り消し」が炎上し、福島原発事故の吉田調書を入手・公開したスクープが大バッシングを浴びる。
そして「池上コラム掲載拒否」騒動が勃発。
ネット世論に加え、時の安倍政権も「朝日新聞バッシング」に加担し、とどめを刺された。

著者は「吉田調書報道」の担当デスクとして、スクープの栄誉から「捏造の当事者」にまっさかさまに転落する。
保身に走った上司や経営陣は、次々に手のひらを返し、著者を責め立てた。
そしてすべての責任を押し付けた。
社長の「隠蔽」会見のあと、待っていたのは「現場の記者の処分」。
このときに「朝日新聞は死んだ」と、著者は書く。

戦後、日本の政治報道やオピニオンを先導し続けてきた朝日新聞政治部。
その最後の栄光と滅びゆく日々が、登場人物すべて実名で生々しく描かれる。

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか
鈴木 忠平 (著)

なぜ 語らないのか。
なぜ 俯いて歩くのか。
なぜ いつも独りなのか。
そしてなぜ 嫌われるのか――。

中日ドラゴンズで監督を務めた8年間、ペナントレースですべてAクラスに入り、日本シリーズには5度進出、2007年には日本一にも輝いた。それでもなぜ、落合博満はフロントや野球ファン、マスコミから厳しい目線を浴び続けたのか。秘密主義的な取材ルールを設け、マスコミには黙して語らず、そして日本シリーズで完全試合達成目前の投手を替える非情な采配……。そこに込められた深謀遠慮に影響を受け、真のプロフェッショナルへと変貌を遂げていった12人の男たちの証言から、異端の名将の実像に迫る。
「週刊文春」連載時より大反響の傑作ノンフィクション、遂に書籍化!

さよなら、野口健
小林 元喜 (著)

野口健はモンスターか、善意の活動家か?
人が人に関わることの、真の意味を問うノンフィクション

野口健は登山家として「三・五流」なのか?
なぜ小池百合子をあれほど応援したのか?
さまざまな社会貢献を続ける本当の理由とは?

25歳でエベレストに登頂し、七大陸最高峰世界最年少登頂の記録を樹立。
富士山清掃などの環境活動、ネパール大地震の災害支援など、社会貢献に取り組む野口健。
18年間で3度、野口健事務所を辞めた元マネージャーが、訣別を覚悟して「アルピニスト」の素顔を描く。
これは、単なる評伝ではない。人と人とののっぴきならない関係を描く、新しいノンフィクションだ!

●本作に登場する人物
服部文祥、栗城史多、村上龍、八代英太、石原慎太郎、橋本龍太郎、小池百合子……。

角幡唯介さん(ノンフィクション作家) 推薦!
「蟻地獄のような磁場に引き込まれてゆく著者の葛藤! 新しい人物ルポの誕生である」

佐々涼子さん(ノンフィクション作家) 推薦!
「一気読み必至! カリスマ『登山家』に魅入られた作者は、いったい何の山に登っているのか」

ソ連兵へ差し出された娘たち
平井 美帆 (著)

文芸評論家・斎藤美奈子氏激賞!
第19回開高健ノンフィクション賞受賞作

1945年夏――。日本の敗戦は満州開拓団にとって、地獄の日々の始まりだった。
崩壊した「満州国」に取り残された黒川開拓団(岐阜県送出)は、日本への引揚船が出るまで入植地の陶頼昭に留まることを決断し、集団難民生活に入った。
しかし、暴徒化した現地民による襲撃は日ごとに激しさを増していく。
団幹部らは駅に進駐していたソ連軍司令部に助けを求めたが、今度は下っ端のソ連兵が入れ替わるようにやってきては“女漁り”や略奪を繰り返すようになる。
頭を悩ました団長たちが取った手段とは……。

《開高賞選考委員、全会一致の大絶賛!》
作品は、共同体の「自己防衛」のために女性たちを「人柱」に捧げる「隠された暴力」の柔らかなシステムを浮かび上がらせている点で、極めて現代的な意義を有していると言える。
――姜尚中氏(東京大学名誉教授)

本書は、変わることのできなかった日本人の問題として悲しいことに全く色褪せていないのである。
――田中優子氏(法政大学名誉教授)

犠牲者の女性たちが著者の想いと心の聴力に気づいて、真実の言葉を発してくれたのだ。
――藤沢周氏(芥川賞作家)

この凄惨な史実をほぼすべて実名で記した平井の覚悟と勇気は本物だ。
隠された史実の掘り起こしだけではない。ジェンダー後進国であるこの国への果敢な挑発であり問題提起でもある。
――森達也氏(映画監督・作家)

ディテールの迫力が凄まじい。当時の触感や恐怖がそのまま立ち上がってくるような、生々しい感覚を見事に描き出した文章に圧倒された。
――茂木健一郎氏(脳科学者)

《推薦》
今日の「性暴力」にまっすぐつながる過去の「性接待」。その事実に、あなたは打ちのめされ、そしてきっと覚醒する。
――斎藤美奈子氏(文芸評論家)

妻はサバイバー
永田 豊隆 (著)

妻に異変が起きたのは、結婚4年目、彼女が29歳の時だった。摂食障害、アルコール依存症……。介護と仕事、その両立に悩み続けた20年近くにわたる自らの体験を、貧困ジャーナリズム賞受賞歴もある朝日新聞記者が克明に綴る。

「私みたいに苦しむ人を減らしてほしい」。妻の言葉が後押しとなり、朝日新聞デジタルで始まった連載は大きな反響を呼び100万PVを超えました。

連載後の日々を綴った本書を発売前に読んだ書店員さんからは、「“摂食障害”“アルコール依存”など関係ないと思う人にこそ手に取ってほしい」「新聞記者である彼だからかけたルポは決して彼女を見捨てなかった“愛の証”であり、最高のラブレターだと思いました」など熱い感想が続々と寄せられています。

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく
川内 有緒 (著)

見えない人と見るからこそ、見えてくる!
全盲の白鳥建二さんとアート作品を鑑賞することにより、浮かびあがってくる社会や人間の真実、アートの力――。

「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」
という友人マイティの一言で、「全盲の美術鑑賞者」とアートを巡るというユニークな旅が始まった。
白鳥さんや友人たちと絵画や仏像、現代美術を前に会話をしていると、新しい世界の扉がどんどん開き、それまで見えていなかったことが見えてきた。
視覚や記憶の不思議、アートの意味、生きること、障害を持つこと、一緒にいること。
そこに白鳥さんの人生、美術鑑賞をする理由などが織り込まれ、壮大で温かい人間の物語が紡がれていく。
見えない人と一緒にアートを見る旅は、私たちをどこに連れていってくれるのか。

軽やかで明るい筆致の文章で、美術館めぐりの追体験を楽しみながら、社会を考え、人間を考え、自分自身を見つめ直すことができる、まったく新しいノンフィクション!
開高健ノンフィクション賞受賞後第一作!

岸田奈美さん(作家)推薦!
誰かとわかりあえない寂しさを、 幸福な余白に変えてくれる本でした。

本書に掲載された作品:
ピエール・ボナール、パブロ・ピカソ、クリスチャン・ボルタンスキー、興福寺の仏像、風間サチコの木版画、大竹伸朗の絵画、マリーナ・アブラモヴィッチの《夢の家》、Q&XL(NPO法人スィング、ヂョン・ヨンドゥのビデオ作品など。

・カラー作品画像多数掲載!
・会話から作品を想像していただくために、本文ページでは見せていない大型作品をカバー裏面に掲載!

 
【関連】
2022年 Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞 – Yahoo!ニュース

 


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