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【第44回講談社 本田靖春ノンフィクション賞・第38回講談社科学出版賞】ノンフィクション賞は鈴木忠平さんと中日新聞編集局 秦融さん、科学出版賞は杉山慎さんが受賞

第44回講談社 本田靖春ノンフィクション賞&第38回講談社科学出版賞が決定!

第44回講談社 本田靖春ノンフィクション賞&第38回講談社科学出版賞が決定!

講談社は7月21日、第44回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」および第38回「講談社科学出版賞」の受賞作品を発表しました。

 

第44回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」受賞作品

第44回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」の受賞作品が次の通り決定しました。

 
<第44回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」 受賞作品>

◎鈴木忠平(すずき・ただひら)さん
『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』(文藝春秋)

◎中日新聞編集局(ちゅうにちしんぶんへんしゅうきょく)・秦融(はた・とおる)さん
『冤罪をほどく “供述弱者”とは誰か』(風媒社)

 
鈴木忠平さんの受賞作『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』は、今年5月には第53回大宅壮一ノンフィクション賞も受賞しています。

受賞者には、賞状・記念品および副賞100万円が贈られます。
選考委員は、魚住昭さん、後藤正治さん、最相葉月さん、中沢新一さん、原武史さん。

 
なお、「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」は、1979年に創始された「講談社ノンフィクション賞」を2019年より改称したものです。講談社が2019年に創業110周年という節目の年を迎えるにあたり、戦後日本を代表するノンフィクションの書き手の一人・本田靖春さん(1933~2004)の名を冠することとなりました。

 
<参考>最終候補作品

◎インベカヲリ★さん『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(KADOKAWA)
◎鈴木忠平さん『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』(文藝春秋)
◎高梨ゆき子さん『命のクルーズ』(講談社)
◎中日新聞編集局・秦融さん『冤罪をほどく “供述弱者”とは誰か』(風媒社)
◎常井健一さん『おもちゃ 河井案里との対話』(文藝春秋)
◎藤岡雅『保身 積水ハウス、クーデターの深層』(KADOKAWA)

 

第38回「講談社科学出版賞」受賞作品

第38回「講談社科学出版賞」の受賞作品が次の通り決定しました。

 
<第38回「講談社科学出版賞」 受賞作品>

杉山慎(すぎやま・しん)さん
『南極の氷に何が起きているか』(中央公論新社)

 
受賞者の杉山慎さんには、賞状・記念品および副賞100万円が贈られます。

選考委員は、黒田玲子さん、小林誠さん、竹内薫さん、西成活裕さん、藤嶋昭さん

 

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか
鈴木 忠平 (著)

なぜ 語らないのか。
なぜ 俯いて歩くのか。
なぜ いつも独りなのか。
そしてなぜ 嫌われるのか――。

中日ドラゴンズで監督を務めた8年間、ペナントレースですべてAクラスに入り、日本シリーズには5度進出、2007年には日本一にも輝いた。それでもなぜ、落合博満はフロントや野球ファン、マスコミから厳しい目線を浴び続けたのか。秘密主義的な取材ルールを設け、マスコミには黙して語らず、そして日本シリーズで完全試合達成目前の投手を替える非情な采配……。そこに込められた深謀遠慮に影響を受け、真のプロフェッショナルへと変貌を遂げていった12人の男たちの証言から、異端の名将の実像に迫る。
「週刊文春」連載時より大反響の傑作ノンフィクション、遂に書籍化!

冤罪をほどく: “供述弱者”とは誰か
中日新聞編集局 (著), 秦融 (著)

「私は殺ろして いません」─。獄中で無実を訴え、十二年間書き続けた三百五十余通の手紙…。冤罪の罠にとらわれる〈供述弱者〉の存在を明るみに出し再審無罪へと導いた画期的な調査報道は、いかにして可能となったか。石橋湛山記念・早稲田ジャーナリズム大賞受賞。

南極の氷に何が起きているか-気候変動と氷床の科学 (中公新書)
杉山 慎 (著)

江守正多さん(国立環境研究所地球システム領域副領域長、IPCC第5次・第6次評価報告書主執筆者)推薦!

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「地球温暖化で南極の氷は増える」って? そんな説もあったが今は昔。実は南極研究はものすごい勢いで進化している。人類が直面する海面上昇の危機、そのカギを握る南極の最新動向を第一線の専門家が語り尽くす!
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仲野徹さん(大阪大院医学系研究科教授)激賞!

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全編、とても平易な解説で、密度、重力、質量など、中学校で学ぶレベルの物理、じゃなくて理科の知識があれば十分に理解できる。さらには、数年に一度は研究のために南極へ行かれるという著者、北海道大学低温科学研究所の杉山慎教授の「南極愛」があふれているのがとてもいい。
(HONZ「おすすめ本レビュー」より) ———-

日本の面積の約40倍に及ぶ〝地球最大の氷〟こと南極氷床。極寒の環境は温暖化の影響を受けにくいと言われてきたが、近年の研究で急速に氷が失われつつある事実が明らかになった。大規模な氷床融解によって、今世紀中に2メートルも海面が上昇するという「最悪のシナリオ」も唱えられている。不安は現実のものとなるか。危機を回避するためにすべきことは。氷床研究の第一人者が、謎多き「氷の大陸」の実態を解き明かす。

 


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