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【第22回R-18文学賞】仲谷実織さん「鬼灯の節句」が優秀賞を受賞

女による女のためのR-18文学賞

女による女のためのR-18文学賞

新潮社は、応募を女性に限定した「女による女のための」公募の文学賞「第22回女による女のためのR-18文学賞」の受賞作を発表しました。

 

第22回「女による女のためのR-18文学賞」が決定!

第22回「女による女のためのR-18文学賞」の応募総数は772作品でした。昨年から窪美澄さん、東村アキコさん、柚木麻子さんを選考委員として迎え、リベラグループの協賛を得て実施された同賞は、募集原稿を「女性ならではの感性を生かした小説」と定め、応募は女性に限定しています。

新潮社社内の女性編集者らによる一次~三次選考を通過後、最終候補作品の中から受賞作を選出。また、タレントの友近さんにより、友近賞が選出されました。

 
<第22回「女による女のためのR-18文学賞」 受賞作品>

■大賞
該当作なし

■優秀賞
仲谷実織(なかたに・みおり)さん(応募時ペンネーム:堀紘菜)
「鬼灯(ほおずき)の節句」

■友近賞
義井優(よしい・ゆう)さん
「ゴーヤとチーズの精霊馬(しょうりょうま)」(「子供おばさんとおばさん子供」改題)

 
今回は三名の選考委員の評価が分かれ、議論の末、大賞は該当作なし、優秀賞に仲谷実織さんの「鬼灯(ほおずき)の節句」が選ばれました。

受賞作、受賞のことば、ならびに選考委員による選評は、4月21日発売の『小説新潮』5月号に掲載されます。

 
また、受賞作決定発表を記念し、4月21日(金)から5月4日(木)まで、主要電子書店で「女による女のための R-18文学賞」関連作家作品フェア2023」が実施される予定。関連作家の対象作品が30%OFFになります。

【フェア実施電子書店】(全12書店)
COCORO BOOKS/DMMブックス/honto/紀伊國屋書店kinoppy/dブック/Amebaマンガ/auブックパス/BOOK☆WALKER/Reader Store/ブックライブ/ebookjapan/Apple Books
※実施期間・内容は書店により異なる場合があります。

 

「R-18文学賞」受賞作あらすじ&受賞者プロフィール

 
【優秀賞「鬼灯(ほおずき)の節句」】

<あらすじ>
高校二年生の由紀は幼い頃に両親を亡くし、祖母と二人で暮らしている。祖母のもつ沼でじゅんさいを採り、幼馴染の功輔と近くの「じゅんさい小屋」へ。三代続く工務店の実家、進学校、夏休みのオーストラリア行き。由紀は恵まれた功輔の笑顔を歪ませるためにセックスするがーー。東村アキコさんが「向田邦子さんの短編を読んだときのようなキレの良さを感じ、読後の満足感が高かった」と絶賛、ラストが光る作品。

〔受賞者・仲谷実織さん プロフィール〕
1994年生まれ。山羊座。O型。映画・ドラマ鑑賞と散歩、賄いでよく食べていた酸辣湯麺が好き。

 
【友近賞「ゴーヤとチーズの精霊馬(しょうりょうま)」】

<あらすじ>
夏休みに三日間だけ娘を預かってくれないかーー。再婚し、九歳の連れ子の親となった父に頼まれ、希帆は戸惑いながらも義理の妹・穂乃花を迎える。母が亡くなってもうすぐ一年、築百年を超える木造の家でひとり過ごしていた希帆だったが、穂乃花は家事に熱心な子供で……。友近さんが「大人びた少女の謎が分かって気持ちよかったです」と語った、喪失をあたたかく包む物語。

〔受賞者・義井優さん プロフィール〕
神奈川県横浜市出身。明治大学卒業。横浜市に在住し、現在事務職。

 

R-18文学賞について

R-18文学賞は、新潮社が主催。応募を女性に限定した「女による女のための」公募の文学賞です。

「書き手の感性を生かした小説」を募集し、三人の選考委員によって選ばれる「大賞」と、特別選考委員の友近さんによって選ばれる「友近賞」の二つの賞で構成します。

なお、過去には、窪美澄さん、彩瀬まるさん、一木けいさん、町田そのこさんらが受賞しています。

 
【関連】
女による女のためのR-18文学賞 | 新潮社

 


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