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【三島由紀夫賞・山本周五郎賞】三島賞に宮内悠介さん、山本賞は佐藤多佳子さん

第30回三島由紀夫賞と山本周五郎賞の選考会が5月16日に開催され、三島賞は宮内悠介さんの『カブールの園』(文芸春秋)、山本賞は佐藤多佳子さんの『明るい夜に出かけて』(新潮社)に決定しました。

 

三島由紀夫賞・山本周五郎賞とは

三島由紀夫賞と山本周五郎賞はともに、新潮社が設立した「一般財団法人 新潮文芸振興会」が主催。

三島由紀夫賞は、作家・三島由紀夫の業績を記念し、1987年に創設。小説、評論、詩歌、戯曲を対象とし、「文学の前途を拓く新鋭の作品」に贈られる文学賞です。
選考委員は、川上弘美さん、高村薫さん、辻原登さん、平野啓一郎さん、町田康さん。

山本周五郎賞は、大衆文学・時代小説の分野で昭和期に活躍した山本周五郎にちなみ、三島由紀夫賞とともに創設。「すぐれて物語性を有する新しい文芸作品」に贈られる文学賞です。一応、対象となるのは「小説」となっていますが、それ以外の分野でも対象となる可能性があります。
選考委員は、石田衣良さん、荻原浩さん、角田光代さん、佐々木譲さん、唯川恵さん。

 

宮内悠介さんは前回は山本周五郎賞にノミネート

三島賞を受賞した宮内悠介さんは昨年は、『アメリカ最後の実験』で山本賞にノミネートされましたが、受賞とはなりませんでした。
今回は芥川賞候補にもなった『カブールの園』で、三島賞の受賞となりました。

宮内さんは1979年、東京都生まれ。1992年までニューヨークに在住。早稲田大学第一文学部卒。『盤上の夜』で日本SF大賞を、『彼女がエスパーだったころ』で吉川英治文学新人賞を受賞。直木賞で2回、芥川賞で1回、それぞれ候補になっています。

 

佐藤多佳子さんは三度目の正直 アルコ&ピースが”出演”

山本賞を受賞した佐藤多佳子さんは今回が三度目のノミネートで、ついに受賞となりました。作品中にお笑いコンビ「アルコ&ピース」が登場することでも話題になりました。

佐藤さんは1962年、東京都生まれ。1989年に『サマータイム』でデビュー。『一瞬の風になれ』で本屋大賞と吉川英治文学新人賞を受賞。「本の雑誌が選ぶ年間ベストテン」で1位となった『しゃべれども しゃべれども』は漫画化と映画化されています。

 

今後の予定は・・・

受賞者には記念品および100万円が授与されます。授賞式は6月23日に開催。

選考結果は、三島由紀夫賞が『新潮』7月号誌上(6月7日発売)、山本周五郎賞が『小説新潮』7月号誌上(6月22日発売)でも発表され、各選考委員の選評も併せて掲載されます。

 
 
【第30回三島由紀夫賞 候補作品】〔敬称略〕

『リリース』 古谷田奈月 光文社
『青が破れる』 町屋良平 河出書房新社
『カブールの園』 宮内悠介 文藝春秋
『ビニール傘』 岸政彦 新潮社
『スイミングスクール』 高橋弘希 新潮社

 
【第30回山本周五郎賞 候補作品】〔敬称略〕

『ずうのめ人形』 澤村伊智 KADOKAWA
『明るい夜に出かけて』 佐藤多佳子 新潮社
『満潮』 朝倉かすみ 光文社
『不発弾』 相場英雄 新潮社
『敵の名は、宮本武蔵』 木下昌輝 KADOKAWA

 
★〔動画〕三島賞に宮内悠介さん 山本賞は佐藤多佳子さん

 
 

カブールの園
サンフランシスコで暮らす移民三世のレイは、旅の途中にかつて日系人収容所であった博物館を訪れる。日本と世界のリアルがここに!

 
明るい夜に出かけて
『一瞬の風になれ』(本屋大賞受賞作)の著者、書下ろし! 青春小説に名作がまた誕生した。今は学生でいたくなかった。コンビニでバイトし、青くない海の街でひとり暮らしを始めた。唯一のアイデンティティは深夜ラジオのリスナーってこと。期間限定のこのエセ自立で考え直すつもりが、ヘンな奴らに出会っちまった。つまずき、人づきあい、好きだって気持ち、夢……若さと生きることのすべてが詰まった長篇小説。

 
【関連】
三島由紀夫賞 | 新潮社
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【三島由紀夫賞・山本周五郎賞】候補作品を発表 両賞とも5作品 | 本のページ

 


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