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【三島由紀夫賞・山本周五郎賞】候補作品を発表 両賞とも5作品

第30回三島由紀夫賞および第30回山本周五郎賞の候補作品が発表されました。

 
三島由紀夫賞と山本周五郎賞はともに、新潮社が設立した「一般財団法人 新潮文芸振興会」が主催。

三島由紀夫賞は、作家・三島由紀夫の業績を記念し、1987年に創設され、翌1988年より選考・授与をスタート。小説、評論、詩歌、戯曲を対象とし、「文学の前途を拓く新鋭の作品」に贈られる文学賞です。
選考委員は、川上弘美さん、高村薫さん、辻原登さん、平野啓一郎さん、町田康さん。

 
山本周五郎賞は、大衆文学・時代小説の分野で昭和期に活躍した山本周五郎にちなみ、三島由紀夫賞とともに創設。「すぐれて物語性を有する新しい文芸作品」に贈られる文学賞です。一応、対象となるのは「小説」となっていますが、それ以外の分野でも対象となる可能性があります。
選考委員は、石田衣良さん、荻原浩さん、角田光代さん、佐々木譲さん、唯川恵さん。

 
両賞とも、2016年4月1日より2017年3月31日までに発表された作品が選考対象となります。

 
第30回三島由紀夫賞および第30回山本周五郎賞の候補作品は次の通りです。

【第30回三島由紀夫賞 候補作品】〔敬称略〕

『リリース』 古谷田奈月 光文社
『青が破れる』 町屋良平 河出書房新社
『カブールの園』 宮内悠介 文藝春秋
『ビニール傘』 岸政彦 新潮社
『スイミングスクール』 高橋弘希 新潮社

 
【第30回山本周五郎賞 候補作品】〔敬称略〕

『ずうのめ人形』 澤村伊智 KADOKAWA
『明るい夜に出かけて』 佐藤多佳子 新潮社
『満潮』 朝倉かすみ 光文社
『不発弾』 相場英雄 新潮社
『敵の名は、宮本武蔵』 木下昌輝 KADOKAWA

 
今後の日程については、

・最終選考 5月16日

・選考結果発表
  〔三島由紀夫賞〕『新潮』7月号誌上(6月7日発売)
  〔山本周五郎賞〕『小説新潮』7月号誌上(6月22日発売)
 にて発表。各選考委員の選評も併せて掲載します。

・授賞式 6月23日

と、なっています。

 
なお、両賞とも、受賞者には記念品および100万円が授与されます。

 
 

リリース
異性愛者による精子バンク占拠テロ発生――新時代のディストピア小説!

男女同権が実現し、同性愛者がマジョリティとなった世界。異性愛者のエリート男子大学生、タキナミ・ボナは精子バンクを占拠し、衝撃の演説を始める――理想郷をゆるがすテロリストたちの哀しき陰謀とは?! 男女の在り方を問う衝撃作!

 
青が破れる
藤沢周氏、保坂和志氏、町田康氏大絶賛───新たなる青春小説の誕生を告げる、第53回 文藝賞受賞作!

この冬、彼女が死んで、友達が死んで、友達の彼女が死んだ。
ボクサーになりたいが、なれない青年・秋吉。夏澄との不倫恋愛を重ねながら、ボクシングジムでは才能あるボクサー・梅生のパンチとのスパーリングを重ねる日々。
ある日、友人のハルオに連れられハルオの恋人・とう子の見舞いへ行く。ハルオに言われその後はひとりでとう子のもとを訪ねることになるが……。
清新にして感情的な新たなる文体。
21世紀のボクシング小説にして、現代を象る青春小説である第53回文藝賞受賞の表題作「青が破れる」に加え、書き下ろし短篇「脱皮ボーイ」と「読書」を収録。

 
カブールの園
サンフランシスコで暮らす移民三世のレイは、旅の途中にかつて日系人収容所であった博物館を訪れる。日本と世界のリアルがここに!

 
ビニール傘
共鳴する街の声―。絶望と向き合い、それでも生きようとする人に静かに寄り添う、二つの物語。第156回芥川賞候補作。気鋭の社会学者による、初の小説集!

 
スイミングスクール
母と私の間には何があったのか――。注目の新鋭が親と子の繊細な関係を描く二篇。父の不在。愛犬の死。不妊の疑い。実家の片付け。神社の縁日。そして謎のカセットテープ。離婚した母とその娘との、繊細で緊張感ある関係を丁寧に描き出した表題作。死の淵にいる娘を為すすべもなく見守る父の苦悩を描く第155回芥川賞候補作「短冊流し」を併録。圧倒的描写力と研ぎ澄まされた想像力で紡ぎ出す新鋭の飛翔作二篇。

 
ずうのめ人形【電子特別版】 (角川書店単行本)
オカルト雑誌でアルバイトとして働く藤間は、校了間際に音信不通になったライターの湯水を探すために同僚の岩田とともに自宅を訪れる。そこで2人が発見したのは、顔中に“糸”のような引っかき傷をつけ、目を自ら抉り出した状態で死んでいる湯水の姿だった。1週間後、葬儀を終えた藤間は岩田からある原稿のコピーを押し付けられる。それは、亡くなった湯水の部屋に遺されていた手書きの原稿だった。湯水の死の原因はこれにあるはずだと言われた藤間は半信半疑でその原稿を読み始める。原稿に出てくる「ずうのめ人形」という不気味な都市伝説、それと対応するように藤間の周辺に現れる顔中を“糸”で覆われた喪服の人形。迫り来る怪異をふせぐため、藤間は湯水の後任ライターである野崎と彼の婚約者であり霊能力者の真琴に原稿のことを相談するが……。はたしてこの物語は、「ホンモノ」なのか。迫りくる恐怖を描くノンストップエンタテインメント!【電子書籍には、澤村伊智書き下ろしの短編を特別収録!】

 
明るい夜に出かけて
『一瞬の風になれ』(本屋大賞受賞作)の著者、書下ろし! 青春小説に名作がまた誕生した。今は学生でいたくなかった。コンビニでバイトし、青くない海の街でひとり暮らしを始めた。唯一のアイデンティティは深夜ラジオのリスナーってこと。期間限定のこのエセ自立で考え直すつもりが、ヘンな奴らに出会っちまった。つまずき、人づきあい、好きだって気持ち、夢……若さと生きることのすべてが詰まった長篇小説。

 
満潮
人を喜ばせたい美女と自意識過剰な男。危険なボーイ・ミーツ・ガール!

人に迎合し、喜ばせることが生きがいの眉子。自意識過剰な大学生茶谷は眉子に一目惚れをし、彼女の夫に取り入り、眉子に近付く。眉子。茶谷。眉子の夫。三人の関係は? ロングセラー『田村はまだか』著者の放つ恋愛サスペンス!

 
不発弾
日本大手の電機企業による巨額の粉飾決算。警視庁キャリア・小堀秀明は、事件の背後に、ある金融コンサルタントの存在を掴む。バブル直前に証券会社に入社し、激動の金融業界を生き延びた男が仕込んだ「不発弾」は、予想を超える規模でこの国を蝕んでいた――『震える牛』『ガラパゴス』の著者が日本経済界最大のタブーに挑む!

 
敵の名は、宮本武蔵
七人の敗者たちから描く、剣聖の真の姿。 かつてない宮本武蔵像が誕生した

剣聖と呼ばれた男の真の姿とは──。
島原沖畷の戦いで“童殺し”の悪名を背負い、家中を追放された鹿島新当流の有馬喜兵衛の前に、宮本無二斎と、弁助(武蔵)と呼ばれる十二、三歳の子供が現れた。弁助は、「生死無用」の真剣で果し合いをするというのだが……。(「有馬喜兵衛の童討ち」より)少女を救うため、避けられぬ戦いに命を賭す「クサリ鎌のシシド」、武蔵の絵に惹きつけられるも、一対一の勝負に臨む「吉岡憲法の色」、武蔵の弟子たちが見た剣の極地「皆伝の太刀」、武蔵と戦う宿命を背負った小次郎「巌流の剣」、そして次には……。敵たちの目に映った宮本武蔵。その真の姿とは──。著者渾身の歴史小説。

 
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