【第13回小説 野性時代 新人賞】奨励賞に入江直海さん「性の隣の夏」
KADOKAWAは3月11日、公募の新人文学賞「第13回〈小説 野性時代 新人賞〉」(旧「野性時代フロンティア文学賞」)の選考結果を発表しました。
第13回小説 野性時代 新人賞の選考結果について
第13回小説 野性時代 新人賞は、3月11日午後4時より選考会を開催。応募総数622作品の中から最終選考に残った3作品について審査し、今回は該当作なしとなりました。
なお、受賞に準じる賞として、入江直海(いりえ・なおみ)さんの「性の隣の夏」が奨励賞に選出されました。
<第13回小説 野性時代 新人賞 受賞作品>
■大賞(賞金100万円)
該当作なし
■奨励賞
入江直海(いりえ・なおみ)さん(東京都在住)
「性の隣の夏」
※受賞作に準じる奨励賞の作品には、賞金および刊行の予定はありません。
第13回〈小説 野性時代 新人賞〉 奨励賞受賞作について
【受賞作「性の隣の夏」あらすじ】
デリヘル嬢として働く十九歳の西野莉緒。彼女のもとへ、売り出し中の新人アイドル・長谷川ひなが訪れる。ファンの男から自分とそっくりなデリヘル嬢がいると聞いたひなは、身代わりとして莉緒に枕営業をしてほしいと依頼しに来たのだ。店を通さず莫大な金が手に入ることから、莉緒はひなの立ち居振る舞いを叩き込んで初仕事に臨む。
見事CMの仕事を獲得したひなは上機嫌で祝杯を挙げ、「本当の愛はアイドルとファンの間にしかない」と口にする。母親のためにデリヘルの仕事を始めた莉緒は、その一言に反感を覚える。アイドルとして順調にステップアップしていくひなだったが、一方で、莉緒は母親から〝ひな激似〟であることを利用したAV出演を持ちかけられてしまう。
<受賞者:入江直海(いりえ・なおみ)さん プロフィール>
本名は非公開。1992年[平成4年]生まれ(満29歳)。女性。東京都在住。早稲田大学文学部卒業。
選評は、2022年4月25日(月)発売の『小説 野性時代』5月号(※電子雑誌)に掲載予定です。
小説 野性時代 新人賞について
「小説 野性時代 新人賞」は、2009年に創設された公募の文学新人賞です。これまでにない新ジャンルを築きあげるエンターテインメント作品を広く募集し、読む者の心を揺さぶる、将来性豊かな稀代のストーリーテラーを選出します。
※第11回より「野性時代フロンティア文学賞」を「小説 野性時代 新人賞」に改称しました。
■原稿枚数:400字詰め原稿用紙換算200枚から400枚(長編1作品)。
■対象作品:広義のエンターテインメント小説。恋愛、ミステリ、冒険、青春、歴史、時代、ファンタジーなど、ジャンルは問いません(ノンフィクション・論文・詩歌・絵本は除く)。
■選考委員:冲方丁さん・辻村深月さん・森見登美彦さん(50音順)
★公式サイト:https://awards.kadobun.jp/yaseijidai/
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