『他人の期待には応えなくていい』鳥谷敬さんの自己肯定感を高めるメンタル本
ブレない心でプロ野球生活を生き抜いた鳥谷敬さんの著書『他人の期待には応えなくていい』がKADOKAWAより刊行されました。
自分らしさとは? 幸せとは? その答えがわかる“鳥谷流・人生訓”
プロ野球の阪神タイガース、千葉ロッテマリーンズで活躍し、18年にわたってプロの世界を生き抜いてきた鳥谷敬さん。一軍公式戦1939試合連続出場、13シーズン連続全試合出場はいずれも歴代2位の記録。通算2000安打以上を記録した選手が入会を許される「名球会」のメンバーにもなり、ショートストップとしては歴代1位となる667試合連続フルイニング出場も記録しました。
決して才能に恵まれたわけではない普通の選手がプロ野球で大きな成果を出せた理由は? なぜ現役時代、多くを語らず感情をあらわにしなかったのか?
本書では、18年間のプロ生活で培った自己肯定感を高める35のメソッドを、現役時代のエピソードを踏まえて紹介。
「カッコイイほうを選べ」「空気を読むな、自己主義で行こう!」などの格言が満載の本書で、強く・かっこよく・自分らしく生きる”鳥谷流“人生訓を学べば、自然と自己肯定感が高まり、生きる活力が湧き出てきます。
〈「常識」を疑い、「普通」を問い直す〉と題した本書の「はじめに」の一部を公開
「現役時代が恋しくなりませんか?」とか、「早くユニフォームを着て、現場復帰したいのではないですか?」と聞かれることも多い。しかし、わたしの答えは「ノー」だ。野球が恋しくなることも、現場復帰への渇望も微塵もない。
誤解をおそれずにいえば、わたしは〝野球が好きではない〟からだ。
スポーツでいえば、野球よりもサッカーのほうが好きだ。子どもの頃に『キャプテン翼』に夢中になって以来ずっとそうだったし、それはいまでも変わらない。
野球好きではないわたしが、どうしてずっと野球を続け、そしてプロの世界で活躍することができたのか?
答えは簡単だ。〝野球が得意〟だったからだ。
「好き」と「得意」はまったく違う。サッカーが好きだった少年ではあったが、実際のところは野球のほうが上手だった。
いくら好きではあっても、自分よりも上手な選手はたくさんいた。
一方、あまり好きではなくても、自分は人よりも優れていると感じていた。
わたしにとっては、前者がサッカーであり、後者が野球だった。こうしてわたしは、野球を選択した。得意なもので勝負したほうが成功する確率が高いからだ。
好きこそものの上手なれ――。
こんな言葉がある。辞書を引くと、「何事も、好きであってこそ上手になる。いまは未熟であっても、本当に好きならば上達する望みがある」と書いてある。
もちろん、それは真実だろう。実際に、そういったケースをわたし自身もたくさん見てきた。しかしその一方では、「あまり好きでなくても得意なものもある」のも事実だろう。そして、得意なもので勝負したほうが成功の確率が高まるのも事実なのだ。
(中略)
ひょっとしたら、「常識」を疑ったり、「普通」を問い直してみたりすることが、人生を豊かに生きていく大切な考え方なのかもしれない……。
振り返ってみると、わたし自身の半生も常に、根底にはそんな思いがあったような気がする。「常識」や「普通」を疑ったり、問い直してみたりすることで、厳しいプロ野球の世界で戦うことができたように思えるのだ。
人がしていないことにこそ価値が生まれる――。
18年にわたるプロ野球人生の根底には、常にその思いがあった。「人がしていないこと」をするためには、固定観念や既成概念は大きな支障となる。
「常識」を疑い、「普通」を問い直すことでこそ、人とは違う新たな価値観が生まれるのではないだろうか?
現役時代には見えなかったこと、気づかなかったことが、ユニフォームを脱いだことによって見えたり、気づいたりするようになった。
本書では、そんな気づきの数々や、わたしがずっと心がけてきたことを、あらためて整理してお伝えしたいと思う。それによって、あなたを取り巻くしがらみの数々から解放される手助けとなれば幸いである。本書を読み終えたとき、少しでも「前に進む勇気」を手にしてほしいと心から思う。
自己肯定感を高める、自分なりのメソッドを包み隠すことなくお話ししたい。
本書の構成
はじめに 「常識」を疑い、「普通」を問い直す
第1章 自分か、それとも他人か?
第2章 「他人の目」を利用して考える
第3章 成功とはなにか? 失敗とはなにか?
第4章 物事は常に逆算して考える
第5章 幸せな人生を歩むために
おわりに 新しい刺激が生まれると、新しい感覚が生まれる
著者プロフィール
著者の鳥谷敬(とりたに・たかし)さんは、1981年6月26日生まれ、東京都出身。聖望学園高校、早稲田大学を経て、2003年の自由獲得枠で阪神タイガースに入団。内野手。右投げ左打ち。ベストナイン選出6回、ゴールデングラブ賞選出5回。阪神時代は精神的支柱としてチームに貢献。選手会長、野手キャプテン、チームキャプテンも務めた。2020年、前年シーズンオフに阪神を退団し、千葉ロッテマリーンズ入り。2021年、遊撃手として史上最高齢となる39歳9カ月での開幕スタメン。
2021年10月31日、現役引退を表明。現在は野球解説者や野球評論家を務める。
他人の期待には応えなくていい 鳥谷 敬 (著) 自分らしさとは? 幸せとは? その答えがわかる“鳥谷流・人生訓” 「カッコイイほうを選べ」 プロ野球の阪神タイガース、千葉ロッテマリーンズで活躍した著者が現役時代のエピソードを踏まえて説く「人生訓」が詰まった一冊! |
◆『じぶんデトックス』自分を変えるにはまず、整理整頓!? | 本のページ
◆『12歳までの自己肯定感の育て方で、その後の人生が決まる』自己肯定感の土台づくりは小学生まで! | 本のページ
◆『マッキンゼーで学んだ最高に効率のいい働き方』仕事でバツグンの成果を出す!イライラ、不安、焦りを力に変える、最強のビジネス習慣25 | 本のページ
◆『巻込み力』ポイントはわずか3つだけ!話し下手でも簡単に実践できる「超一流の起業家」たちが駆使してきた“伝え方の法則”とは? | 本のページ