気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『「燃え尽きさん」の本』「何もかも、どうでもいい」「疲れがとれない」「頑張りたいけど、もう頑張れない」……深刻なうつ症状になる前に自分の心をケア・予防する方法を伝授

池井佑丞さん著『「燃え尽きさん」の本』

池井佑丞さん著『「燃え尽きさん」の本』

池井佑丞さん著『「燃え尽きさん」の本』がかんき出版より刊行されました。

 

気づいた段階できちんと対策をしていくことが大切

なにもかも、どうでもいいと感じる。
疲れがとれない。
エネルギーが尽きて、からっぽになった感じ。
頑張りたいけど、もう頑張れない。

…このような感覚が続いているのなら、それはもしかすると「燃え尽き症候群」かもしれません。

 
一般に燃え尽き症候群というと、仕事などを頑張ってきた人が、まるで火が消えてしまったかのように、仕事への意欲・関心をすっかり失ってしまう状態をイメージする人が多いと思います。

確かにそうした姿は典型的な「燃え尽き」ではありますが、それだけではありません。実は、燃え尽き症候群には、大きく次の3つのタイプがあります。

 
(1) ある目的に向かって人一倍の努力を重ねてきた人が、それを達成したあとで無気力や体調不良に見舞われてしまう「燃え尽き」さん

(2) 頑張りたいという火種そのものはあるが、環境や人間関係に悩んでうまく力を発揮できず、そのフラストレーションから心身に異常が現れる「燃え切らない」さん

(3) 第一希望の会社に就職したがあまり興味の持てない仕事を担当することになった、など、理想と現実のギャップに苦しみ、頑張る理由を見つけられない、なにを頑張っていいかわからない「燃えない」さん

 
最近では、職種や性別などにかかわらず、幅広い世代にこういった燃え尽き症候群の人が増えています。
要因として、社会が情報化してSNSで24時間つながってしまう時代になり、以前よりも対人ストレスが増えていることや、この数年のコロナ禍による働き方や生活の急激な変化で生まれたさまざまなストレスなどが挙げられます。

 
燃え尽き症候群は病気ではありませんが、「ちょっと疲れただけだろう」「少し休めば、また元に戻るさ」と見過ごしてしまうのもNGです。
なぜなら、燃え尽き症候群がきっかけで、うつ病などのメンタル疾患を発症することも珍しくないからです。
大事なのは「燃え尽きなのかも?」と気づいた段階で、きちんと対策をしていくことです。

 
本書では、医師×プロ格闘家で自身も燃え尽き症候群を経験した著者が、深刻なうつ症状になる前に、体がおくるサイン「バーンアウト状態」を自分で理解し、自分の心をケアする方法(また予防策)を解説します。

 

燃え尽きそうな人・燃え尽きてしまった人・サポートしたい人へ

冒頭の第1章では、「燃え尽き」とはどういう状態なのか、火が燃えるために必要な「火種」「薪」「環境」という3つの要素を使ってわかりやすく説明をしています。

また、職業や年齢、本人の性格などにかかわらず、誰もが燃え尽きやすくなっている現代の社会背景についても考察します。

 
第2章では、実際に燃え尽きそうな人・燃え尽きてしまった人に最初に取り組んでほしいケアについて解説しています。今まさに燃え尽きているという人は、第2章までを読んで実践して、残りは心身が元気になってから読み進めてください。

 
第3章では、自分の中の「火種」をしっかりと見つめ直す作業と、その火種をどう大きくしていくか、という「薪」のくべ方を紹介します。第4章では、その人を取り巻く「環境」の整え方について解説しています。

 
また燃え尽き症候群が増えている今、燃え尽きている当事者をどうサポートしてあげればいいのかと悩んでいる周囲の人も少なくないと思われます。

そこで第5章では、職場や家庭などで身近な人の燃え尽きに気づき、支援をする方法について述べています。第6章では、燃え尽きが起きやすい組織の問題点と改善策などを取り上げます。

 

本書の構成

第1章 「燃え尽き」は誰にでも起こる現象
燃え尽き症候群には、大きく3つのタイプがある
1激しく燃えて火が尽きてしまう「燃えすぎ」さん
2火種はあるのに燃えずにくすぶる「燃え切らない」さん
3火種がなく、燃えることができない「燃えない」さん
〝燃え尽き?が起きやすい現代社会。誰がなってもおかしくない
医師である私も、これまでに2回、燃え尽きました

第2章 燃え尽きてしまったときは、 まず「燃える土台」を整える
「ちゃんと休める」ことも、才能のひとつ
ステップ1 安全生活「よく寝て・よく起きる」
ステップ2 日常生活「ふつうの生活をふつうにできる」
ステップ3 社会生活「よく働き・よく遊ぶ」
ステップ4 健全生活「未来のために頑張れる」

第3章 再び燃えるためには 「火種」と「薪」が必要
上手に燃えるためには、「正しい理由」が必要
目指す目標は、「自分らしい社会人」
「薪」のくべ方をマスターしよう!
「やらならいこと」を決めて、エネルギーのムダ使いを防止
二酸化炭素を消すフィルター(ストレスマネジメント)を強化する

第4章 上手に燃え続けるための「環境」の整え方
あなたを取り巻く環境どのようによくするか
自分を守ってくれる 「 5人のセコンド」をもっておく
人間関係のストレスを救う「孤独力」も必要
「環境」に明らかな問題があるときは適切な窓口に働きかけを

第5章 身近な人が「燃え尽きさん」かも? と思ったら
燃え尽き(うつ状態)を見分ける2つの質問
燃え尽きさん(うつ状態)にかけたい5つの言葉
燃え尽きさん(うつ状態)にかけてはいけない5つの言葉
職場では、有給の取得をすすめる。業務量や負荷の見直しなども有効
家庭では、本人の話をよく聞き、生活リズムのサポートを

第6章 燃え尽きが起きやすい組織への処方箋
対策1 長時間労働(過重労働)対策
・長時間労働者に対する面談やケアは必須
対策2 ハラスメント対策
・部下を燃え尽きさせない上司の言動とは
・パワハラにならない叱り方・指導のポイント
対策3 やりがい・モチベーション対策
・ 組織としての“種火”を明確に示せているか
・ビジョンと、評価制度と、心理的安全性
対策4 休職・復職支援対策
・段階を踏んで、燃えられるようになるのを支援

 

著者プロフィール

著者プの池井佑丞(いけい・ゆうすけ)さんは、戦う産業医。2008年、医師免許取得。内科、訪問診療に従事する傍らプロ格闘家として活動し、医師・プロキックボクサー・トレーナーの3つの立場から「健康」を見つめる。

自己の目指すべきものは「病気を治す医療」ではなく、「病気にさせない医療」であると悟り、産業医の道へ進む。労働者の健康管理・企業の健康経 営の経験を積み、大手企業の統括産業医のほか複数社の産業医を歴任し、現在 約1万人の健康を守る。

2017年、「日本の不健康者をゼロにしたい」という思いのもと、これまで蓄積したノウハウをサービス化し、「全ての企業に健康を提供する」ため株 式会社リバランス(https://www.re-balance.co.jp/company/)を設立。

 

「燃え尽きさん」の本
池井 佑丞 (著)

やる気が出ない・頑張りたくても頑張れない・会社に行きたくない・イライラが募る
それ、バーンアウト(燃え尽き症候群)かもです。

近年、 20~50代まで職種や性別問わず急増する 「燃え尽き症候群」。
燃え尽き症候群は病気ではありませんが、安心してはいけません。
「ちょっと疲れただけだろう」「少し休めば、また元に戻るさ」と見過ごしてしまうのもNGです。

なぜなら、燃え尽き症候群がきっかけで、 うつ病などのメンタル疾患を発症する ことも珍しくないからです。

大事なのは 「燃え尽きなのかも?」 と気づいた段階できちんと対策すること。
燃え尽き症候群には、ちゃんと治す方法があります。

本書は、医師×プロ格闘家の著者 が、深刻なうつ症状になる前に、体がおくるサイン「バーンアウト状態」を自分で理解し、自分の心をケアする方法(また予防策)を解説します。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です