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『「親しい関係からなぜか離れたい」がなくなる本』愛着障害かもしれないあなたへ――読むセラピー

イルセ・サンさん著『「親しい関係からなぜか離れたい」がなくなる本 喪失や悲しみから心を守る「自己防衛の戦略」の功罪』(訳:枇谷玲子さん)

イルセ・サンさん著『「親しい関係からなぜか離れたい」がなくなる本 喪失や悲しみから心を守る「自己防衛の戦略」の功罪』(訳:枇谷玲子さん)

イルセ・サンさん著『「親しい関係からなぜか離れたい」がなくなる本 喪失や悲しみから心を守る「自己防衛の戦略」の功罪』(訳:枇谷玲子さん)がディスカヴァー・トゥエンティワンより刊行されました。

 

「愛着障害」かもしれない、繊細な人のための原因と対策

人間関係において、こんな経験はありませんか?

・いつも冷淡な相手を選んでしまう
・手の届かない人ばかり好きになる
・完璧な相手を待ち続ける
・恋人がいる相手を好きになる
・相手の欠点にばかりに目が向く
・子どもをかわいいと思えない

 
心の奥底では愛情に満ちた関係を築きたいのに、無意識に相手から遠ざかるような言動をとる人たちがいます。
関係が壊れて相手を失ったり、自分が傷つくことを恐れたりするあまり、最初から関係が深まらないようにしてしまうのです。

 
気付かないうちに他者との距離を置いてしまうのはなぜなのか、そして、そこから抜け出すための方法をデンマークの人気心理療法士イルセ・サンさんが解説します。

 

自己防衛の戦略

著者は、最初から関係が深まらないようにしてしまうことを「自己防衛の戦略」と呼びます。
幼い頃に、親から十分に愛情を受けなかったことが原因で自己防衛の戦略は生まれます。
それは、自分の感情や他者との関係から距離を置き、自分が傷つかないようにするためです。

 
大人になって心が強くなり、もう自己防衛は不要になっているのに自動的に戦略が作動し、他者と離れようとしてしまうのです。

 
本書では、自己防衛の戦略について、豊富な事例とともに丁寧に解説していきます。
人間関係に悩む人にとって、心が軽くなる一冊になるはずです。

 

ベストセラー著者の第2弾書籍を新書化

本書は、『心がつながるのが怖い 愛と自己防衛』を新書判にしたものです。

 
著者のイルセ・サンさんは『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』『思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方』などのベストセラーを著作に持つ、デンマークの心理療法士です。

どの書籍も、読むだけで心が癒される「読むセラピー」として定評があります。

 

本書「はじめに」より(一部抜粋)

私は牧師として、また後に心理セラピストとして活動するなかで、人間関係でつらい体験をしてきた人、もしくは愛情溢れる人間関係を築けたことが一度もない人と、対話してきました。
愛と自己防衛について講演も行ってきたのですが、そこで人間関係を築く際、また今ある関係を続ける際、どのような心の機制が働いているのかを知りたい、という声が多く上がりました。

 
この本には、私たちがどのようにして自己防衛の戦略をとるようになるのか、それらの戦略が良好で親密な人間関係を築く妨げになるのはどんなときか、どのようにしたら不適切な戦略をとらずにすむのかが書かれています。
無用な鎧を脱いだありのままの姿で、今この瞬間に意識を向けることで、深く有意義な人間関係を築けると気づいたとき、私の胸は熱くなりました。

 
私自身が読んだ文献は、すべて専門書でした。一方、この本はあらゆる方々に理解していただけるよう、平易な言葉で書いたつもりです。しかし有名な心理学の理論や、長年のセラピーで実証済みの確かな情報に基づいていることに変わりありません。

(中略)

この本を読んだ皆さんには、まず自分自身の自己防衛の戦略に目を向けるようになっていただけたらと思います。そして、それらの戦略のうちのいくつかをやめる選択をすることで、人生が豊かになるかどうか、考えてみてほしいのです。
皆さんが自分自身との距離、また他者との距離、そして自らの人生との距離を縮めることを願っています。そうすることで、自分は今生きているのだとより強く実感し、人生を楽しめるようになることでしょう。

 

本書の構成

はじめに

プロローグ

第1章 自己防衛の戦略とはどのようなものか

第2章 自己防衛の戦略を無意識にとるとき、問題が起こる

第3章 喪失の悲しみを恐れて愛に満ちた関係を避ける人たち

第4章 愛情に満ちた人生への扉を閉ざしてしまう不幸なパターン

第5章 親を理想化することの危険

第6章 感情を完全に意識する

第7章 不適切な自己防衛の戦略をとり除く

第8章 本来の自分に戻る

参考文献

謝辞

 

著者プロフィール

 
■著者:イルセ・サン(Ilse Sand)さん

心理療法士。デンマークのオーフス大学で神学を学び、C・G・ユングとキルケゴールに関する修士論文を執筆。また、いくつかの心理療法的アプローチの訓練を受けており、デンマークの心理療法協会の会員でもある。数年間、デンマーク国教会の教区司祭を務め、現在はスーパーバイザー、トレーナー、講演者、セラピストとして活動している。

主な著書に、『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』『思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方』(すべてディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

 
■訳者:枇谷玲子(ひだに・れいこ)さん

1980年生まれ。富山県出身。2003年、デンマーク教育大学児童文学センターに留学(学位未取得)。2005年、大阪外国語大学卒業。北欧の書籍の翻訳紹介に注力している。

主な訳書に『キュッパのはくぶつかん』(作:オーシル・カンスタ・ヨンセンさん/福音館書店)、『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』 (著:イルセ・サンさん/ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』(著:サッサ・ブーレグレーンさん/岩崎書店)などがある。

 

「親しい関係からなぜか離れたい」がなくなる本 喪失や悲しみから心を守る「自己防衛の戦略」の功罪(心理療法士イルセ・サンのセラピー・シリーズ) (ディスカヴァー携書)
イルセ・サン (著), 枇谷 玲子 (翻訳)

「愛着障害」かもしれない、繊細な人のための原因と対策

ベストセラー『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』のイルセ・サンによる『心がつながるのが怖い 愛と自己防衛』がついに携書化!

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そして、そこから抜け出すための方法をデンマークの人気心理療法士イルセ・サンが解説。

 


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