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『「やりたいこと」が見つかる思考のヒント』作家兼個人投資家が語る“脱・前向き”の幸福論!「やりたいこと」は見つけるものではなく、見つかるもの

牛堂登紀雄さん著『「やりたいこと」が見つかる思考のヒント』(学研プラス)

牛堂登紀雄さん著『「やりたいこと」が見つかる思考のヒント』(学研プラス)

午堂登紀雄さん著『「やりたいこと」が見つかる思考のヒント』が、学研プラスより刊行されました。

 

これまで当然だと思っていた考え方を「やめてみる」

コロナ禍の社会で就活も転職も、バイトさえもままならず、学業を断念したり、夢をあきらめざるを得ない若者が増えています。

あれこれ考えた結果、自身の将来をどう考えていけばいいかわからなくなってしまった――。
そんな不安と失望を抱く人たちに、おススメなのが本書です。

「努力は裏切らない」的な成長サイクルがままならなくなった今、いかにして納得した人生を生きるか。その考え方のヒントを提案していきます。

 
たとえば冒頭に、こんな提案があります。

「『やりたいことがないのは悪いこと』という考えをやめてみる」
「やりたいことがないのは不幸」と言う人がいますが、本当にそうでしょうか。

たとえやりがいがなかったとしても、それがたまたま与えられた仕事だったとしても、しっかりと責務を全うすることで周囲から信頼されます。

そして、そこに自分の居場所があると感じられれば充足感を得ることができます。それが不幸な生き方であるはずがありません。
これまで当然だと思っていた考え方を「やめてみる」。これこそが本書のテーマなのです。

 
本書で紹介している27のヒントは、一世代、二世代前の人々から見れば“当たり前”のことに見えるのでしょう。けれどもこの“当たり前”のどれもが、これからの時代を生きる若者には人生の基本となる思考です。

もしかしたら、人生に目標を見つけて毎日を頑張っている人は、これらの思考に“脱・前向き”な印象を持つかもしれません。しかし、「自身の足元を見つめて、焦らずに期が熟すのを待つ」という、地に足のついた思考を身につけてこそ、これからの時代を迷わずに歩くことができるのではないでしょうか。

 

著者の経験をふまえたリアルな提言に納得

著者・牛堂登紀雄さんは、今でこそニューリッチの旗手とも言われる存在ですが、これまではひたすら川に流されるかのような人生でした。

 
やりたいことを探し続け、とりあえず生きるために職業を点々とし、その中で会計士の勉強をし、コンビニでマーケティングを学び、さらにはコンサル業界に転職し、現在は作家兼個人投資家として活動しています。

その折々で生きるためのスキルを身につけて、気がつけば今、ストレスフリーで自由な人生を手に入れています。

 
そうした著者のリアルな経験から生まれた本書は、自分の道を見失いそうな人たちはもちろん、その家族や友人、会社の同僚など、悩める当事者にどう声をかけていいかわからないたちにとっても心に刺さる提言となるはずです。

 

本書の構成

第1章 自分を知る

第2章 自分を活かす道を知る

第3章 固定観念から抜け出す

牛堂登紀雄さん著『「やりたいこと」が見つかる思考のヒント』(学研プラス)

牛堂登紀雄さん著『「やりたいこと」が見つかる思考のヒント』(学研プラス)

 

著者プロフィール

著者の午堂登紀雄(ごどう・ときお)さんは、1971年生まれ。岡山県出身。米国公認会計士、経営者。

中央大学経済学部卒業後、会計事務所、コンビ二エンスストアチェーンを経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。IT・情報通信・流通業などの経営戦略立案および企業変革プロジェクトに従事。

本業のかたわら不動産投資を開始、独立後に株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズ、株式会社エデュビジョンを設立し、不動産投資コンサルティング事業、ビジネスマッチング事業、教育事業などを手掛ける。現在は起業家、個人投資家、ビジネス書作家、講演家として活動している。

 

「やりたいこと」が見つかる思考のヒント
午堂登紀雄 (著)

■■■「やりたいこと」は見つけるものではなく、見つかるもの――。転職に転職を重ね、人生に流され続けた作家兼個人投資家が語る“脱・前向き”の幸福論! ■■■

○やりたいことは探しても見つからない。だから、あえて探さなくても大丈夫。
やりたいことを探さなくてもいい「三つの理由」があります。
一つ目の理由は、「探しても見つからないケースがほとんど」。
二つ目の理由は、「やりたいことを探すと足元がおろそかになる」。
三つ目の理由は、「〝やりたいことをやらなければ?という強迫観念が焦りを生み、視野を狭め、自分を追い詰めることがある」。
やはり、自然な感情の発露で 「これをやりたいな」と思えるようになるまで、“機が熟す”のを待つことなのです。

○自分の役割と責任を全うする
私が自分の経験を通じてわかったことは、やりたいことを探すことよりも、自分が没頭できれば、それはやりがいにつながるということです。没頭するには「自分が楽しめる(集中できる)よう物事に関わる」ことが鍵となります。
その関わり方とは、与えられた環境の中で自分の役割と責任を全うする姿勢です。

○「何を選ぶか」より「どう向き合っていくか」
やりたいことがわからない人に必要なのは、「何を選ぶか」よりも「どう向き合っていくか」ではないでしょうか。
たとえば「上司の期待に応えたい」でもいいし、「自分が納得するクオリティにしたい」でもいいし、「とにかく何かの領域で一番になる」でもいい。やりたいかどうかという問題はいったん脇に置いて、対象への自分の向き合い方にフォーカスするのです。

○流れに逆らうか、流れに身を任せるか
人生とは大きな川の流れのようなものであり、どの川を選んでも、あるいは別の川に乗り換えたとしても、最終的に行き着くところは同じということです。
この世に生まれ落ちてしまえば自動的に時間は流れ、どんなに立派な偉業を成し遂げたとしても、平凡な生活だったとしても、誰もが皆、同じように年を取っていき、最終的には大海に流れ着き、そこにプカプカ浮いているだけ。
どの川を選んでも、自分なりに一生懸命やっていれば、海に出たあと、つまり老後に自分の人生を振り返ったとき、それなりに納得できるはず。

――見つけたことをやめたとき、「やりたいこと」は、そこにある。
読むだけで、気持ちがふっとラクになる!

 


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