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『みんなの双極症』躁状態とうつ状態を繰り返す精神疾患「双極症(双極性障害)」との付き合い方

南中さくらさん著『みんなの双極症 日常の悩みから最新知識まで』

南中さくらさん著『みんなの双極症 日常の悩みから最新知識まで』

南中さくらさん著『みんなの双極症 日常の悩みから最新知識まで』が、合同出版より刊行されました。

 

人には話しにくい79の質問に答えました!

双極症は、気分が落ち込み、意欲がなくなり、悲観的な考えになる「抑うつエピソード」と、気分が高揚し、活動的になり、誇大的な考えになる「躁病(軽躁病)エピソード」といった「気分エピソード」を繰り返す病気です。

 
「うつ病」に比べて、まだまだ世間に認知されていない病気ですから、双極症と診断された患者さんやご家族は、戸惑い、どう対処していったらよいのか迷われることでしょう。

 
この本では「主治医には聞きにくいこと」をテーマに双極症患者さんからの一問一答を一冊の本にしています。今までにも双極症の本は多数出版されていますが、患者の困りごとや悩みごとに具体的に助言するものは少なく、今回、著者が、医師として、経験者としての経験を活かし、双極症についてわかっていることを纏めています。

 
◆完璧主義がつらいがやめられない–改善のヒントとは?

◆躁状態でのトラブルを主治医にどう伝えたらいい?

◆意欲がまったくない状態でも、無理して働くべき?

◆精神疾患のある異性とのつきあいは控えるべき?

 
★冒頭の数ページが試し読みできます:https://tameshiyo.me/9784772614764

 

本書の構成

第1章【基礎知識】双極症について知っておきたいこと

第2章【双極症って何?】医学的知識を知ろう

第3章【症状について】よくあるものから個人差が大きいものまで

第4章【治療について】服薬から生活指導まで

第5章【医師について】患者と医師のコミュニケーション

第6章【人間関係について】家族・友人・恋人とのつきあい方

第7章【仕事・社会的活動について】休みたい、働きたいとき

第8章【恋愛・結婚・妊娠・子育てについて】自分もパートナーも大切にする方法

第9章【社会的逸脱行為などについて】他人には打ち明けにくい悩み

 

著者プロフィール

著者の南中さくら(みなみなか・さくら)さんは、精神科医。さくらこころのクリニック院長。

三重大学医学部卒業。初期研修で挫折、休職を経験し、再起不能だと悩んだ過去あり。その後も苦悩しながらの医者人生。今は弱さを抱えつつも、自分のできることをやっていこうと前を向いている。自身の、医師として、患者としての経験を元に、Twitterでラクに生きるヒントを発信中。

★Twitter:https://twitter.com/sakura_tnh

 

みんなの双極症: 日常の悩みから最新知識まで
南中 さくら (著), 高林咲良 (イラスト)

双極症は、気分が落ち込み、意欲がなくなり、悲観的な考えになる「抑うつエピソード」と、気分が高揚し、活動的になり、誇大的な考えになる「躁病(軽躁病)エピソード」を繰り返す病気です。
「うつ病」に比べて、まだまだ世間に認知されていない病気ですから、双極症と診断された患者さんやご家族は、戸惑い、どう対処していったらよいのか迷われることでしょう。
私はブログ上で、「主治医には聞きにくいこと」をテーマに双極症患者さんからの質問に答えてきたのですが、その一問一答を今回、一冊の本にまとめることになりました。今までにも双極症の本は多数出版されていますが、患者の困りごとや悩みごとに具体的に助言するものは少なかったように思います。
科学的根拠のある話から、私の治療者として、経験者としての経験からの回答となっている部分もあります。質問への回答に「うんうん」と頷いてもらえることもあれば、「ちょっと違う気がする」と感じられることもあると思いますが、迷いや戸惑いの中にある読者のみなさん病気への理解を深めることや、再発予防のための生活習慣を見直すことに役立てていただけると幸いです。それらに加えて、この本をきっかけに、ご自身の困りごとについて、主治医、家族、支援者などとコミュニケーションしてもらえることも期待しています。

私のクリニックのテーマは、「学ぶ、行動する、つながる」です。双極症について正しい知識を得て、それをもとに行動して症状をコントロールしていきましょう。また、孤立感は双極症と付き合う上でマイナスに響きますから、何らかの形で同じ病に悩む人とつながり、力を得たり、経験知を分かち合ってほしいと願っています。

 
【関連】
みんなの双極症 〔試し読み〕

 


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