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『僕たちはみんなで会社を経営することにした。』奇跡の経営モデル! 7年で売上7倍、純利益4倍の急成長ベンチャー企業が経営改革のすべてを明かす!

久本和明さん著『僕たちはみんなで会社を経営することにした。』

久本和明さん著『僕たちはみんなで会社を経営することにした。』

「経営者の役割を分解して委ねると、約180人の仲間たちが指示命令なしで仕事に臨み、上下関係なく対話ですべてを解決する組織へと成長した」

久本和明さん著『僕たちはみんなで会社を経営することにした。』がクロスメディア・パブリッシングより刊行されました。
本書はアパレルEC企業の株式会社ワンピースの代表取締役の著者が「主体的に取り組むメンバーたちによる、自走するチームが集まった会社」として、7年間で売上7倍、純利益4倍を達成するにいたった経緯や考え方をまとめたものです。

 

物質的な豊かさではなく、精神的な豊かさや、地球と共存する豊かさを追求する時代だからこそ

この10年、経済成長は鈍化しています。成長企業は限られており、業界ごとにみれば衰退している業界も少なくありません。

 
物質的な豊かさを求めて欲求を満たすだけの時代は終わりを迎えるとともに、「成長」に対する見方も変わりつつあります。

 
これからはますます目に見えない精神的な豊かさを求める時代になっていくと言われています。つまり、企業が「成長」だけを目指す、従来の在り方を見直す必要があるのです。

 
そこで、経営者にとってみればこれからの時代、どのような潮流の中でも持続可能な企業として、柔軟に生き抜いていく在り方が求められています。それはこの激動の時代を生き抜く企業に求められる在り方ともマッチするはずです。

 
こうした中、株式会社ワンピースの組織は、どのような時代やトレンドに対しても柔軟にカスタマイズできる状態にあります。しかも約180人のメンバーが指示命令なしで仕事に没頭し、上下関係のない環境の中で、「すべてを対話で解決する」スタイルを実現しているのです。

 

「フロー理論と長老型マネジメント」

無条件の受容・信頼関係と無我夢中の状態が最高のパフォーマンスを生み出す。

 
自分のやりたいことができる=内発的動機にもとづいて行動できる「無我夢中の状態」が、人が最も輝く状態です。

 
この「フロー」という自然エネルギーは、持続可能なエネルギーです。経営者は会社のメンバーがフローを感じられる場をつくる必要があります。

 
ともに働くメンバーが「無条件で信頼しあっている関係」を築けるかで、そこにいる人々が「フロー」にはいることができるようになります。

 
株式会社ワンピースのフラットな組織は、各チームを信頼し、役割を思い切って委譲することで、大きなパワーを発揮しています。

 

「民主主義と日本文化」

十七条の憲法と冠位十二階で和をつくる。

 
内発的動機で行動する個人のフロー状態だけでは組織が暴走してしまいます。

 
そこで「個人にとっても、組織にとってもよい。」という調和を目指して民主主義を導入することで、集団のフロー状態に進化します。

会社という組織も独裁主義から民主主義に移行していくべき

会社という組織も独裁主義から民主主義に移行していくべき

 

「ファシリテーションとチームビルディング」

誰かの負の感情こそ宝の山。すべては『対話』でしか解決しない。

 
民主主義を実現するためにはバランサーとなるファシリテーターが必要です。

 
ファシリテーターが軸となって、チームビルディング理論の「4つの成長ステージ」を駆け上がることで、「阿吽の呼吸」で最高のパフォーマンスを発揮できる組織に進化していきます。

らせんを繰り返せば繰り返すほどチームの一体感がつくられる

らせんを繰り返せば繰り返すほどチームの一体感がつくられる

 

「ティール組織」

経営者が持っている役割を分解して、痛みさえも委譲する。

 
一般的には経営者が「自由(意思決定権)」「権限」「責任」「報酬」を大きな比重で持っています。

 
そこで、本書ではフラットな組織を作るために、経営者が持つ「自由」と共に「権限」もメンバーに委譲して、「責任」だけではなく「報酬」もメンバーに委譲することを提案します。

 

「アメーバ経営とオープン性」

持続可能性とは、変化ができるということ。オープン性こそが最上のガバナンスである。

 
一つひとつのチームを会社に見立てる「社内間取引」を導入することで、すべての部署が「主体的に経営」できるようになります。

 
さらにすべての情報をオープンにすることで、必要だと感じる人たちが必要なタイミングで自由に取り組み、持続し続ける、自律自走型の組織が実現されます。

 

「ぐるり=コモンズと無条件の信頼の世界」

人々の毎日に、幸せや歓びや感動の溢れる世界をつくる。

 
お金の起源を紐解けば 、「無限の経済成長を志向する世界」とは「信頼関係が生まれにくい世界」であることがわかります。

 
著者は、100年後の未来まで子供たちに残せるような社会をつくるために、すべてを「みんなのもの化」するコモンズを提案しています。

所有の概念が崩壊し、すべてがみんなのもの化していて、無料でアクセスできるものやことが多い世界を目指す

所有の概念が崩壊し、すべてがみんなのもの化していて、無料でアクセスできるものやことが多い世界を目指す

 

編集者からのひとこと

経営者、マネジメント層の方々、あるいはリーダーシップを持つビジネスパーソンを中心にたくさんの人に読んで欲しい本ができあがりました。 この本の編集に携われたことに感謝しながら、久本氏の思考のエッセンスが世の中に広まって、少しでもより良い社会に近づくことを心から願っています。

 

本書の構成

はじめに

第1章 社員一人ひとりが自立・自走して幸せに活動できる組織

第2章 次世代組織へ向けたOS変更のための7つの基本法則

第3章 ワンピースができるまで ?遊び尽くした子供時代?

第4章 ワンピース式経営 実践編 ?むすびをつくる方法?

第5章 コロンブスの卵!! 脱成長で持続可能。幸福な社会をつくる方法

巻末特典 ~先人の知恵 参考書籍リスト~

 

著者プロフィール

著者の久本和明(ひさもと・かずあき)さんは、1984年生まれ。兵庫県出身。株式会社ワンピース代表取締役。非営利団体「ぐるり」創設者。

明治大学在学中にベンチャー企業にてインターンを経験。大学を中退して独立後、2007年、23歳の時に株式会社ワンピースを創業。
「人々の毎日に、幸せや歓びや感動の溢れる世界をつくる。」というコンセプトのもと、経営者も従業員も、分け隔てなくみんなが幸せに働ける組織の在り方を追求。ティール組織、アメーバ経営、フロー理論、老子、日本文化、チームビルディング、ファシリテーション、コンセプトデザイン理論などを研究、実践。
7年間の挑戦を経て、指示・命令・管理・評価がないにもかかわらず、社員が自分で考え、決め、行動するワンピース流の経営手法を確立。
また、社会全体の幸せを目指したプロジェクトも複数運営している。

 

僕たちはみんなで会社を経営することにした。
久本 和明 (著)

ティール組織、アメーバ経営と情報のオープン化、フロー理論と長老型マネジメント、日本文化と民主主義、ファシリテーションとチームビルディング…
全部やったら、約200人のメンバーが上下関係・指示命令なしで、自律自走しながら利益も出せる組織ができあがった!

様々なビジネス理論を統合して昇華した、稀有であたらしい次世代型経営の提案。

兵庫県のアパレルECベンチャー企業 株式会社ワンピース。
そこでは約200人ものメンバーたちが指示命令なしで仕事に臨み、上下関係なく対話ですべてを解決する。
多種多様な人材が常に混ざりあい、一人ひとりが採算を考え、化学反応を起こしながら近づいては離れ、あるべき姿を有機的に模索・体現しながら、絶え間なく進化していく。

持続性と可能性に満ち溢れる企業が出した、100年後の子供たちにバトンを渡すための、一つの答え。
すべては「人々の毎日に、幸せや歓びや感動の溢れる世界をつくる」ために。

 


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