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『精神科医がすすめる 疲れにくい生き方』疲れと上手に向き合う方法とは? 禅僧の精神科医が教える「疲れの取り扱い説明書」

川野泰周さん著『精神科医がすすめる 疲れにくい生き方』

川野泰周さん著『精神科医がすすめる 疲れにくい生き方』

現役精神科医で禅僧の川野泰周さん著『精神科医がすすめる 疲れにくい生き方』が、クロスメディア・パブリッシングより刊行されました。

 

疲労は撃退するものではない!どう向き合うかが大切

日々、おびただしい量の情報が飛び交う現代社会に暮らす私たちにとって、疲れと無縁でいることは、もはや不可能です。

 
「この疲労感、どうすれば無くせるのだろう・・・」
「あの人は、なぜ疲れないの?」

 
このように「疲れ」とは「ネガティブなもの」と認識されがちです。
しかし、「疲れ」というものは、「痛み」や「発熱」と並ぶ、身体のアラームで、実は貴重なSOSのサインです。

 
本書は、「疲れ」を感じることそのものは決して悪いことではなく、「疲れ」とどう優しく向き合えるか、という観点から、心身の疲れの適切な対処法を教えます。

 
慢性的な疲労を感じている人は6割強で、「身体的な疲労・疲れが多い」は3割弱、「精神的な疲労・疲れが多い」は約25%という結果(2021年2月マイボイスコム株式会社による調査 https://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=27107)からもわかるように、疲れに悩んでいる方は決して少なくありません。

 
しかし、多くの方がその正しい解消法を知らずにいます。

著者によると

◎ノルマに追われてプレッシャーを感じている
◎職場の人間関係でトラブルを抱えている
◎家庭に問題があって悩んでいる

このような原因で疲れている場合、ただ身体を休ませるだけでは完全な回復は見込めません。

 
そこで必要なのが心理的な要因を理解することです。
本書では、わかりやすく丁寧な説明で、心の疲れのメカニズムについて知ることができます。

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認知のゆがみ10パターン

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現代人ならではの「脳の疲れ」に対する処方箋

心の疲れに加え、本書が取り扱う重要なキーワードが「脳の疲れ」です。

 
近年、テレワークが普及し、仕事とプライベートの線引きがしにくいことで、多くの人が脳のスイッチが常に「オン」の状態になっています。

脳のスイッチが「オフ」にならないと自律神経が乱れ、胃の不調、頭痛、不眠など身体の問題として現れてきます。

 
本書では気負わずにできる簡単な対処法ばかりです。気楽にすぐに取り入れることができます。

 

禅僧で精神科医だから伝えられる、疲労回復のための新メソッド

著者の川野泰周さんは20代から精神科医としてストレスの多い環境で働き続けていました。

40代になった今、クリニックで精神科医として診療を続けていますが、「疲れにくい生き方」ができるようになったといいます。

 
それは鎌倉の建長寺で禅の修行をし、自身の心と深く向き合うことで、禅の精神にもとづく丁寧な生き方ができるようになったからでした。

修行生活で得た禅の考え方が精神科の患者さんたちの助けになると確信し、禅僧でありながら精神科医という選択をしました。

 
この異例の肩書の著者による、心の負担を軽くするメソッドのすべてが一冊になりました。

 

本書の構成

はじめに

第1章 疲れには3種類ある

第2章 疲れの処方箋

第3章 次世代型の疲れとは

第4章 自己肯定感を高める

第5章 疲れにくい1日の実践

おわりに

 

著者プロフィール

著者の川野泰周(かわの・たいしゅう)さんは、1980年生まれ。横浜市出身。精神科医・心療内科医/臨済宗建長寺派林香寺住職。精神保健指定医・日本精神神経学会認定精神科専門医・日本医師会認定産業医。

2005年慶応義塾大学医学部医学科卒業。臨床研修修了後、慶應義塾大学病院精神神経科、国立病院機構久里浜医療センターなどで精神科医として診療に従事。2011年より建長寺専門道場にて3年半にわたる禅修行。2014年末より横浜にある臨済宗建長寺派林香住職となる。

現在、寺務の傍ら都内及び横浜市内のクリニック等で精神科診療にあたっている。うつ病・不安障害・PTSD・睡眠障害・依存症などに対し、薬物療法や従来の精神療法と並び、禅やマインドフルネスの実践による心理療法を積極的に導入している。またビジネスパーソン、医療従事者、学校教員、子育て世代、シニア世代などを対象に幅広く講演活動を行っている。著書、監修書多数。

 

精神科医がすすめる 疲れにくい生き方
川野 泰周 (著)

気づく力を高め、身体疲労、精神疲労、脳疲労とうまくつき合う
精神科医で禅僧の著者がおくる「疲れの取り扱い説明書」

日々、おびただしい量の情報が飛び交う現代社会に暮らしている私たちにとって、疲れと無縁でいることはもはや不可能といえるかもしれません。だからこそ、疲れと上手に付き合って身心をコンディショニングすることはとても大切です。

たとえば、
●ノルマに追われてプレッシャーを感じている
●職場の人間関係でトラブルを抱えている
●夫婦関係、子育てに悩んでいる
●将来が不安だ
このような悩みがもとになっている疲れの場合、身体を休ませただけでは回復が難しいものです。なぜなら、私たちが抱える疲れの原因の大部分が心理的要因だからです。
一方で、悩みがないのに疲れている場合もあるでしょう。休日でも時折仕事のことを考えたり、音楽を聴きながらメールを打ったり、チャットをしながらごはんを食べたり……様々なシーンで、私たちはマルチタスクの状態を経験しています。マルチタスクによる疲れも現代人は避けて通れない疲れです。
こうした「疲れの原因」と「疲れの解消法」のミスマッチを防ぐために、「身体疲労」「精神疲労」「脳疲労」と分類し、精神医学的アプローチやマインドフルネス的アプローチにより心の疲れのメカニズムを知り、その適切な対処法をお伝えしていくのが本書です。

この新しい時代を生きるすべての人が、自分の状態を丁寧に把握し、そしてストレスや疲れとの向き合い方を知るために、ぜひ、本書を覗いてみてください。

 


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