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『もし、部下が適応障害になったら』部下と会社を守るために、知っておくべき知識とスキル

森下克也さん著『もし、部下が適応障害になったら 部下と会社を守る方法』(CCCメディアハウス)

森下克也さん著『もし、部下が適応障害になったら 部下と会社を守る方法』(CCCメディアハウス)

森下克也さん著『もし、部下が適応障害になったら 部下と会社を守る方法』が、CCCメディアハウスより刊行されました。

 

年々増えている適応障害の原因は、職場での何かしらの出来事です!

年々増えている適応障害の原因は、外部環境のストレスです。つまり、職場での何かしらの出来事が原因になっているのです。

 
部下が適応障害になったとき……

◎どうしていいかわからず、結局何もしない
◎「根性」「気のゆるみ」など、精神論に置き換える
◎「この程度でおかしくなるはずがない!」と、自分の価値観で判断
◎「俺に任せて!」と親身になりすぎる

…といった、つい取りがちなまずい対応は、部下を悪化させるだけです。

 
大切なのは、正しい知識を身につけて、組織的に動くことです。
本書は、部下と会社を守るために、知っておくべき知識とスキルをまとめた一冊です。

 
<本書「はじめに」より>

適応障害とは、外部環境にストレスとなる原因があって、それに長期間さらされることによって起こる、心と身体の病気です。「職場のうつ」と呼ばれることもありますが、それも本質は適応障害です。
上司のハラスメントによって心と身体が傷つき、病院にかかってはみたものの、単に薬を処方されるだけだったり、診断書をもらって休職に入ったはいいものの、どう過ごすかについての指導はされないまま、といったことが日常的に起きています。

 
適応障害は、薬を服用しただけでは解決に至りません。
どのようにストレスに対処すべきか、自宅安静をどう過ごすか、職場をいかに調整するか、といった心理・社会的な問題を一つひとつクリアする必要があります。
では、部下が適応障害にかかってしまったとき、あるいは、その兆候が見られたとき、上司は何を考え、どう行動すればいいのでしょうか。この点が、わが国の職場のメンタルヘルスを考える上で、決定的に抜け落ちています。

 
私は、心療内科のクリニックを運営するかたわら、嘱託医として、いくつかの企業の社員のメンタルヘルスケアにたずさわっています。
その中で、各部門の上長やグループリーダーの立場にいる人たちと話をするとき、決まって出される質問が「疲れ気味の部下がいるのですが、どう声をかければいいでしょうか」「メンタルクリニックにかかっている部下に、どの程度の仕事をさせればいいんでしょうか」「適応障害になって自宅安静から復職してきた部下は、どういうふうに見守っていけばいいのでしょうか」などです。
これらは、どれも難しい内容ではなく、むしろごく初歩的な対応についてのことばかりです。しかし、ここに、上司の立場にいる人たちが、心を病んだ部下の対応にいかに苦慮しているかを見て取ることができます。彼らは、部下の適応障害に対処するための指針を持たないのです。おそらく、わが国の多くの企業で言えることではないでしょうか。
適応障害がどういう病気なのか、前兆は何か、部下の心理はどういうものか、職場の何が問題なのか、復職後はどう接すればいいのか、などについて知っておく必要があります。

 

本書の構成

第1章 適応障害って何だろう

第2章 適応障害とはこういう病気

第3章 職場で起こるさまざまな問題

第4章 よりよい上司になるために

第5章 部下が「適応障害では?」と思ったら

第6章 復職した部下にどう対応するか 

 

著者プロフィール

著者の森下克也(もりした・かつや)さんは、1962年生まれ。高知県出身。医学博士/もりしたクリニック院長。

久留米大学医学部卒業後、東京女子医大での8年間の脳外科医のキャリアを経て米国へ留学。帰国後、浜松医科大学病院などで精神疾患の漢方治療に従事。浜松赤十字病院、法務省矯正局、豊橋光生会病院心療内科部長を経て現職。

心療内科医として、日本全国から訪れる、うつや睡眠障害、不定愁訴の患者に対し、きめ細やかな治療で応じている。

 

 


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