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『生きるために毒親から逃げました。』虐待から逃げて親と“分籍”するまでを描いたコミックエッセイ

尾添椿さん著『生きるために毒親から逃げました。』

尾添椿さん著『生きるために毒親から逃げました。』

尾添椿さんのコミックエッセイ『生きるために毒親から逃げました。』が、イースト・プレスより刊行されました。

 

価値観の強要、病気への無理解、ネグレクトなど、表面化しにくい心理的虐待をした親と決別し、自分の人生を勝ち取るまでの壮絶な人生をコミック化

「毒親」という言葉が認知されてから何年もたちますが、いまだに虐待はなくならず、親という呪縛から逃れらずにいる人たちがいます。

彼らは時に自分が虐待を受けていることにすら気づかず、傷ついた心と体を癒やす方法もわからず暮らしているのかもしれません。

 
そんな中、自分が幼少期から虐待を受けていたことに気づき、家に縛り付けようとする親から逃げることを決意し実行した女性がいます。

本書は、彼女がどんな体験をし、どうやって逃げ出したか? そして連れ戻されることのないよう行政的手続きを行うまでを描いた一冊です。

 

虐待を受けた壮絶な体験談

著者の尾添椿(おぞえ・つばき)さんへの虐待は、幼少期から始まりました。「言うこときかないなら、椿ちゃんを置いてお父さんとお母さんだけで海外へ行っちゃうよ」と笑いながら言われる、「ちがーう」と返事をしたら「『違います』だろう!」と怒鳴られる。

小学生の頃、無自覚のストレスによるひどい体調不良でベッドから動けなくなった時も、看病することなく放置されたり、中学生の頃、眠れずに自分で心療内科の診察を受けもらった薬を捨てられ「眠れないなら酒を飲みなさい」と強要されたり……。

肉体的な暴力はない、こうした心理的虐待は、じわじわと心身をむしばんでいきます。

著者はその後も数々の体調不良や病気に見舞われますが、ストレス起因と考えられるものが散見されます。椿さんがりんごアレルギーを発症してからの行動にも驚くばかりで、世代として許されるわけにはいかない無理解さは信じがたいものです。

 
子ども個人の尊厳を損なう行動はどんどんエスカレートし、“家”に縛り付けようと高校卒業後は進学も就職も許さないという状況に。その理由はのちに(著者の確信的推測として)明かされますが、親の身勝手極まりないものでした。

 
母親の奇行でいよいよ命の危険を感じた著者は、逃げることを決意します。その時の行動は冷静で、メンタルクリニックの心理士さんに相談し、着々と行動に移します。

 

実用性のある行政的手続きも

本作では、家を出た後の行動、親と完全に決別するまでのやりとり、そして「現在の日本で可能な限り縁を切るため」の行政的手続きに至るまでを具体的に描きます。

 
負の連鎖を断ち切るためにも、親から逃げてもいいのです。それを実行する勇気と、ひとつの方法を伝えてくれる著者の体験によって、救われる人がきっといるはずです。

 
★試し読み:http://matogrosso.jp/dokuoya/01.html

 

本書の構成

プロローグ

第1章 予兆
宝物/公園デビュー/ループ

第2章 確信
孤立/確信/無関心/痴漢

第3章 激化
殺伐/強制/薬は悪/跡取り

第4章 限界
アレルギー/発達障害/出会い/決意

第5章 脱出
置き手紙/一時帰宅/一人暮らし/分籍と住民票閲覧制限/年金・保険/胸を張って

エピローグ

 

著者プロフィール

著者の尾添椿(おぞえ・つばき)さんは、2013年にイラストレーターデビュー、2016年から漫画家として活動。

両親と絶縁したことを漫画にしてsnsに公開したことをきっかけに、エッセイ漫画を描きはじめる。書籍・Web等で活動中。可愛いものと動物が好き。

 

生きるために毒親から逃げました。 (コミックエッセイの森)
尾添 椿 (著)

――幼少期
「言うこときけないなら、家に一人で置いてっちゃうよ」
――小学生
「この子がもしレイプされたら親戚はどう反応するんだろうね」
――中学生
「眠れないなら酒を飲みなさい」

表面化しにくい親からの心理的虐待。
小さい頃から違和感を覚えていたその言動が命までをも脅かすものであることに気づいた時、椿は親元から逃げることを決意する。

「私が、自分のために生きる選択をし、現在の日本で可能な限り縁を切るための手続きをした」
その軌跡と具体的方法を描くコミックエッセイ。

 
【関連】
生きるために毒親から逃げました。 | Matogrosso

 


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